一よさく華 -渡り-

自分を狙った人斬りを小姓にするとか、実力主義が過ぎませんか?

人斬り 柚月一華(ゆづき いちげ)。
動乱の時代を生きぬいた彼が、消えることのない罪と傷を抱えながらも、新たな一歩を踏み出す。
すべてはこの国を、「弱い人が安心して暮らせる、いい国」にするために。

新たな役目は、お小姓様。
陸軍二十一番隊所属宰相付小姓隊士。宰相 雪原麟太郎(ゆきはら りんたろう)は、敵方の人斬りだった柚月を、自身の小姓に据えた。

「学びなさい。自分で判断し、決断し、行動するために」

道を失い、迷う柚月に雪原は力強く言う。

「道は切り開きなさい。自分自身の力で」

小姓としての初仕事は、新調した紋付きの立派な着物を着ての登城。
そこで柚月は、思わぬ人物と再会する。


一つよに咲く華となれ。

※「一よさく華 -幕開け- 」(同作者)のダイジェストを含みます。
 長編の「幕開け」編、読むのめんどくせぇなぁって方は、ぜひこちらからお楽しみ下さい。
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