事故から始まる物語

maruta

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従姉妹の従姉妹

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 引越して新しい家からの初めて登校した。今までより少しだけ学校に近いので通学時間は少し短くなって余裕があった。学校について午前の授業を受けたあと昼休みになり、昼ご飯を食べに詩音と特別棟に向かう。

「そう言えば、従姉妹どうだったの?」

「知ってる人だったよ」

「え?そうなの?世の中って狭いんだね?」

「だね!ちなみに、従姉妹って照先輩だったよ」

「えー!?そ、そうなの!?」

「うん」

「なんか凄いなぁ」

 詩音に照先輩が従姉妹だったと言うとすごく驚いてよく分からない感想を言っていた。特別棟の階段を登り照先輩たちのいる屋上前へと着いた。

 優希・詩音「お疲れ様です!」

 飛鳥「お疲れ様~」

 照「おつかれ~」

 先輩たちを通りすぎて外に出ようとしたら詩音が立ち止まり照先輩に声をかけた。

 詩音「照先輩、優希と従姉妹になったらしいですね」

 照「ん?そうやな~、叔父さんが結婚するって言うから行ったら優希おったなぁ」

 優希「私もどんな人だろうって思ったら照先輩が入って来てびっくりしました!」

 照「従姉妹が増えたわ~」

 優希「え?照先輩他にも従姉妹が居るんですか?」

 飛鳥「優希ちゃんも詩音ちゃんも会ったことはあるよ」

 詩音「え!そうなんですか!?」

 照先輩に他にも従姉妹が居る事にも驚いたが私も詩音も会った事があると言われていつだろうかと驚いて考えていた。

 照「帰りにまた会いに行く?」

 優希「え?迷惑じゃないですか?」

 照「大丈夫、喜んでくれるよ~」

 飛鳥「うん、大丈夫だと思うよ~」

 照先輩が会いに行くかと言って迷惑なのでは?と思ったが何故か喜んでくれるらしく、放課後に校門前に集合する事になった。お昼を食べて午後の授業も終え校門前に向かうと照先輩と飛鳥先輩と詩音が既にいて合流してから歩き始めた。

 詩音「どこに行くんですか?」

 照「んー、内緒~」

 飛鳥「内緒にする理由無くない!?」

 照「なんとなく?」

 そんな話をしながら歩いて行くと前に来たカフェに照先輩は入った。ドアの鈴がなると奥から店員さんがやってきて、『好きな席へどうぞ』と言い照先輩は奥の席へ向かったのでついて行った。

 店員「ご注文何にしますか?」

 照「結菜さん、志希いますか?」

 店員「いるよ~!照ちゃん、しーちゃんに用事?」

 照「・・・まぁそんな感じです」

 飛鳥「照ちゃん」

 照「うるさい!」

 照先輩は店員さんと知り合い?みたいで『しき』さん?が居るかを聞いていた。店員さんはそのまま奥に行き照先輩みたいにパッと見男性に見える人が出てきた。

 志希「ご注文は?」

 照「いちごミルク」

 志希「ねぇよ!勝手に注文していいってことやな?」

 照「横暴だー!」

 志希「・・・用事って何?」

 照「用事ってより紹介?しようと思って」

 志希「は?紹介?やめろよ、殺される」

 照先輩は店員さんの代わりにやってきた志希さんと仲良さそうに話していて、照先輩が紹介すると言うと何故か志希さんは殺されると言った。

 店員「誰に殺されるのかなぁ?」

 志希「わ、私は知らない!」

 照「ゆ、結菜さん、違いますよ!従姉妹の紹介です!!」

 飛鳥「そうですよ!照の叔父さんが結婚して従姉妹になったので照繋がりの従姉妹を紹介しようと来たんですよ!」

 店員「飛鳥ちゃんが言うなら信じるよ~」

 志希「照のせいだからな!」

 照「ごめん」

 店員さんが後ろから声を掛けてきて照先輩と志希さんは焦っていて、飛鳥先輩が説明していた。私は照先輩が仲良さそうなのでもしかしてと思っていると照先輩が話し始めた。

 照「優希、この人が従姉妹の志希ね。私のお父さんのお兄さんの娘。で、志希、こっちが新しく従姉妹になった優希ね。健吾さんの新しい娘さんね」

 志希「あ、そうなんだ。川島 志希です。このカフェを経営してるよ。よろしく!」

 優希「たち、違った!松井 優希です!よろしくお願いします!」

 店員「従姉妹の従姉妹って他人じゃん」

 志希「一応、親戚なんだしいいじゃん」

 店員「まぁそうだねぇ。あ、私は藤原 結菜です!志希の嫁だよ!よろしくね!」

 志希「何言ってんの!?」

 詩音・優希「え!?」

 やっぱり志希さんは照先輩の従姉妹の人だった。お互いに自己紹介をすると店員さんも自己紹介をしてくれたが、志希さんの嫁と言い私と詩音は驚いて声を出していた。
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