1 / 5
プロローグ
しおりを挟む
初投稿です。生暖かい瞳で見つめてやってください…!
~~~
「リアネローゼ・アーヴァン!!
貴様はリアナを虐めた!!
お前にこの国にいる価値はない!
婚約破棄、国外追放を言い渡す!!!」
そうデブったらしい第一王子殿下から告げられる。
民衆から投げられる暴言に石。
10発中1発の割合で頭にコツンと当たっては私を血に染めて行く。
…やはり私は、こうなる運命にあったのね。
そう心で呟き、空を仰ぎ見た。
そこには、清々しいほどの青空が私を見守っていた。
………その実。内心、すごく穏やかです。
どんなとこに飛ばされるんだろ、なんて考えるぐらいにはすごく余裕がある。
何を栽培しようか。
私が新しく見つけた薬草を栽培してもいいし、魔王様へ渡す毒の花を栽培するのも面白いかもしれない。
考えつつ、頬を緩めた。
………あ、一応言っとくけど、内心ね?顔に出したら変態って思われるでしょ?
さて、自己紹介が遅れた…というかほぼ今の状況をデブナルシ殿下が説明してくれたけど、一応弁明の為にもね。
私はリアネローゼ・アーヴァン。アーヴァン公爵令嬢として生を受けた人間だ。
そんな私は、大絶賛悪女として裁かれ中だ。
まあ、昔はだよ?昔は。昔は悪女と名高かったけど今はその影はなりを潜め、すっかり改心したリアネローゼ・アーヴァンがいる。
なのに今は超凡人な私を裁いてんの?アホなの?あ、アホかそっか。こいつらを取り巻く雰囲気はふわふわしててバカっぽいもんな。
~~##~~
さて、私お待ちかね弁明タイムだ。
結論からざっくり言うと、私は濡れ衣を着せられた。だって私の命を脅かすヒロインと積極的に触れあいたいなんて少なくとも私は思わないもの。
学園で会ったのが初めてで、会ってからも挨拶以外接点を持っていない。
謂わば、[「おはよう」だけ言う知人関係]みたいなものだ。
…え?例え分かりにくかった?ごめんって。
今この場には口煩く言う王妃も陛下も公務でいらっしゃらない。
それを狙っての婚約破棄だろう。
「ええ、分かりましたわ。
婚約破棄の書類はお送り………」
「その必要もない!兵よ、大罪人を捕らえろ!」
………それに、いつも私にくっついて回るあの人たちだっていない。二人にとって、こんな絶好の機会はないだろう。
…冷静に考えればわかる。
何がって?二人が婚約したとして、結婚したとして、殿下のお相手は男爵の下。彼女はせいぜい妾止まりだろう。家計も傾きかけていると聞く。なら、殿下との相性は最悪だ。
殿下は金遣いが荒い。公爵家からもある程度援助を受けておいて、そのお金は全部私腹に溶かされ、最近は婚約者でもない女へのプレゼントに宛てられる。そして援助分では賄えない分のお金は全部公爵家へ請求が来る。その事を指摘すると、さも当然のように
『いいだろう?リアナへドレスやダイヤを送るくらい』
とシレッと言い放つ。
………あーイライラする。
~~~
お疲れ様です。
どうでしょうか?アドバイスなどございましたらオブラートに包んで感想欄へお願いします。
では、次のお話でお会いしましょう!
~~~
「リアネローゼ・アーヴァン!!
貴様はリアナを虐めた!!
お前にこの国にいる価値はない!
婚約破棄、国外追放を言い渡す!!!」
そうデブったらしい第一王子殿下から告げられる。
民衆から投げられる暴言に石。
10発中1発の割合で頭にコツンと当たっては私を血に染めて行く。
…やはり私は、こうなる運命にあったのね。
そう心で呟き、空を仰ぎ見た。
そこには、清々しいほどの青空が私を見守っていた。
………その実。内心、すごく穏やかです。
どんなとこに飛ばされるんだろ、なんて考えるぐらいにはすごく余裕がある。
何を栽培しようか。
私が新しく見つけた薬草を栽培してもいいし、魔王様へ渡す毒の花を栽培するのも面白いかもしれない。
考えつつ、頬を緩めた。
………あ、一応言っとくけど、内心ね?顔に出したら変態って思われるでしょ?
さて、自己紹介が遅れた…というかほぼ今の状況をデブナルシ殿下が説明してくれたけど、一応弁明の為にもね。
私はリアネローゼ・アーヴァン。アーヴァン公爵令嬢として生を受けた人間だ。
そんな私は、大絶賛悪女として裁かれ中だ。
まあ、昔はだよ?昔は。昔は悪女と名高かったけど今はその影はなりを潜め、すっかり改心したリアネローゼ・アーヴァンがいる。
なのに今は超凡人な私を裁いてんの?アホなの?あ、アホかそっか。こいつらを取り巻く雰囲気はふわふわしててバカっぽいもんな。
~~##~~
さて、私お待ちかね弁明タイムだ。
結論からざっくり言うと、私は濡れ衣を着せられた。だって私の命を脅かすヒロインと積極的に触れあいたいなんて少なくとも私は思わないもの。
学園で会ったのが初めてで、会ってからも挨拶以外接点を持っていない。
謂わば、[「おはよう」だけ言う知人関係]みたいなものだ。
…え?例え分かりにくかった?ごめんって。
今この場には口煩く言う王妃も陛下も公務でいらっしゃらない。
それを狙っての婚約破棄だろう。
「ええ、分かりましたわ。
婚約破棄の書類はお送り………」
「その必要もない!兵よ、大罪人を捕らえろ!」
………それに、いつも私にくっついて回るあの人たちだっていない。二人にとって、こんな絶好の機会はないだろう。
…冷静に考えればわかる。
何がって?二人が婚約したとして、結婚したとして、殿下のお相手は男爵の下。彼女はせいぜい妾止まりだろう。家計も傾きかけていると聞く。なら、殿下との相性は最悪だ。
殿下は金遣いが荒い。公爵家からもある程度援助を受けておいて、そのお金は全部私腹に溶かされ、最近は婚約者でもない女へのプレゼントに宛てられる。そして援助分では賄えない分のお金は全部公爵家へ請求が来る。その事を指摘すると、さも当然のように
『いいだろう?リアナへドレスやダイヤを送るくらい』
とシレッと言い放つ。
………あーイライラする。
~~~
お疲れ様です。
どうでしょうか?アドバイスなどございましたらオブラートに包んで感想欄へお願いします。
では、次のお話でお会いしましょう!
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
【完結】今夜さよならをします
たろ
恋愛
愛していた。でも愛されることはなかった。
あなたが好きなのは、守るのはリーリエ様。
だったら婚約解消いたしましょう。
シエルに頬を叩かれた時、わたしの恋心は消えた。
よくある婚約解消の話です。
そして新しい恋を見つける話。
なんだけど……あなたには最後しっかりとざまあくらわせてやります!!
★すみません。
長編へと変更させていただきます。
書いているとつい面白くて……長くなってしまいました。
いつも読んでいただきありがとうございます!
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる