美しい日になるまで

大黒鷲

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最終章

再戦、再来。

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隼太の脳内にて...


頭がもやもやする。
何科に乗っ取られそうだ。

「よぉ」

「誰だよお前は?」

「お前忘れたのか?」

「は?知らねぇよ」
隼太には聞き覚えのない声が脳内で語りかけてくる。

「瑠美は死んだらしいな?」

「........」

「そんな、悲しむなよ」
「生き返らせる方法はある」

「え?教えろ」

「それが俺にとっていい態度か?
俺はあの時のだ(無。無。有。参照)」

「ごめんなさい。
あ、、、あの時のお前か!
ウイルスの神で、お前の意識は消えたはず...」

「そりゃ、こんなに追い詰められれば、体が守ろうとして色々としようとするだろ?
そこで、お前の体が体の中で1番お前を救うやつに出てきてもらったって事だ。」

「な、なるほど。」

「それでなぁ、お前を乗っ取ってもいいか?」

「嫌だよ。」

「大丈夫だ。あいつを倒す間だけだ。」

「それならまぁ。」

「なら成立だな。」



入れ替わった。
























隼太は起きた。

「隼太!!」
と泣きながらみんなが泣く。




目の前には、瑠美の姿があり、
負のオーラを放っていた。


隼太の姿は、さほど変わっていないが、オーラが全く違かった。

「なぁおい、お前らが隼太の仲間か?」
隼太の体でウイルスの神が喋りだす。

「え、隼太じゃないの?」

「俺は隼太との契約により、乗っ取らせてもらった。」

「え、、う?え、、」

「まぁ、いい、倒すぞ」

隼太が浮き、手がいきなり、しっぽに変わり、ムチのように打った。


「う、、痛いな」
瑠美の体からは、声がする。

「何故、平気で殺そうとする?」

「ハハハw俺は隼太じゃねぇウイルスの神だ。」

「...ウイルスの神...!?」
ビジュワルディルは、驚いたような顔をした。


「おい、おめぇらも戦えよ。」

「はい!」

芽亜妃が出したナイフを、隼太のうちわで扇ぎ速さを倍にして敵に向かわせた。
それを、敵は交わした。

そこを狙い、裁鬼が感染肉を噛んだものを敵めがけて吐いた。

そして、硬化させた。
足は、どうにか硬化できた。

「お前らはイカれてる。
大切な仲間を殺そうとするなんて。」

「殺したくねぇよ。」
裁鬼が答える。

「ええそうよ。」


「まぁ、いい。」


!?

敵の速さが変わった。

まて、ダメだ。

「銃の弾100使用」

と同時に、3人の下に大きな術式が展開された。

逃げようとしたが逃げられない。

埋まりそうだ。
死ぬ。


芽亜妃が、技を出した。
細かいナイフを敵に投げた。
100ぐらい。

しかし、敵に投げたはずなのに、下から出て来た。
動けない。


「うぁあ、、」
2人の声が聞こえる。


腕を切り落とされた。


裁鬼と芽亜妃は、もうダメだった。
裁鬼は、もう肉不足であり、
芽亜妃は、回復でもう体力は無かった。

血が止まらない。

術式が納まった。

「はぁ、笑わせるな。殺すぞ」
隼太が怒る。(隼太=ウイルスの神)

速度は人一倍上がり、下に落ちてたナイフを風であげ、うちわで敵に投げ、
その隙に、消えてしっぽで首を絞め、肩にある獣の頭に敵の肩を噛ませた。

そして、何度も何度も中で頭を撃ち抜いた。


「しねぇえええ」

「うぁぁ、、やめろ、、やめろ。」

「黙れよ?」

「ごめんて。もう、、許してくれ。」

「うるせぇよ。」


「う、、、うぁおああ!」

敵は消滅していく。
沢山のくらいオーラを纏わせる。

もう、終了の合図だと思った。


やっと終わったんだ。
長かった。


ウイルスの神に乗っ取られている間も、隼太の意識はあった。

ずっと、苦しみ泣いていた。
瑠美が死んでいるとわかっていても、、
耐え難かった。


そして、後ろを見ると、裁鬼と芽亜妃が死んでいることがすぐに分かった。

お世話になった仲間。
大好きで楽しかった日々。
思い出すとキリがない。

「ありがとう。」
という言葉と同時に、たくさんの涙が込み上げてきた。

脳内のモヤモヤは、ヌルッと消えた。


が。






目の前には何かがいる。

人型の紫色をした化け物が。
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