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初対面☆

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「え?アルフェンド様から?」 
「ええ。お一人で、ということです」 
「わかったわ、行きましょう」 



「本日はお招き頂きありがとうございます」 
「構いません。さあ、入ってください」 


扉がパタン、と閉じられると。 
「ああっ、ようやくだっ………! 
マリアナ様にようやく出会えた!二人っきりで、同じ空気を共有して、キスして………!ああっ、妄想が止まらない…!」 
…アルフェンド様はまさかの変態だった。 
「あ、あの…」 
「やめてくださいっ…!そんな甘い声で話しかけられると…抑えられないぃっ…!」 
…アルフェンド様はそういうプレイがお好きなようで。 
「アルフェンド様…?」 
「んぅぅっ…!…だめです、ここでは…!」 
やばい。この人やばいよ、おかしい。 
鍵は…閉まってるか。なら外から見えない、聞こえないようにも…されている。なんて用意周到なの、アルフェンド様。 
「はあ…。仕方ありませんね」 
平手打ちをかます。少しは冷静になったか。 
「…………………ああっ…!気持ちいい…!」 
………いかがすべきか。いっそのこと、イかせる? 
「アルフェンド様」 
「ああんっ!マリアナ様、もう限界ですうぅ…!イかせてくださいっ…!」 
「…止まれ」 
「ひぅっ…!ああ、ああああっぅ………!!!!」 
………あ、イかせてしまった。 



「そ、それで。お話というのは………?」 
「はい。あの時は、助けていただきありがとうございました」 
そう頬を桃色に染め、こちらを熱い視線でみつめる。つい前の出来事なければこっちも頬を染めていただろうな。ハハッ。
「僕はあの時、不手際なのかわからないけど、防音魔法の対象外でした。 
だから、マリアナ様が言った全てが聞こえたんですが………。とってもゾクゾクしたんです………。マリアナ様の透き通る声で僕だけに喋りかけてくれたらいいのに、って。何度もそう思いながら自慰しました…」 
あ、だめだこの人。救いようのない変態だ。 
「…とにかく、話はそれだけですか? 
他に用がないなら帰りますよ?」 
「ああ、待ってください!もう少し…!」 
「…あの、敬語、やめません?」 
「………………………………………………………? 
どうしたら主様に敬語なしでお話できるんですか?」 
頭に宇宙が宿ったのは不思議ではないと思う。 
「アルフェンド様は一応公爵家ですけど、国のNo.2じゃないですか。だからわたくしよりも地位は上ですよ?」 
「それでも、マリアナ様は僕だけの主様ですから」
再び頭に宇宙が宿ったのはなんら不思議ではないと思いたい。 
「!」 
突然密閉されているはずの窓からナイフが走り、アルフェンド様の頬を掠めた。 
「アルフェンド様…!」 
「マリアナ様、僕は大丈夫です」 
とにかく、簡易結界を張ろう。 
「ふぅ…。 
アルフェンド様、少し距離縮めるの許して下さいね」 
「っ!!」 
距離を詰め、頬に手をくっつける。 
「んっ」 
「すみません! 
すぐ終わるので、待ってて下さいね」 
魔力を流し込み、傷を癒す。 
「どうですか?まだ痛い…?」 
「あっ、いいえ!もう大丈夫です。 
ありがとうございます、マリアナ様」 
「いいえ」 
と言い反対側に行こうとすると、 
「待ってください」 
アルフェンド様のバックハグによって引き留められた。 
わたくし、アルフェンド様の足の間に収まってる…。 
「まりーっ!」 
窓からでもドアからでもなく瞬間移動。なんてこった。………いや、今はそれよりも。 
「リュシエール様?」 
リュシエール様の存在を無視してアルフェンド様は話を進める。 
「僕、マリアナ様の内面は見てませんでした」 
「えっ?あっ、はい…?」 
「けれど、今日言葉を交わして、とっても素敵な方だなって思ったんです」 
「そ、それはどうも…?」 
「それだけじゃなくて、僕なんかを思って魔力を費やしてくれた。…やっぱり、僕の女神様です」 
「あ、はい。………………ん?」 
結論おかしくないか? 
それはそうと、なんだか急に寒気がして、その発生源を見るとリュシエール様だった。 
「リュシエール様…?」 
「赦さない。マリーに触りやがって。死ねよ」 
今まで見たことがない、殿下の顔に声。 
「死ぬかどうかは貴殿が決めることではないかと存じますが? 
それに、僕に死ねと言えるのはこの世でただ一人、マリアナ様だけです」 
「ふふ、そっか。…お揃いだな? 
まりいっ、まりいっ。コイツ殺したらだめ?」 
目の前に本人いますよ王太子が罪人とか冗談は綺麗な顔だけにして下さい」 
「えーっ?なんでーっ?」 
不満そうに。 
「主様。殿下と婚約破棄なさいませんか?」 
目の前に本人いますよまだ…まだ腹斬られて死にたくないですぅ…!!!」 
「………主様が、そうおっしゃるなら」 
不服そうに。 
「…今はそれどころじゃないですよ」 
「「?」」 
「アルフェンド様の頬に傷をつけた犯人ですよ! 
暗殺者かもしれませんし!」 
「…王太子殿下が?」 
「………ふぇ?」 
「もう、ぽかんってしちゃって。 
かーわいいっ」 
「主様。僕を殺そうとしたのは殿下ですよ」 
「ええっ?」 
「ふふ。」









「どうしてですか?狙う理由、あります?」
「ごまんとあるよ。特に、今そうして僕の婚約者であるマリーを自分の腕に閉じ込めているところとかね」
「ふふ、妬ましいですか?やれるもんならやってみればよろしいのでは?」
後ろから拘束する腕の力が一段と強まる。
………そうだ、わたくしは傍観者よ。ただの人形に成り変わるのよ。
「マリーを返せ、そうじゃないなら死ねよ。
マリーに長時間触れた罪は重いぞ?しかも治療までされやがって。そんなに治療されたいなら今この場で重傷にしてやるよ」
「あれ、王太子殿下はご存知ないのですか?主様は死者蘇生もできるのですよ?」
「あら、よく知ってますわね」
「ふふ。お褒め頂き光栄の至りです」
「コイツ………絶対殺す!一番に殺す!!」
………え…、この王太子さんは王になったら殺す人物リストアップしてたのナニソレ恐イ………?


~~以後、王宮で顔を合わせると~~
「あ、丁度よかった。主様、一緒にお茶でもどうですか?」
「嫌だよ。だってこうして読書してんじゃん」
「…」
揉みくちゃにされるわたくしの気持ちを誰か理解してくれないだろうか。理解しなくても良いから考えてくれよ。

ー##ー
お久しぶりです、東でぇっす…。
更新お休みして大変申し訳御座いませんでしたァ!!!!!
こんな拙い作品でも見てやってくれている方々の存在をぞんざいにしてしまいました…!
ただ、今月の8日には入学式も控えているので亀や蝸牛よりも遅い更新となってしまうかもしれません…。
それでも「別におもしくもないけど見てやるよ」って方はこれからも東と作品たちをどうぞよろしくお願い致します!(((土下座)))
では、今回の話は少し短めですが次回もお楽しみに((((できるか))))!!
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