事故から始まる物語

maruta

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スポーツ祭1

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 スポーツ祭の1日目が始まって学年ごとにそれぞれの種目でトーナメントをしていた。全部の種目に全クラスがいる訳ではないがバレーはそこそこ人気のため、6チームいた。私たちは1試合目を4組として僅差で勝てて他の勝った2チームと総当りする事になっていた。他の学年も使うため1年生は午前中で終わらせる為に連続で試合をしていた。結果的に1勝1敗で2位だった。優勝したチームはバレー経験者が3人居てほぼ3人で試合をしていた。連続で試合をしてヘトヘトだったがお昼の時間になり、ご飯を食べる為に教室に弁当を取りに戻ってから詩音の待つ渡り廊下へと向かったが、詩音はまだ居なかったので待っていた。

「優希!お待たせ!」

「詩音、大丈夫だよ~行こっか!」

「うん」

 特別棟の屋上前まで登ったが先輩たちはまだ来ておらず待っていると少ししてから先輩たちが登ってきた。

 照「ごめん、今日屋上出れんの言い忘れとった!」

 優希「そうなんですか?大丈夫ですよ!」

 照「うん、行事の時は出れんから」

 優希「分かりました!」

 飛鳥「今日は一緒に食べよう!」

 詩音「はい、ありがとうございます!」

 学校行事の時は屋上に出れないらしく4人でお昼を食べる事になった。先輩たちには何に出るのか聞いていなかったなと思い聞いてみた。

 優希「先輩たちは何に出ているんですか?」

 飛鳥「バレーだよ!」

 優希「え、そうなんですか?私もバレーですよ!」

 飛鳥「そうなの、1年生は午前中に終わったんだよね?」

 優希「はい、2位だったので明日も試合がありますね!先輩たちは試合あったんですか?」

 飛鳥「私たちは3クラスしかバレー選択居ないから午後からだね~」

 優希「そうなんですか!少ないですね?」

 飛鳥「まぁ、去年うちのクラスが無双して優勝したんだけどそのメンバーがほとんどまた同じクラスだから今年、他のクラスは違う種目で優勝目指してるみたいだね~」

 優希「無双ですか?」

 飛鳥先輩のクラスが去年バレーで無双して優勝したらしく、今年も同じクラスで他のクラスは避けたようだったがもしかして、1年の優勝クラスのような経験者が多かったのかなと思っていた。

 飛鳥「そう、照はもちろんだけどもう1人凄く運動神経の良い子が居てね。その子と照の2人が強いんだよ!」

 照「みんな上手いやろ!なんで2人だけにすんのバレーもチームゲームやん」

 飛鳥「そうだねぇ。でも、主力は2人だから良いんだよ!」

 優希「もう1人の人は経験者とかなんですか?」

 飛鳥「違うよ~。テニスで全国優勝してるくらいには凄い子だけどね!」

 詩音「全国優勝!?もしかして夏休み明けの始業式で表彰されてた人ですか!?」

 飛鳥「そうだよ!凄いよね~」

 飛鳥先輩が言っていた運度神経の良い人とは硬式テニスのシングルで全国優勝していた人らしくそれはいいはずだと思っていた。

 飛鳥「詩音ちゃんは何に出たの?」

 詩音「私は卓球で準々決勝まで行っているので午後試合がありますね!」

 飛鳥「おー!凄いね!」

 優希「詩音、卓球出来るんだね」

 詩音「まぁ、経験者に当ってないから勝てたけど次は経験者だからやれるだけやるけど多分無理かな~」

 飛鳥「経験者は強いよね~」

 詩音も順調に勝ち進んでいたらしく次は準々決勝で相手は経験者の人らしいので少し諦めている感じがした。

 優希「飛鳥先輩って何か運動されていたんですか?」

 飛鳥「私は特にしてないよ~」

 詩音「そうなんですね。なんでバスケ部のマネージャーになったんですか?」

 飛鳥「あ~、その・・・」

 優希・詩音「??」

 飛鳥先輩も何か運動していたのか聞いたら特にしていなかったらしく、詩音がマネージャーになった理由を聞くと狼狽えるように困っていてどうしたのだろうと思っていたら照先輩が笑いながら言った。

 照「あはは!飛鳥は私が入っとったから追って来たんやって前言いよったよ」

 飛鳥「照!!言わないでよ!!」

 詩音「そうだったんですね!」

 飛鳥「違うよ!いや、違わないけど!それだけじゃないからね!」

 優希「そうなんですか?」

 飛鳥「最初は照が入るって聞いて行ったけど行ったらみんな楽しそうだったし、その時3年生のマネージャー1人しか居なくて私も何かしたいなって思って入ったからね!」

 照「まぁ、入部理由なんか何でもいいけどなぁ。今楽しんでバスケに関わってくれてるなら」

 飛鳥「楽しいよ!みんなの頑張りを1番近くで見ていられるし、みんな感謝してくれるからやりがいもあるんだよね!」

 詩音「いつもありがとうございます!」

 優希「ありがとうございます!」

 飛鳥「うん、まだまだこれからだから部活も勉強も頑張ってね!」

 詩音「べ、勉強・・・」

 飛鳥先輩の話を聞いて改めて詩音と感謝をして、飛鳥先輩が部活も勉強も頑張るように言うと詩音が勉強と言う単語で嫌な顔をしてみんなで笑ってお昼を過ごした。
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