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スポーツ祭5
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スポーツ祭3日目も午後になり最後のプログラムである団対抗リレーに出場するために入場門に待機していた。各学年から3人ずつ選ばれており、私は1年生で3番目に走るため前の方に居ると後ろから声を掛けられた。
「優希ちゃん!」
名前を呼ばれたので振り返ると斜め後ろに飛鳥先輩がいた。
「飛鳥先輩、頑張りましょうね!」
「そうだね!敵だけど頑張ろう!」
「あれ、照先輩はどうしたんですか?」
「もうすぐ来ると思うよ~」
そう話していると照先輩がやって来て入場が開始されて1番目の人が走り始めた。私の番までそんなに大差なく団子状態で回ってきた。私は2番目にバトンを受け取り前を追い掛けたが距離は遠くもならなかったが縮まりもしなかった。その後、次の2年生にバトンを渡すと2年生の人は結構速く1番の赤団に追いついて次の人にほぼ同時にバトンが渡っていた。青団の2年生は知らない人だったが赤団は飛鳥先輩で同時に走り始めたのに1周する間に少し差が出来て、飛鳥先輩の方が先に次の照先輩へとバトンを渡した。照先輩は言わずとも速いのであっという間に2位との差が出来て圧倒的になり、アンカーまで少し縮まったが余裕を持ってゴールしていた。応援席に戻ると詩音が話しかけて来た。
「優希、お疲れ~」
「疲れた~」
「飛鳥先輩速かったね!」
「だよね。運動してないなんて嘘だと思いたい、多分私より速いと思うよ・・・」
「え、そうなの?確かに速かったけど、後で聞いてみる?」
「時間あったら聞いてみようかな」
飛鳥先輩が思ったよりも速く50mが何秒くらいなのか気になったので後で聞いてみようと思った。体育大会の閉会式が始まり、総合で赤団が優勝していた。
これで3日間に渡るスポーツ祭が終了して始まったらあっという間に終わったなと思いながら体育館の方へと向かい部活の準備を始めた。
倉庫で道具の準備をしていると体育館横から声が聞こえて来た。いじめだったらどうしようと思いながら窓の方に近付いて少し窓を開けて聞き耳を立てようとしたら急に耳元で声がした。
「変態」
「っ!?」
驚いて振り返ると照先輩がいて安心したが私は心臓がバクバクし過ぎて痛く押さえていた。
「え、大丈夫?ごめん」
「だっ、大丈夫です」
照先輩は私が胸を押えていたので謝ってきた。大丈夫だと言ったあたりで外から男性の声が入ってきた。
「去年から好きです!俺と付き合ってください!」
その声にも少し驚いたが前にも照先輩が告白されている現場にも居て、今回も居合わせて私は高校に入ってから変な能力でも目覚めたのだろうかと考えていると照先輩が笑いだした。
「照先輩、なんで笑っているんですか?」
「いや、お前告白現場にいすぎ」
「それは私も思いました。けど、私が居るのではなくて相手がやってくるんです!」
「あはは!もう優希が告白現場か」
「最悪ですね!?誰得ですか!?」
「はぁ~、おもろ~」
照先輩は笑っていたが私も他人の告白なんて聞きたくは無いのになんでなんだと思いながら準備をして体育館に戻った。練習が始まって2日ぶりだったので基礎練からやって試合式でゲームをして終わった。片付けも終えて詩音と体育館を出て駅まで歩きながら喋っていた。
「久しぶりにバスケした気がする!」
「2日しかたってないのにね~」
「ねぇ、優希」
「何?」
「優希は大学行くの?」
「え?どうしたの急に」
「いや、なんとなく」
急にどうしたのだろうかと思ったが、私はそもそもやりたい事もないし勉強もしたくなかったので資格を取って就職もありかなと思っていた。
「うーん、今の所あんまり考えてないかな。高校卒業しても働けるように商業科入ったから就職するかもね」
「そうなんだ」
「詩音は大学?」
「悩んでる」
「そっか、やりたい事とか無いならまだ1年だしゆっくり考えればいいと思うよ」
「だよね」
誰かに何か言われたのかなと思ったが詩音が言いたくなったら聞こうと思って今はそっとしておくことにした。
「優希ちゃん!」
名前を呼ばれたので振り返ると斜め後ろに飛鳥先輩がいた。
「飛鳥先輩、頑張りましょうね!」
「そうだね!敵だけど頑張ろう!」
「あれ、照先輩はどうしたんですか?」
「もうすぐ来ると思うよ~」
そう話していると照先輩がやって来て入場が開始されて1番目の人が走り始めた。私の番までそんなに大差なく団子状態で回ってきた。私は2番目にバトンを受け取り前を追い掛けたが距離は遠くもならなかったが縮まりもしなかった。その後、次の2年生にバトンを渡すと2年生の人は結構速く1番の赤団に追いついて次の人にほぼ同時にバトンが渡っていた。青団の2年生は知らない人だったが赤団は飛鳥先輩で同時に走り始めたのに1周する間に少し差が出来て、飛鳥先輩の方が先に次の照先輩へとバトンを渡した。照先輩は言わずとも速いのであっという間に2位との差が出来て圧倒的になり、アンカーまで少し縮まったが余裕を持ってゴールしていた。応援席に戻ると詩音が話しかけて来た。
「優希、お疲れ~」
「疲れた~」
「飛鳥先輩速かったね!」
「だよね。運動してないなんて嘘だと思いたい、多分私より速いと思うよ・・・」
「え、そうなの?確かに速かったけど、後で聞いてみる?」
「時間あったら聞いてみようかな」
飛鳥先輩が思ったよりも速く50mが何秒くらいなのか気になったので後で聞いてみようと思った。体育大会の閉会式が始まり、総合で赤団が優勝していた。
これで3日間に渡るスポーツ祭が終了して始まったらあっという間に終わったなと思いながら体育館の方へと向かい部活の準備を始めた。
倉庫で道具の準備をしていると体育館横から声が聞こえて来た。いじめだったらどうしようと思いながら窓の方に近付いて少し窓を開けて聞き耳を立てようとしたら急に耳元で声がした。
「変態」
「っ!?」
驚いて振り返ると照先輩がいて安心したが私は心臓がバクバクし過ぎて痛く押さえていた。
「え、大丈夫?ごめん」
「だっ、大丈夫です」
照先輩は私が胸を押えていたので謝ってきた。大丈夫だと言ったあたりで外から男性の声が入ってきた。
「去年から好きです!俺と付き合ってください!」
その声にも少し驚いたが前にも照先輩が告白されている現場にも居て、今回も居合わせて私は高校に入ってから変な能力でも目覚めたのだろうかと考えていると照先輩が笑いだした。
「照先輩、なんで笑っているんですか?」
「いや、お前告白現場にいすぎ」
「それは私も思いました。けど、私が居るのではなくて相手がやってくるんです!」
「あはは!もう優希が告白現場か」
「最悪ですね!?誰得ですか!?」
「はぁ~、おもろ~」
照先輩は笑っていたが私も他人の告白なんて聞きたくは無いのになんでなんだと思いながら準備をして体育館に戻った。練習が始まって2日ぶりだったので基礎練からやって試合式でゲームをして終わった。片付けも終えて詩音と体育館を出て駅まで歩きながら喋っていた。
「久しぶりにバスケした気がする!」
「2日しかたってないのにね~」
「ねぇ、優希」
「何?」
「優希は大学行くの?」
「え?どうしたの急に」
「いや、なんとなく」
急にどうしたのだろうかと思ったが、私はそもそもやりたい事もないし勉強もしたくなかったので資格を取って就職もありかなと思っていた。
「うーん、今の所あんまり考えてないかな。高校卒業しても働けるように商業科入ったから就職するかもね」
「そうなんだ」
「詩音は大学?」
「悩んでる」
「そっか、やりたい事とか無いならまだ1年だしゆっくり考えればいいと思うよ」
「だよね」
誰かに何か言われたのかなと思ったが詩音が言いたくなったら聞こうと思って今はそっとしておくことにした。
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