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プロローグ

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初投稿です。生暖かい瞳で見つめてやってください…!

~~~

「リアネローゼ・アーヴァン!!
貴様はリアナを虐めた!!
お前にこの国にいる価値はない!
婚約破棄、国外追放を言い渡す!!!」
そうデブったらしい第一王子殿下から告げられる。
民衆から投げられる暴言に石。
10発中1発の割合で頭にコツンと当たっては私を血に染めて行く。
…やはり私は、こうなる運命にあったのね。
そう心で呟き、空を仰ぎ見た。
そこには、清々しいほどの青空が私を見守っていた。

………その実。内心、すごく穏やかです。
どんなとこに飛ばされるんだろ、なんて考えるぐらいにはすごく余裕がある。

何を栽培しようか。
私が新しく見つけた薬草を栽培してもいいし、毒の花を栽培するのも面白いかもしれない。
考えつつ、頬を緩めた。

………あ、一応言っとくけど、内心ね?顔に出したら変態って思われるでしょ?

さて、自己紹介が遅れた…というかほぼ今の状況をデブナルシ殿下が説明してくれたけど、一応弁明の為にもね。
私はリアネローゼ・アーヴァン。アーヴァン公爵令嬢として生を受けた人間だ。
そんな私は、大絶賛悪女として裁かれ中だ。
まあ、昔はだよ?昔は。昔は悪女と名高かったけど今はその影はなりを潜め、すっかり改心したリアネローゼ・アーヴァンがいる。
なのに今は超凡人な私を裁いてんの?アホなの?あ、アホかそっか。こいつらを取り巻く雰囲気はふわふわしててバカっぽいもんな。

~~##~~

さて、私お待ちかね弁明タイムだ。
結論からざっくり言うと、私は濡れ衣を着せられた。だって私のじんせいを脅かすヒロインしにがみと積極的に触れあいたいなんて少なくとも私は思わないもの。
学園で会ったのが初めてで、会ってからも挨拶以外接点を持っていない。
謂わば、[「おはよう」だけ言う知人関係]みたいなものだ。
…え?例え分かりにくかった?ごめんって。

今この場には口煩く言う王妃も陛下も公務でいらっしゃらない。
それを狙っての婚約破棄だろう。
「ええ、分かりましたわ。
婚約破棄の書類はお送り………」
「その必要もない!兵よ、大罪人を捕らえろ!」
………それに、いつも私にくっついて回るだっていない。二人にとって、こんな絶好の機会はないだろう。
…冷静に考えればわかる。
何がって?二人が婚約したとして、結婚したとして、殿下のお相手は男爵の下。彼女はせいぜい妾止まりだろう。家計も傾きかけていると聞く。なら、殿下との相性は最悪だ。
殿下は金遣いが荒い。公爵家からもある程度援助を受けておいて、そのお金は全部私腹に溶かされ、最近は婚約者でもない女男爵令嬢、即ちヒロインへのプレゼントに宛てられる。そして援助分では賄えない分のお金は全部公爵家へ請求が来る。その事を指摘すると、さも当然のように
『いいだろう?リアナへドレスやダイヤを送るくらい』
とシレッと言い放つ。
………あーイライラする。

~~~

お疲れ様です。
どうでしょうか?アドバイスなどございましたらオブラートに包んで感想欄へお願いします。
では、次のお話でお会いしましょう!
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