事故から始まる物語

maruta

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 詩音と恋人になった次の日は土曜日で、部活は午前練習だけで終わる事になっていた。練習が終わって片付けをした後、照先輩を探したが見当たらずもう外に出たのかと詩音と体育館を出ようとしたら入口の所に飛鳥先輩がいたので飛鳥先輩に声をかけた。

「飛鳥先輩!」

「ん?優希ちゃん、どうしたの?」

「あの、照先輩は?」

「照はお手洗いに行ったよ?」

 照先輩はトイレに行ったらしいので飛鳥先輩にこの後時間があるか聞いてみた。

「そうなんですね、あの先輩たちはこの後時間ありますか?」

「うん、あるよ?どうかしたの?」

「少し話がしたいんですけどいいですか?」

「大丈夫だよ!」

 飛鳥先輩がそう答えてた所で照先輩がやって来た。

 照「あれ?どしたん?」

 飛鳥「話があるんだって」

 優希「照先輩、この後時間もらてもいいですか?」

 照「うん、いいよ」

 飛鳥「詩音ちゃんも一緒?」

 詩音「はい」

 飛鳥「この間のファーストフード店だと他の部員とか居るかもしれないからカフェ行こうか」

 優希「ありがとうございます」

 そう言って4人で歩き出してカフェにやって来た。私と詩音が横に座って前に照先輩と飛鳥先輩が座った。飲み物を頼んだ後照先輩が話し始めた。

 照「で、話があるって?」

 優希「はい、あの昨日相談に乗ってもらった事なんですけど」

 照「あー、告白されたってやつね?」

 優希「はい、それでその返事をして付き合う事になりました。」

 照「おー、おめでとう」

 飛鳥「おめでとうなんだけど私も聞いちゃっていいの?」

 照先輩も飛鳥先輩も祝福してくれて嬉しいと思いその相手も告げた。

 優希「はい、大丈夫です。飛鳥先輩にも色々と助けて頂いたので、それでその相手なんですけど、その、詩音で」

 飛鳥「え?」

 詩音「はい、私が優希に告白して昨日返事を貰って恋人になりました!」

 飛鳥「えぇ!?そ、そうだったの!?」

 照「おー、それはおめでとう」

 飛鳥「え?照は気付いてたの?反応薄くない!?」

 照「いや、全然!別に誰が誰と付き合おうがおめでとうしか言うことないやろ?」

 飛鳥「うん、まぁそうだね。2人ともおめでとうね!」

 優希・詩音「ありがとうございます!」

 飛鳥先輩はとても驚いていて照先輩全然驚いていなかったので分かっていたのかな?と思ったが照先輩がおめでとうしか言うことないと言っていて照先輩だなと思った。

 飛鳥「でも、まさか詩音ちゃんが優希ちゃんの事好きだったなんてねぇ」

 詩音「高校入試の時に助けて貰ってその時から気になってたんです。まさか、部活も一緒になるなんて思ってなかったんですけど、その、段々と好きになってました。」

 飛鳥「そっかぁ、良かったね!」

 詩音「はい!」

 飛鳥先輩は詩音が私の事を好きだったんだと驚いていて詩音が説明をしていた。私も照先輩には色々相談に乗っていてもらったのでお礼を言う。

 優希「照先輩も色々相談に乗ってくれてありがとうございます!」

 照「いいよいいよ、礼を言われるようなこと言ってないから」

 優希「また、相談に乗ってくださいね!」

 照「いや、今回みたいな相談は他の人に言いなよ。」

 飛鳥「こんな事言ってるけどちゃんと相談に乗ってくれるのが照だからね!」

 優希「ですね!照先輩は優しいですから!」

 照「それ褒めてんの?」

 優希「はい!」

 照「・・・そう、なのか?」

 照先輩はまた恋愛相談は他の人にしろと言ってきて、それでも相談に乗ってくれるのにと思っていたら同じ事を飛鳥先輩が言い私も同調した。すると、詩音が急に変な事を言い始めた。

 詩音「あの、照先輩」

 照「ん?何?」

 詩音「優希は渡しませんから!」

 照「・・・はい?」

 詩音「優希は私の恋人なので!照先輩にも渡しません!」

 照「いや、要らんよ!?え、なんで急に宣戦布告されてんの!?」

 優希「し、詩音!?何言ってるの!?」

 飛鳥「あははは」

 急に詩音が照先輩に向かって私を渡さない発言をしだして照先輩は詩音が何を言ってるのか分からない感じで私は詩音が急に変なことを言い出して焦っていて飛鳥先輩はそれを見て笑っている何とも変な空間がカフェの一角で出来上がっていた。
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