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11.ち○ぽ付いてなかとかー!!

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【宮廷医局長 side】

泣き疲れて眠った夫人を置いて、報告の為。私達は病院の地下会議室に移動した。

「医局長、報告ばしんしゃい。サンドラん防御スキルが発動しぇんやった理由はなんか。」

「はい、夫人はあの夜パーティで1人庭園のガゼボにいた所を、殺し屋に素手で絞首されたようです。ゆっくりと絞められた為に、スキルが発動しなかったのではと考えています。診断の報告書はこちらです。」

「騎士団長、当日ん警備ばどうなっとったと。」

「はっ、13番の障壁バリアが一部壊され、そこから犯人は単独で侵入。皇帝がいらっしゃった為、会場の警備を厳重に、非番の者も呼び出し配置し、自分を含めた別働隊を見聞に回しました。夫人がガゼボに向かったのを見た者がおりましたが、自分の判断で夫人を後回しにしてまいました。申し訳ございませんでした!!すべて自分ひとりの責任です!」

団長が、床に頭を擦り付けて土下座をした。彼は、夫人が先程涙を流している時も、苦しそうに俯いていたな。責任を感じているのだろう。

「団長、立ちんしゃい。」

「はっ!!」

団長は、震えながら閣下に頬を差し出す。

「歯ぁば、食いしばらんね!!」

「はひい!!!」

閣下が拳を振り上げた。それが嘘みたいに団長の頬にめり込んで、一瞬で壁の方に吹っ飛ぶ。

『ドゴォン!!!』

「ぐほっ。」

私は、軍隊式とは無縁の生活を送って来たので、それに圧倒されて震え上がった。彼は大丈夫なのか?

「他ん何かあるとね?」

団長は、唇の血を拭いながら、何事も無かったように乱れた服装と髪を整え戻って来て報告を続ける。

「はっ、此処からは自分の考察になりますが、暗殺者は、夫人の行動を熟知していたようです。聞き込みや現場から、夫人はしばらく前から見張られていたようです。」

「ばり前から計画しゃれた犯行やったんか?」

「その痕跡が幾つか見つかっております。それをまとめた報告書はこちらに。当日も人気のない、あの場所へ誘導されたのではないかと感じています。単独の様に見せかけて、内部に協力者が居た可能性も捨てきれません。」

「ふむ、よう調べとー。それで、医局長、今回ん件どうなっとー?」

「はっ、事件の噂が予想外に広がってしまったのと、当時の夫人の様子がおかしかったので、確認の為、団長と共に公爵邸へ2人で向かいました。」

「それで、どげんした?」

「公爵邸に着くと、夫人は心肺停止の状態で、団長が心肺蘇生術を、私が現場確認を致しまして、アナフィラキシーに対する措置を取らせて頂きました。」

「危なか所やったな。2人共、ようやってくれた。昇格も掛け合う。孫ん命ん恩人やけんな。それに2人にはしばらく、ここで娘ん治療と警護ば頼みたかて思うとー。」

「「はっ!」」

彼女は幼少期から、暗殺者の影に怯え、愛する者を遠ざけていたのだろう。私も、純粋に彼女の力になりたいと、そう思っている。

すると、公爵がそれに突然口を挟んだ。

「待ってください!!その騎士はだめです!そいつは、妻に懸想しています!!コイツは近いうちに間違いを犯しますよ。」

「ダネルばそう言いよーばってんほんなこつね??」

団長は守る事が出来なかった罪悪感や、彼女の可哀想な境遇から庇護欲掻き立てられ、抑えられない恋愛感情を抱いてしまったのかも知れないな。それに夫人は魅力的だ。

若い医師の者も、治療を受ける不遇な患者に懸想する者がいる。その心理が働いたのもあるかも知れない。

「す、すみません。そ、その。今回救出した際、夫人の精神が不安定になっており、彼女は、とても無防備な状態でして。自分はついその、魅力に抗えなかったと言いますか、ほんまにすいませんでした!!」

まあ、彼女に突然抱きしめられて、正気でいられる者は少ないかも知れないな。

「孫娘に欲情ボッキばしちょったと??」

閣下は団長の顔を、鼻が触れてしまいそうな程、至近距離で睨め付ける。私なら、すぐに逃げ出してしまいそうだ。

「は、はひっ。寧ろ、せんやつはおりません!!」

団長はあぶら汗をかきながらピシリと直立し、閣下を真っ直ぐと見つめて答えた。

「ほう??わしに喧嘩ばうっているとかね?」

閣下が右手を伸ばし、力強くガシリと団長のアソコを握り込んだ。

「ヒッ!? そ、それくらい今の彼女は危険なんや、です!!お、俺は失礼を承知で、彼女が心配で言わせて貰います!!」

彼は、肩をビクリと震わせたが、真剣な眼差しで閣下に訴えた。彼も、夫人が心配なのだろう。

「ふむ、気に入った。ええモンちんこもっちょる。コイツば孫の側に置くちゃ。」

「は、はぁ!?そ、そんな・・。」

「嫌じゃったら、いつでん離婚してくれて良かばい。報告は届いとーけんね。お前んサリーに対する悪逆が沢山とね。」

私も、公爵の夫人に対する酷い行いを目の当たりにしたせいか、どうしても彼は夫人には相応しく無いと思ってしまう。

「そ、そんな。あんまりです義爺様。僕は妻を愛しているんです!」

閣下は公爵の顔を、鼻が触れてしまいそうな程、至近距離で睨め付ける。

「きさんの愛は、薄っぺらいのぉ?孫が生娘なんば、しっちょるんぞ??」

「そ、それは・・・。」

伯爵は、瞳を左右に泳がせながら、うつむきモジモジと指いじりを始めた。

「きさんには、ちんぽ付いてなかとか!!」

閣下は再び右手を伸ばし、潰すような勢いでガシリと公爵のアソコを握り込んだ。

「ハっ、ハヒー!?」

公爵は、涙目になりながら、キツく捕獲された箇所を引き抜く様に無様にお尻を突き出し、逃げ腰になる。

「ふん!そちんが!きしゃんに期待したわしが悪かったわ。愛人たくしゃんいるくしぇにインポやとはのぉ。」

「・・・ぐすっ。」

公爵は、鼻水を垂らして涙を袖で拭う。

「おい、団長。サリー孕ましぇたっちゃオマエやったら許すけん。うまかことヤりんしゃい。」

閣下が、良い事を閃いたと言う様な顔でにこにこと団長を見る。

「「「は、はぁ!?」」」

あれは、冗談じゃなく本気だろう。笑顔なのに、瞳の奥が全然笑ってない。

閣下は白いカイゼル髭の毛先をヨジヨジと捩って、ふざけて、耄碌したような声を出す。

「儂、もう老いしゃき短かけん、最後にひ孫ん顔くらい拝みたかっちゃんね。わし、正直男ん種はどれでもよかっちゃん。サリーしゃえ良かりゃあだけどね。」

閣下は、団長の肩を抱いて、背中をバシバシと叩く。団長は、ゴクリと唾を飲み込んで、閣下に頷き返した。

「そ、そんな。僕に似てなかったら、どうするつもりなんですか。」

公爵は涙目で、閣下の膝に追い縋る。

「孫ば、隣国ん王子ん血も入っとーけん、何とでも言えるとね。それがはがいかったら、孕ましぇてみ。3年待ったけん。お前にはムリって事がわかっとーばい。」

閣下はそれを振り払って、冷たい瞳で公爵を突き放した。

「くっ。」

公爵は、瞳に涙を溜めて悔しそうに、拳を握り込んで震えている。

「報告書ば、随時送る様にしちょれ。」

私と団長も閣下に敬礼して返事をする。

「「はっ。」」

閣下がにこりと微笑んで、私に右手を差し出したので、握手をする為に私も右手を差し出す。

それをすり抜け、閣下は力強くガシリと私のアソコを握り込んだ。

「ほう?局長もなかなかスゴかの待っとーね?」

私のアソコは、一瞬で縮み上がる。

「ひぃ!!な、なぜ私まで・・」

「ついでばい。それじゃ、後んことは頼むけんね。」

閣下は、手をひらひらさせながら、会議室から去っていった。

膝をついて崩れ落ちた私達を置いて。


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ー解説?ー

上官から言われてみたい言葉を書きたいがために書きました。

『貴様はチ○ポ付いてんのかー!』
(握り込み必須)

『そちんが!!』
『なかなかイイの持ってるじゃないか』
(ニギられた後)

『歯ぁ食いしばれー!!』
(ぐーぱん必須)

どちらも厨二心くすぐる
一度はされてみたいテンプレ展開。
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