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虚しきその名が今に残れり
29: 余計なお世話 ⑤
しおりを挟む「ムッ!ンンーーーーッ!ンンー!」
小春おばさんが、うめきながら鯉太郎の発射する精液を口の中で受けてくれた。
それを見ただけで、なんとも言えない感情が鯉太郎を貫いた。
『小春おばさんが!小春おばさんが!鯉太郎のを!』と。
それには、自分が知っているどんなフェラとも違った意味があるような気がしたのだ。
発射が終わってから小春おばさんが口を離して、ティッシュに口に溜めた精液を吐き出した。
「鯉太郎君、すごいわね。2度目でこれだけ出るんだから。今日は、一度全部出しちゃおうね?今までずっと溜め続けてきたんだから。」
小春おばさんは鯉太郎の上にもう一度被さってきた。
「鯉太郎君、良かったでしょ?気持ち良かった?」
「う、うん。電気みたいなのが全身に走ったよ。」
「それが気持ちいいってことなの。男がイクってことなのよ。もっと気持ち良くなるから。」
「小春おばさん、鯉太郎も男になっていいんだね!」
「わかってる。たくさん気持ちよくなりなさいね。小春おばさんがしてあげる。」
小春おばさんは鯉太郎を抱きしめた。
もう一度、オチンチンが勃起した。
小春おばさんが起き上がって鯉太郎の下半身の上に座って、勃起したオチンチンを上向きに倒した。
そして、小春おばさんの女性器を鯉太郎のサオの部分にあわせて擦ってきた。
小春おばさんはこれは「素股」というのだと教えてくれた。
鯉太郎はもちろん知っていたが、こういう場面で自分がそれを施されるのは始めてだった。
男の「すまた」はもっと固い。
小春おばさんも、うっとりとしながら気持ちいいと言った。
見ていると鯉太郎のサオが何かで濡れてきていた。
これには驚いた。
当時の鯉太郎には、こういう体験がまったくなかったからだ。
「小春おばさん、何か濡れてきてる。」
「うん、小春おばさんのジュースよ。」
「ジュース?」
「うん。女はね、気持ちいいとアソコが濡れるの。濡れないと男のコレを中に入れることができないの。」
「普段は乾いてるってこと?」
「そうよ。ほら見てみなさい。」
小春おばさんは腰を浮かして這って、鯉太郎の目の前に股間を持ってきて見せてくれた。
開いて・・・中が濡れていた。
女の人が濡れるって意味がわかった。
アナルが使える状態になるのとは、少し仕組みが違うようだった。
「どう?」
「小春おばさん・・・初めて見た。こうなってるんだ・・・女の人の性器って。」
「うん。さっ、いよいよ童貞卒業、覚悟はできてる?」
「うん、大丈夫。小春おばさん。」
こっくり頷くと、小春おばさんはもう一度鯉太郎の股間の上に移動して、勃起したオチンチンを掴んで小春おばさんの股間にくっつけた。
「鯉太郎君、入れちゃうよ?あ、あのさ、中に発射はだめよ。電気走ったら教えてね?絶対に中はダメ。小春おばさんが妊娠したら大変でしょ?」
「わかった。絶対、出そうなときは言うから。」
「いい子ね?じゃあ、ご褒美ね。」
そのまま、小春おばさんが腰を下にゆっくり降ろしてきて、鯉太郎の亀頭が消えた。
瞬間温かいものに包まれた感触があって、その後、ヌメヌメしたものを感じた。
今まで、知っている感覚の中で、これに似ているようなものがあったような気もしたけど、これはこれでしかあり得なかった。
だって鯉太郎を相手してくれているのは小春おばさんなのだから、、。
「まだよ。全部入れるからね。」
「う、うん。」
そして、10㎝少々の鯉太郎のオチンチンは、全部、小春おばさんの中に納まったのだ。
「鯉太郎君、全部入っちゃったね・・・どう?」
「温かい・・・狭い・・・小春おばさん、動いてる。中が・・・」
「そうよ。これが女の体の中よ。男にしか味わえないの。女は入れられちゃうんだから。」
「え?痛いの?もしかして。」
自分の場合は痛い事が多かったからだ。
ほんの時たま、そうでなくなる時もあったけど、まだまだ自分の場合は「痛い」。
「ううん、痛くないわよ。まあ、初めての時は小春おばさんも痛くて泣いちゃったけどね。」
「初めて?あ!処女の事だよね!小春おばさん・・・いつ?」
「ん?ヒミツ・・・そういうの鯉太郎君にも言えないわ。さて、じゃあ鯉太郎君の3回目、頑張ってみようか?」
小春おばさんがゆっくり腰を動かした。
オチンチン全体で小春おばさんの中を感じた。
『女の人の性器の中って・・・こんな感じ・・気持ちいい!!』
そう感じながら小春おばさんを下から見つめた。
たった10数秒だったように思う。
「小春おばさん!来たよ!電気来た!」
小春おばさんは腰をあげて、オチンチンを抜くと鯉太郎のお腹にオチンチンをぴったりくっつけてスマタをした。
普段から自分もそれに近いことを男相手に施すからなのか、何故か女性のスマタには心理的な抵抗感が全然なく、鯉太郎は普段通りの射精をした。
そしてへその下に噴き出す精液を見つめて快感に浸った。
小春おばさんは、全部出おわるのを確認すると、オチンチンの根本をギュッとつまんでティッシュで亀頭周辺を拭いてくれた。
根本をつまんでそれをするから鯉太郎のオチンチンは勃起状態のままだった。
そして小春おばさんは、再びそれを彼女の中に奥深く入れたのだ。
「小春おばさん・・・気持ち良かった!!でも、まだいいの?」
「うん。気持ち良かったね?残ってるの全部出そうね?」
小春おばさんは鯉太郎の下腹部をティッシュで拭きながら、腰を動かし続けた。
3度目が終わって、鯉太郎は小春おばさんの中に入ってる自分のオチンチンが小さくしぼんでるのがわかった。
「小春おばさん、ごめん小さく・・・」
「わかってる。大丈夫、大丈夫よ。また大きくなるから。」
「小春おばさん、次で終わりにして。」
「どうして?もしかして玉が痛いの?」
「ううん。違うけど、小春おばさん疲れちゃうでしょ?」
「馬鹿ね、子どものくせに、気にしなくていいから。小春おばさんに今日はまかせてね。」
この時、小春おばさんは自分の甥っ子を完全に征服しきってしまおうと考えていたのだろう。
そして4度目、5度目と鯉太郎は小春おばさんのお腹の上に発射した。
4度目は半透明になっていた。
5度目はもっと精液が薄くなっていた。
それを見て小春おばさんが「全部出たね?鯉太郎君の。これ以上はやめようね。」と宣言した。
「小春おばさん、ありがとう。男の快感がわかったよ!」
鯉太郎は、そういうしかなかった。
「素直でよろしい。あははは。さあ、今日はこれで終わり。シャワー行こうね?」
小春おばさんと一緒にお風呂入って、小春おばさんの部屋にもう一度連れて行かれた時、小春おばさんが「はい!これね」って何かを鯉太郎に手渡してくれた。
手を開いたら、ピンクのショーツだった。
小春おばさんの最後の情け、お目こぼし、これでもう女装は終わりにしなさい。
いずれ貴方も、母親や幻想の女性から自由になるわ。
鯉太郎は、何故か猛烈な罪悪感を感じながら、小春おばさんの前でそのショーツ履き、小春おばさんは黒のブラ、ショーツセットを身に付け始めた。
・・・結局、鯉太郎は小春おばさんの期待にはまったく添わない生き方をして来たのだが、「男らしい鯉太郎君」を望んだ小春おばさんの方は、諸々の事情が重なって、鯉太郎のその後の状況を知ることもなく、遠方の地に去る事になったのだ。
森鴎さんから社長室に呼び出されて、鯉太郎の電話番号を膠錦芳月に教えたと告げられた。
森鴎さんから与えられたお店用の番号だから、わざわざ断らなくてもと思ったが、それなりにこちらの事を色々と考えてくれているのだろう。
「こっちの商売上の思惑で、こうなったわけじゃないんだ。膠錦芳月が、お前にえらくご執心でね。いやその感じが男と女の欲得ずくじゃない感じがしてね、それで教えてやったんだ。しかし私の勘違いということもあるし、膠錦芳月は厄介な世界とも通じてる。だから今、鯉に念を押している。」
この件でなにか厄介な事が起こったら、私の責任だから連絡してくれといわれた。
そして少ししてから、膠錦芳月から電話があった。
実際は、森鴎さんの読みは半分当たっていて半分外れていた。
「アンタが親しくしていた、向こうの世界のおばさんが亡くなられたぞ。アンタに会いたがっていたそうだ。最後までアンタの事を心配していたらしい。なんせアンタは向こうでは、多世界漂流者だからな、、。」
「しんだ、、。」
しばらくその意味が分からなかった。
そして、これは膠錦芳月が仕掛けて来た嘘なのだというふうな気持ちになってきた。
だが何故、膠錦芳月は僕と小春おばさんの関係を知っているんだろう?
いやそもそも、僕に叔母がいる事を何故知っている?
でも逆にそういった事を考えて行くと、膠錦芳月が嘘を言ってはいない事に気がついた。
膠錦芳月には、そんな嘘をつく理由が一つもないのだ。
「なぜそんな事が分かるんですか?僕たちはアリウスでしょう?」
「あんたは遭難者であって、ワシは逃亡者だ、しかも計画的な。その違いだよ。頭のネットに少し細工をしてある」
「それを使って向こうと通信が出来るんですか?」
「通信なんて洒落たものじゃない。我々は多世界を隔てているんだぞ。詳しくは言えんが、まあいわば、瓶の中に手紙を詰めて上流の河から流すのと、狼煙で合図を送る方法の混合みたいなもんだ。それに手段より重要なのは、向こうの世界でこちらを支えてくれる支援者がいるかどうかじゃないのかね?わしにはそういう人間がおるという事だ。君にはおらんだろう。君は、あの世界から出来るだけ遠くへ逃げ出そうとしてあのバスに、乗ったんだからな。」
膠錦芳月は、全て調べ尽くしていた。
「なぜアリウスであろうとする?向こうの世界から逃げたかったのなら、この世界に同化すればいい。簡単じゃないか?」
だったら逃亡者のあんたは何故、この世界でアリウスで有り続けようとするんだ?と僕は詰りたいのを我慢した。
そんな事で喧嘩をしたくない。
今は小春おばさんの事を少しでも考えていたい。
「その支援者に頼んで、向こうの世界での僕の事を色々調べさせたんですね?」
「そういう事だ。あの叔母さんは君にとって大切な人のようだな。だから知らせてやろうと思った。彼女の死がなければ、わしが君の事をあれこれ調べさせた事は、君には黙っているつもりでいた。」
「なぜ僕なんかの事を気にしてくれているんです?」
「クヌギダ・イツキと同じように調教したいからかな、、、。自惚れるなよ。素材としてはあんたより、もっと良いのが、この世界には一杯いる。この世界にはな、だがアリウスはあんた一人だ。」
「、、、とにかく知らせてもらってありがとう御座います。」
「最後に言っておいてやるが、わしが軍に入って最初に徹底的に叩き込まれたのは、鉄の意志で自分の過去と戦えと言うことだった。」
「物語のページを逆に捲って読み返しても、それは過去に行った事には、ならない。それも又、一つの現在であり未来への標である。・・・ですか。」
鯉太郎は多世界間移動ドライブの基本原理を見つけ出した人間の言葉を引用した。
「おめでたい奴らは、そんな様な事を言ってたな。じゃあな、また何かあったら連絡してやるよ。」
・・・余計なお世話だった。
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