事故から始まる物語

maruta

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休憩

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 先輩たちとラウワンに遊びに来て昼ご飯を食べて午後からは一通り遊ぶ事にして回っていた。移動中、照先輩は飛鳥先輩の手を取り基本手を繋いで歩いていた。一通り遊んだ所で疲れたのでカラオケボックスで休もうと話して入り座った。

 飛鳥「何か歌う?」

 詩音「歌いますか!」

 飛鳥「いいよ~」

 そう言って詩音と飛鳥先輩はタッチパネルを操作して曲を入れ始めた。

 優希「照先輩は歌わないんですか?」

 照「歌わん!」

 詩音「えー!歌いましょうよ!」

 照「嫌だ!」

 飛鳥「あはは、照は歌うの苦手だからね~」

 照「絶対歌わん!」

 絶対に歌わないと宣言している照先輩を置いて私も曲を入れて私と詩音と飛鳥先輩の3人で何曲か歌い満足したので4人で雑談をしていた。

 詩音「照先輩は外で手を繋ぐのに抵抗とかないんですか?」

 照「なんで?」

 詩音「え、周りの目とか気になりませんか?」

 照「うーん、気にしてないってよりどうでもいいかなぁ」

 優希「凄いですねぇ」

 照先輩が周りの目はどうでもいいと言っていて素直にすごいと思い感想を言ってしまった。

 飛鳥「2人は気にしちゃうの?」

 優希「はい・・・」

 飛鳥「そうだよねぇ」

 詩音「飛鳥先輩も気になるんですか?」

 飛鳥「多少はね、でも照がどうでもいいって感じだからいいやってなってるね!後輩の前でも繋ぐとは思わなかったけど」

 照「え?なんで?」

 飛鳥「普通に恥ずかしいじゃん、知らない人ならともかく知り合いのしかも後輩だよ!」

 照「そうなん?」

 飛鳥先輩は流石に私たちの前で手を繋ぐのには抵抗があったらしく恥ずかしそうにしていた。

 優希「照先輩って器用なんですね」

 照「ん?」

 優希「右手使えないのに今日普通に過ごしてましたから」

 照先輩はこの間の試合で右手を骨折していた為、まだ右手には包帯が巻かれていた。

 照「飛鳥が手伝ってくれるし、左手でもなんとかなるよ」

 飛鳥「安静にしてって言ってるのに色々するから大変だよ・・・」

 照先輩はなんともないと言う風に言っていて飛鳥先輩は大変だと嘆いていた。

 詩音「飛鳥先輩は気苦労が絶えないですね・・・」

 飛鳥「分かってくれる?」

 詩音「まぁ私が飛鳥先輩の立場なら疲れますね」

 飛鳥「そうなんだよね。照は自由人だから・・・」

 照「?」

 照先輩は詩音と飛鳥先輩の話を聞いて何の話だと分かっていない顔をしていた。私は前々から気になっていたことを照先輩に聞いてみた。

 優希「照先輩」

 照「ん?」

 優希「照先輩って恋愛感情がないですけど飛鳥先輩と引っ付いたりするのに抵抗ないんですね?」

 照「あー、そこは同性やから大丈夫ってのもあるかなぁ」

 優希「どういう事ですか?」

 照「優希は女友達に手を握られるとどう思う?」

 優希「特に何も、なんだろうって思うくらいですかね?」

 照「うん、じゃあ男友達だと?」

 優希「うーん、握手なら?いいですけどそれ以外だと嫌ですね」

 照「うん、そんな感じ。だから、飛鳥がもし男性だったらあんまり引っ付いてなかったかもしれん」

 優希「なんとなく、言いたいことは分かりました!」

 照先輩はあくまで友達の延長線上で定義されてるのかなと思った。話をした所で照先輩がトイレに行った為、私と詩音、飛鳥先輩の3人になった。
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