異世界昔話 〜神さまの暇つぶし〜

異世界桃太郎 第壱話

  「彼の名前はイエトスト、28歳、男、魔獣密輸の罪です。神様、判決を。」
  「懲役3年」

   ここは天空、罪を犯した人々がここに連れてこられる。

   神様は毎日判決を下すという同じことの繰り返しで毎日に飽き飽きしていた。
   しかし、そんな神様にまさに神的な考えが浮かんだ。

「おい、次の奴早く来い!!     彼の名前はサレール、25歳、男、国家反逆罪です。神様判決を。」
「桃太郎の刑！」

  神様は目を輝かせて言った。

「は？」

  サレールは思わず口に出してしまった。

「おい、誰が話して良いと言った。お前は桃太郎の刑だ。」

   こんなことを言ってる家来もいまいちピンときていない。
   そしてサレールは言った。

  「神様、桃太郎の刑とはなんですか？お教えください。」

   しかし、その言葉を発した瞬間、サレールは、目の前が暗くなり、狭い場所に飛ばされていた。