事故から始まる物語

maruta

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顔合わせ

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 今日は朝から緊張していた。新しいお父さんになる人が家にやって来る日でお母さんと一緒に家で待っていると家のチャイムがなる。お母さんが玄関まで言って中へ案内してきてリビングに入って来てお母さんが私を紹介した。

 母「優希、この人が再婚をする相手の松井 健吾さん。で、こっちが娘の優希です。」

 優希「橘 優希です。よろしくお願いします。」

 健吾「松井 健吾です。優希ちゃんって呼んでもいいかな?」

 優希「は、はい。」

 健吾「あはは!緊張するよね~、俺の事は健吾さんとかでいいからね!」

 優希「はい、分かりました。」

 新しいお父さんは松井 健吾さんと言うらしくお母さんと同じくらいの年齢ぽいが爽やかと言う言葉が似合うような顔をしていた。その後は今後について少し話をしていた。

 健吾「俺も含めて引越しをする事になって、優希ちゃんには意見とか聞いていなかったんだけど智恵さんとは内見して決めたんだ。場所はここから3駅ほど隣の所にあるマンションなんだけど大丈夫かな?」

 優希「はい、大丈夫です。」

 健吾「急にごめんね。」

 優希「いえ」

 健吾「優希ちゃんは確か高校生だったよね?」

 優希「はい、高1です。」

 健吾「俺の姪っ子も高校生なんだよね~従姉妹になるし、近くに住んでいるから引越したら紹介するね!」

 健吾さんは色々と話を振ってくれたが緊張していてまともに会話が続かなかった。近くに住んでいる従姉妹というのも気になるが仲良くなれるか分からないし、緊張で心臓がうるさかった。
 晩御飯を食べて健吾さんは帰って行って引越しは急だが今度の休日にする事になったので早速、荷物の整理をしながらお母さんと話をした。

「健吾さん良い人だね。」

「あんた緊張して全然喋ってなかったでしょ」

「うっ、喋れなくても良い人だって分かるよ!」

「お母さんもお父さんも兄弟が居なくて従姉妹も居なかったから新しい従姉妹と仲良くなれるといいね」

「な、なれるかな。」

「あんたが緊張して黙ってさえいなければ仲良くなれると思うわよ」

「無理だよ!」

 緊張しないなんて無理だと思いお母さんに言ったが私には親戚と呼べる人がおらず、学校で従姉妹の話をしていたりする友達が少し羨ましかったので従姉妹はどんな人だろうと緊張とワクワクが同時に来ていた。
 詩音にはお母さんが再婚するとだけ伝えていたのでメッセージで従姉妹が出来ると伝えた。

『詩音!新しいお父さんと顔合わせ終わったよ!』

『おー!どうだった?』

『良い人そうだった!でも、次の休みに引っ越す事になったから遊べない!』

『了解!良い人そうなら良かったね!』

『うん、それで新しいお父さんには姪っ子さんが居るらしくて私、従姉妹が出来るって!』

『おー!いいじゃん!歳は近い感じなのかな?』

『高校生ってのは聞いたよ!』

『そっか!仲良くなれるといいね!』

『うん!』

 詩音に報告をして寝る準備をしてベットに入り考えていた。高校生って事はもしかしたら同じ学校の可能性もあるのかなと思いながら眠りについた。
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