【R18】離婚した夫が催眠魔法で毎晩私をレイプする。

厨二病・末期

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2.夫は毎晩、私を犯しにやって来る

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 ー のどかな片田舎の小さな屋敷 ー

 私は萎びた人参のように、ゴロリと地面に転がった。ぐるぐると戸愚呂を巻く黒雲。そこから、ぽつり、ぽつりとこぼれた雨粒が頬をつたう。

 ここには、嫌がらせをする愛人や姑はいない。ヒステリーを起こしたり、怒鳴り散らす人が側にいないって、こんなにも静かなのね。

 それなのに・・・
 どうしてかしら?
 何もする気が起きないの。

 今まで夫の家族の言いなりで、なにもかも命令されて来たせいね。自由を手に入れた途端、何をしたらいいか分からなくなってしまったの。

 家出のトランクを開いて愕然とする。だって中に入っていたのは、ガラクタばかりだったの。チクチクするカーディガンに、太って見えるドレス、足が痛くなる靴と、それに痒みを伴う化粧品。

 私は、こんなくだらない物を愛用していたんだわ。自分が何を好ましいと思っていたか、それすらも見失っていた。

 洗脳されていたのかも、クズの家族に。私は、失ってしまった自分を取り戻したいと思ったの。だから全部、捨ててやるわ。

 夫や義父母、愛人が押し付けて来たプレゼントという名のゴミを焚き火の中へ投げ入れる。湧き上がる、憎悪と共に。

 「クソ食らえ!!」

 反吐が出そうなの、あいつらに媚びを売っていた、過去の自分に。あの頃、彼や彼の家族に愛されたくて、私は自分の誇りを捨てたんだわ。

 母の形見の指輪を、愛人に盗られたの。それだけじゃない。父が贈ってくれた、お金では買えない愛情が詰まったものまで。

 必死で訴えたけど、返して貰えなかった。
 そんな安物で騒ぐなと、彼に言われたの。
 だから諦めたのね、モノに執着する事を。

 今、私の周りは不用品で溢れてる。
 自分で選択したのよ、ゴミクズと結婚する事を。
 大切なモノはもう、何も残っていないの。

 被害者ぶって傷ついたふりをしてる、情けない自分自身が一番憎いわ。

 「ふふふっ。あははっ!」

 ゴウゴウと燃え上がる炎を見ながら、後悔する。あのクズも私と同じ、燃えカスみたいにしてやれば良かったってね。


******************


 欲望の赴くまま、
 好き勝手に生きてやる。
 私はそう決めた。

 狐雨の中、傘をクルクルと回して街へ繰り出す。
これから私は、新しいお気に入りを見つけるの。

 肌触りの良いシルクのガウン、暖かい色のタペストリー、マホガニーのテーブル、光のプリズムを生み出す繊細なガラス細工。

 目を楽しませる、美しいモノ。
 キラキラと輝いて、見ているだけで心が踊る。

 忘れてた、自分の為の買い物ってこんなにわくわくするものだったんだわ。サラサラと小切手にペンを走らせる。

 私は領収書のリストを眺めるフリをして、チラリと視線を上げた。購入した家具を運び込んでいく、下僕の引き締まったお尻を鑑賞しているの。

 「チェストはこっちでいいっすか。」

 「そうね、そこでいいわ。素敵ね。」

 腕まくりの袖から覗く、屈強な腕が眩しい。今まで、知らなかったの。健康的なオスの身体って、眺めるだけでも心を潤す効果があるんだわ。

 「嬢さん、茶でも飲みますか?」

 「ええ、お願いしようかしら。」

 召し使いを雇ったの執事と庭師をね。
 彼らは私にとって、家具の一部なの。
 オブジェのようにめでる、それだけ。

 言葉遣いも良くないし、素行も悪い。だって紹介状も無かったから、でもいいのよ。屋敷に飾っておくだけなら、誰の迷惑にもなってないもの。それにきちんと仕事もしてくれているしね。

 働く彼らを只ぼんやりと眺めるのが好きなの。

 日に焼けた浅黒い肌、荷物を持ち上げる度に太い血管が浮かび上がる。アバズレになった私は、逞しい男を視姦する事もできるの。

 床を明るい色に塗り替えさせて、色とりどりの花で寄せ植えを作ってもらう。自分が心地いいと感じる物に囲まれて過ごす。

 とても、簡単な事だったんだわ。愛し愛される関係、そんな不確かな物を望んだから間違えたの。自分以外、誰も信じない。愛さなければ、傷付く事なんて無いもの。

 悔しかった事を一つずつ思い出して、どうして心が傷ついてしまったのか探ってみる。その時の自分に寄り添ってあげれば、傷ついた過去を浄化できる。そんな気がするの。

 それに、何を間違えたのか答えを見つけたら、次は失敗しないでしょう?私は誰かに頼らなくても、自分で自分を慰める事ができるの、だって大人ですもの。

 そうやってゆっくりと疲弊してしまった心を癒していた。でもそれは、ある日突然終わりを告げる。


***********


 『ザザザザザザザ、ザーーー。』

 深夜、酷いノイズ音で目が覚めた。それに、眼球の奥がズキズキと痛むの。私の屋敷に何処からか魔力が流れ込んでいる。私はこめかみをぐりぐりと指先で押さえた。

 どこかで念話用の魔法が混線でも起こしているのかしら?まるで私を探るように、高濃度の魔力がねっとりと纏わりついてくる。そして・・・

 「っ、眩しい!?」

 目の前にの移転陣が出現する。元夫が現れて、私を突然抱きしめた。

 「エリー、会いたかった。急にいなくなるなんて、あんまりだろ!あちこち探し回った。」

 白昼夢?いや、今は夜だったわ。悪い夢でも見てるのかしら。甘く蕩けそうな笑顔で見つめて来る彼は、本当にあの元夫?

 私は彼を払い退け、睨みつけた。

 「バンディ。これは一体、なんの嫌がらせ?」

 サイドボードに置いたメガネを掛け、部屋に明かりを灯す。こんな夜更けに、違法の魔術まで使って私を探し出すなんて。いったい何の為にココに来たの?

 この男の顔なんか、もう見たく無かったのに。

 「あの日、俺たちは愛を確かめ合っただろ?」

 はぁ?意味が分からない・・・。どうしてそんな事、平然と言えるのよ。今まで、アナタが私の気持ちに応えてくれた事なんて無かったわ。

 目の前が真っ赤に染まり、ムカムカとしたものが胃の底から込み上げて来る。

 「ふざけないで、私達が愛し合った事なんて無いわ、一度もね!」

 彼の嘘っぽい笑顔が、ピシリと凍りつく。この男は、私と涙の再会でも期待していたのだろうか。そうだとしたら、おめでたいとしか言いようがない。

 「な、なぁ。まさか、覚えて無いのか・・何も?」

 確かにあの日、私はこの人とセックスをしたわ。だけどそれは、催眠に掛かった振りをしていたから、アナタは嬉々として私を犯したくせに。都合の良い事だけを覚えておいて欲しいなんて、本当に自分勝手な人。

 「アナタ、妄想癖でもあるんじゃないの?」

 そっけない私に、戸惑う彼の後ろ。窓の外には、いつもより大きい月が登っていた。

 そういえば、今夜は満月だった。満月の夜は魔法の威力が増すのよ。だから、彼はココにやって来れたんだわ。

 こんな夜は、魔法による犯罪率もグッと跳ね上がる。頭が痛む筈だわ。この男は私を探し出す為に、呪術を使ったのよ。たぶん、アノ時の血でも使ったのね・・・。

 今時、呪術なんて時代錯誤だわ。いにしえの魔女だって使わない古臭い魔法よ?だって魔法の行使に血や身体の一部を使うのは禁じられているもの。

 この人、昔から魔法だけは得意だったわね。

 こんな呪術を使うほど、彼に恨まれていたのかしら?私は釘を刺された呪いの藁人形みたいに、ギリギリと胸を締め付けられた。

 ーーいいえ。今はそんな事、どうでもいいわね。額に手を置いて、大きくかぶりをふるう。

 「バンディ、許可のない私有地への移転は違法よ。」

 冷静にならなくちゃ、この人に何を言ったって話なんか通じない。今だってそうじゃない、私は大きなため息を一つ吐いた。

 「お前は俺に会いたかった。なぁ、そうだろ?」

 何を今更、世界は自分を中心に回っているとでも思っているのかしら?そうでなければこんな事、しでかさない。このクズはいつもそう、他人の気持ちなんて全く思いやれない。

 「有り得ないわね、それで要件はなに?」

 「はぁ。相変わらず、クソ可愛くない女だ。」

 今までなら笑って受け流せていた彼の悪態に、ふつふつとした怒りが沸き起こる。この気持ちは彼と離婚をしたせいか、それともカラダを繋げたからか。

 これまで私がされて来たように、彼の心を踏みにじってどん底に突き落としてやりたい。そんな嵐のような衝動が私の心を吹き荒ぶ。

 ・・・やっぱり、冷静になんてなれそうにない。

 「ええ、そうね。今すぐ騎士団に突き出してやるから覚悟して!」

 彼を激情のままに睨みつけ、人差し指を軽く振って通報用の魔道具を起動させた。

 『ジリリリリ、ジリリリリ。ビーーー。』

 屋敷内に警報が鳴り響く。下僕もじきにやってくるわ。彼の輝かしい人生もコレで終わりよ、ざまぁ無いわね。

 「ーチッ、くそが!」

 血相を変え、彼はなりふり構わず私につかみかかって来た。突然、脳を揺さぶるような衝撃が来て、私はぐらりとふらついた。

 「・・っ痛。」

 揉みあった手が頬を掠め、カラリと床にメガネが落ちる。そこでやっと、彼が私の頬を叩いた事に気がついたの。唇が切れて、パタ、パタリと床に血が滲む。

 「催眠魔法ハピノーシス!エリー、警報を止めろ!!」

 彼は本当に酷いクズ。私は催眠に掛かったような微睡んだ表情で、通報を止めてあげた。彼が何をするつもりでここに来たのか、知りたくなったの。

 催眠防御の付いた私のメガネを、彼は慌てて拾い上げサイドボードにカタリと置く。

 「くそっ、あんなに熱っぽい瞳で見つめて来たのに。全く覚えてないのかよ!」

 彼は悔しげに親指の爪をギリギリと噛んだ後、私の肩を強引にかき抱いた。そして何かを確かめる様に、触れるだけのキスを繰り返す。

 「エリー、服を脱げ。もう一度思い出させてやる!俺達あんなに愛し合っただろ。きっとすぐ元通りに、なれる・・・。」

 そして切れた唇の隙間から分厚い舌がネロリと無遠慮に入り込んでくる。鉄の味が、口いっぱいに広がる。

 催眠をかけておいて、思い出せなんてバカみたい。もう、どうだっていいわ。私は彼の前で無気力に、着ていた寝巻きをはだけさせた。

 「なぁ、エリィ。俺に会いたかっただろ?そうだと言えよ・・・。」

 彼は泣きそうな顔をしながら私を押し倒し、ベットに乗り上げた。スプリングがギシリと軋み、彼はネクタイを煩わしげに片手で緩める。

 私はただ、彼にされるがままのお人形みたいに、ぼんやりと新しくした天井の壁紙を眺めていた。彼の白いシャツの隙間から男らしいジャコウの香りが漂って、私の鼻腔を微かにくすぐる。

 「はぁ、エリィ。ちゅっ、ギリっ。」

 首筋に犬歯が食い込んで、嫌悪と憎悪がジクリと痛む。それなのにそこに彼の熱い吐息が掛かるだけで、その刺激はゾクリとした快感に塗り潰されていくの。

 まるでオセロゲームみたいね。

 「エリー、なぁ。この前みたいに笑えよ!ああ、そうか。あの時、確かこう言ったんだっけ・・・。発情期のメス犬になれって。くそっ。」

 催眠魔法を使っておいて、どうしてこの人は『自分が傷ついています』って顔ができるのかしら?

 でもそうね、また彼の棒でマッサージを受けるのも悪くないかもね?だって私は今、発情したメス犬になったんだもの。彼をいつでも騎士団に突き出せるし、証拠もあるの。

 それに私とてもイライラしているのよ。こんな真夜中に無理やり起こされて、勝手に魔法で探られて、とてもじゃないけどこのまま眠れる気がしないわ。

 だから彼に慰めて貰わないと割に合わない。そう思わない?

 「わん!わん!ガリっ。」

 私は彼の上に強引に乗り上げ、首筋に歯を立てて噛みついた。さっきの仕返しをするみたいに、幾つもの噛み跡を彼に施してあげる。

 「わっ、え、えりぃ!?」

 彼の首に紅い鬱血痕が滲む。私は、まるで血を啜る様にバンディの香りを味わう。その噛み傷をテイスティングでもするみたいに、べろりと舌の中で転がした。

 「ああ、やっぱり覚えているんだね?さあ、おいで。今日はたっぷり、エリーを舐めてあげる。そうやって、これから愛をはぐくんでいけばいいんだ。」

 キラキラと期待の篭った碧眼が、私を見つめる。
彼の愛って何なのかしら、セックス?

 彼はエスコートをする様に私をベットに座らせ、丁寧な手つきで下着の紐を解いた。優しく太ももを撫でながら私の両脚を抱え込んで、股を開かせる。

 長い舌が、れろれろと伸びて肌の上をぬるり、ぬるりと踊るように、優雅に滑っていく。実に手慣れた様子でね。

 彼は美味しそうに、発情期のメス犬のおまんこ舐め始めた。やだ、想像したらおかしい。くすくす。この人、いったい何をしてるのかしら。

 「エリー、くすぐったいの?ああ、君の笑顔かわいいなぁ。俺の事が好きなんだろ?昔からそうだったもんなぁ、えりぃ。」

 つぷつぷと、あわいに入り込んだ彼の舌がひだの中を泳ぎ回る。ぬるぬると粘ついた彼の味覚器官、その突き出た尖端が蜜を味わう様にぐるりぐるりと、うねる。

 アソコの味なんて、絶対に不味いはずよ。そんなトコロを舐めるだなんて、信じられないわ。いったい何味なの?

 それなのにゾクゾクとした感覚がゆっくりと背筋を駆け上がって行く。

 「んんっ。ぁん。」

 私は思わず彼の髪をくしゃくしゃと掻き混ぜた。恥ずかしいのに彼の舌、凄くイイの。指ともペニスとも違う、さざなみの様な緩やかな官能が積み重なっていく。

 「くぅん。くぅん。」

 ピチャピチャと、未知の刺激に責め立てられ、私の貪淫な欲望が満ち満ちていく。あぁ。穴から湧き出る私の押し殺してきた本性カタルシスを、彼がズル、ズルリと飲み干していくみたい。

 その繊細な手つきと舌捌きに私は翻弄されていった。

 「くくっ、良さそうだな?今からもっと良くしてやる。」

 そして彼は縦すじをくちゅりと開き、まめつぶの皮を丁寧に剥がした。まるで彼のフレンチセックスには、テーブルマナーが存在しているみたい。

 「ふっ、ぁ。」

 彼のベロが突然、別の生き物みたいにレロレロと、酷くわい雑に蠢めいた。

 「ああ゛っ!?くぅん。」

 強すぎる刺激に、腰が逃げる。彼はそれを逃さないように、がっちりと押さえ込んで、ちゅうちゅうと吸い出してくる。

 「へりぃ。逃げるなよ。ココ、きもひいいだろ?じゅるるるっ。ああ、すげーエロい顔してんぞ。へりぃ、らくさん、おかひくしてやるからな。じゅるっ。」

 クンニリングスがRの発音で振動する。そのベロが信じられないくらいの速度でベロベロ、れろん、と急き立ててくる。

 んん。そこダメっ。なんか変になる。刺激が、強すぎて、頭がクラクラする。勝手に息が上がってきて、腰がカクカクと無様に動いてしまう。彼の頭を脚で締め付けて、陰部を彼の顔にぐりぐりと押しつけてしまう。

 私の乳首は、既に堅く尖っていて、彼はそれを器用に片手で、両方とも扱きあげていく。

 あっ。イクっ。お豆の刺激でイクっ。

 「あ〝あ〝ぁぁぁん。くぅ〝ん。」

 ビクビクビクビクビクビク。
 ピシャピシャッ。

 「はぁ、エリーのアクメ顔ヤバい、早くちんこ挿れたい。もうここドロドロだし良いよな。」

 彼は私のお汁でびしょびしょになった顔を服の袖で拭いながら、ガチャガチャと乱雑にズボンを脱ぎ捨て、私の片足を持ち上げて、ずぷんと、一気に突き上げた。

 「んあ〝ぁぁっ。」

 イッたばかりの蠢く穴の中に極太のチンポが嵌め込まれる。ミチュミチュッと音を立てて、肉ひだが限界まで引き伸ばされる。

 「エリーの中、まだイッてるな。ビクビクしてる、ちんこ絞られてるみたいだ。まんこ緩めてくれないと、動けないぞ?」

 彼は噛み付く様に乳首に歯を立てて、食感を楽しむ様に舌先で舐め回したり押しつぶしたりしている。もう片方の乳首とクリトリスも摘んで、引っ張りながら、扱く。

 あぁ、全部はダメ。そんなにされたら・・。

 「んっぅ。はぁ。ぅあ〝ぁぁぁん。」
ぷしゅっぷしゅっと、お汁が吹き出す。

 ばちゅん!ぱちゅん!
 パンパンパンパンパンパン。

 「やっぱエリーの穴はイイな、膣筋で食いちぎられそう。キツキツなのにぐしょぐしょだから、肉襞をゴリゴリ滑ってく。」

 ドチュドチュドチュドチュドチュドチュ

 「あひっ。ああぁ。」

 彼の獰猛な瞳が、狂犬みたいに笑っている。腰で殴る様に突き上げて、酷く乱暴なのにもう何をされても悦楽しか感じないの。

 「俺のカタチを叩き込んでやる。」

 我を失ってしまった獣みたいに荒い息遣いで、腰を振りたくる。彼も快楽に呑まれてるのだわ。滴る汗に、胡乱な瞳。私達はこの愚かな行為に没頭した。

 「んん、はぁ。んっ。」

 あぁ、そのリズムが好きなの。奥の奥を連弾されて、子宮が上と下を行ったり来たりしている。ゾワゾワとした彼の引力に襲われて、目の前が真っ白になる。

 「ん〝あぁぁぁっ。くぅん。あ〝んっ。」

 ビクビクビクビクビクビクビクビク。
 パンパンパンパンパンパンパンパン。

 「クッ、エリー、悪いメス犬!孕め!おらっ!奥でイケっ。受精しろっ!ぐっ、出るっ。大量にぶちまけてやる、妊娠しろ!くっそ。エリー。俺の子を孕めっ!」

 パンパンパンパンパンパン。
 ビュクッビュクッビュクッ。
 ビュルルル。
 びくん。びくん。

 「あぅっ、くぅん。」

 んんっ。イクの止まんないっ。膣痙攣が治らないのっ。ああっ。おかしくなるっ。なんか、ふわふわして、くらくらして、凄く気持ちいい。彼とベロベロって舌を絡ませて、長い舌をぢゅうぢゅうって吸っちゃう。

 「エリー、今夜はずっとチンポ入れておくからな。そのエロいアヘ顔をずっと眺めていられる!子宮の中がパンパンになるまで注いでやるから、しっかり孕めよっ!」

 「ゎぅっん」

 私の意識は、どこか遠くの方にぶっ飛んでいた。朦朧とする視界の片隅で、私の下の唇は彼のペニスを狂った様に貪りしゃぶっていた。


*******************


 彼は、朝になると名残惜しそうに帰って行った。
領主の仕事は一筋縄では行かないのよ。きっと私の抜けた穴を埋める為に奔走しているのだろう。

 身体がだるくて起き上がるのも億劫なのに、長年の欲求不満が解消されたみたいに、何処かすっきりとして、爽快な気分だった。

 執事と庭師が、昨日の警報について何があったのか聞いて来たけれど、何も私は覚えていないと、誤魔化した。だって、催眠に掛かっていたんだもの。間違ってないわ。

 唇の傷跡や、彼につけられた鬱血痕についても心配されたけれど、私が不安な顔をして分からないと怯えたフリをすると、痛ましげにそれ以上聞いてくることは無かった。

 あれから彼は何度も訪れて、復縁を求めて来たけれど、私は拒否し続けている。私は、彼を心底嫌いなんだもの。そのまま無視して、放置したの。

 だからかしら?

 彼はそれからも催眠を使って、毎晩のように犯しにやって来る様になった。愛を乞いながら私を抱く様は、酷く滑稽で哀れだった。

 私は彼の中身を憎んですらいるけれど、彼のカタチは嫌いじゃ無いの。お気に入りの家具と一緒よ。そばに置いて、時々使うくらいには好んでいる。

 だから私は、今も彼と刹那的に体を合わせているの。




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