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「リュウさん、気持ちいいですかぁ?」
「あ、ああ……たまんない……」
「こうやって、指先でツンツンってすればいいの?」
「ああ、まずはそれでいい……ああっ」
「ふぅん、いつも威張ってる顔が歪んでますよ? リュウさん」
「……だまれ、仕方ないだろ、気持ちいんだから、あっあっ」

 僕とリュウはベッドの上で遊んでいた。 
 大の字に寝るリュウ。
 僕は正座を横にくずしている。

「じゃあ、もう下着とっちゃいます?」
「えっ?」
「もうガチガチですよ? ここ」
「……うむ」

 僕はリュウの下半身に巻いてあった布の紐を解いた。 

「これってふんどし?」
「そうだ」
「とりますね」
「……うむ」

 リュウは健気にも腰を浮かした。
 僕は、さっとふんどしを抜きとる。

「おお、おっきぃ……」
「立派だろ?」
「はい……やばぁ、こんなのがほんとに入るんですかぁ?」

 僕はビンビンになっている肉棒を握った。
 これでもかってほど優しく、滑らかに上下にシコる。
 恍惚とした表情を見せるリュウは、吐息交じりに語り始めた。 

「女のあそこは広がって伸びるからな。こんなにデカくても、ズボズボに入ってしまうぞ」
「へぇ、そうなんだぁ、女の人ってすごいね」
「ああ、だからアヤに入れるにはどうしたものかと、俺は考えているんだ……」

 はあ? と僕は眉をひそめた。

「僕に入れる? そんなことができるんですか?」
「ああ、とある文献によると、お尻を使えばとあったような……」
「ちょ、変なこと考えるのはやめてくださいっ!」
「……本気なんだが」
「僕のお尻に入れるなんて絶対にダメです! そんなこと考えているなら、シコシコもやめますよ?」

 僕は、ぱっと手を離した。
 ぴくぴくと肉棒が震えている。
 リュウにくっついた、別の生き物みたいだ。

「あわわ、すまん」
「僕は男なんです。そこを忘れないようにしてください」
「じゃあ、せめて口でしてくれないか?」

 はあ? といって僕はリュウをにらんだ。

「口ってどういうことですか?」
「いや、俺のをアヤにしゃぶってもらいたいんだ」
「はあ? リュウさん、僕は男ですよ?」
「ああ、わかっている」
「男にしゃぶられてもいいんですか?」
「ああ、いい、アヤなら大丈夫だ」
「なぜ?」
「好きだからだ」

 かぁぁ、と僕の頬は赤く染まる。
 硬い肉棒が、手のなかで熱くなっていく。

「……うまくできないと思いますよ?」
「いい、ゆっくりでいいから」
「しかたないですね」
 
 僕はゆっくりと肉棒に顔を近づけた。
 変な匂いがする。
 でも、嫌な匂いじゃない。
 むしろ、頭をくらくらとさせて快楽に踊らせるような、そんな香りが漂っていた。
 口を開けた僕は、

「あむっ」

 と、肉棒を咥えた。
 ああ、温かい……。
 口のなかにイケナイものが入っているという背徳感が頭を支配する。 

「ずぼ、じゅぼ……ぐっぽ……」

 僕はひたすら肉棒を咥え、上下に頭を振った。
 垂れる髪の毛を、指先でかきわけ耳にかける。

「ぐっぽ、ぐっぽ、じゅるる……」

 あれ?
 やってみると意外と平気だった。
 
「あぁぁあぁぁ、いい、アヤ、君って本当に初めてか?」
「んん? ほんなにきもちぃ?」

 僕はしゃぶりながら答える。

「ああ、最高だ。アヤが本当は男なんだと思うと……やばい」
「ぐぽっ、ぐっぽ……じゅるるる」
「なあ、入れていいか?」
「んんん?」

 ぽんっ、と僕は肉棒を唇から解放した。

「変なこと考えていると、やめますよ?」
「あわわ、すまん、続けてくれ」
「んもう……僕のお尻に入れるのはダメですからねっ」

 僕は涎にまみれてぬるぬるになった肉棒を、シコシコ、シコシコと動かした。

「あぁあぁっぁ、すごい、すごいぞ、アヤ」
 
 リュウの足がびくびくと痙攣を始めた。

「えっ、えっ、なに? リュウさん大丈夫?」
「あぁぁあぁぁ! やばっ! いきそうだ……」
「え? どうしよう、やめる?」
「やめるなっ!」
「え? え?」
「でる、でるから動かし続けろぉぉぉぉ」
「あ、はい」 

 何がでるというのだろう?
 まさか、あの白い液体だろうか?
 眉根を寄せ、息を荒げるリュウの顔は、まるで子犬のように震えていた。

 か、かわいい……。

 いつもカッコよくて余裕たっぷりな大人の男性が、僕のか弱い手で身悶えるなんて、なんて気分がいいんだろう!
 うわぁ、これは病みつきになりそうだ。

 た、楽しいっ!

 らんらんと瞳を輝かせる僕は、ひたすら肉棒をシコった。
 明日は右手が筋肉痛になりそうだな、えへへ……。
 なんて思った瞬間!

「ああっ! いく……アヤ、すまん、いくから咥えてくれ!」
「え? なに? また口ですか?」
「そうだ、このままだとベッドが汚れる」
「え! ん? 汚れたっていいのでは?」
「いいから、はやくしゃぶれっ!」
「わあっ!」

 リュウは僕の頭を両手でつかんだ。

「えっ、ちょっと、リュウさんっ!」
「いく、いくから口で受け止めろ」
「そ、そんなっ! んんっ!」

 ぐいぐいと僕の唇に、その硬い肉棒を押しつけてくる。
 先端から透明な液体が出ていた。
 ぬめりがあり、僕の唇がとろとろになる。
 すると、滑るように肉棒が僕の口の中に侵入してきた。

「あんっ! んぐ、んごぉぉ」

 ああ、熱い……。
 ガクガクと腰を振りだすリュウ。
 鷲掴みにされた僕の頭が狂ったように上下する。
 
「いいかアヤ、いくぞっ!」
「んんっ、んごんご、んんっ!」

 リュウのもの僕の口の中で爆発した。 
 な、なんだこれは……!?
 濃厚なチーズを大量に口の中につめこまれたみたい。
 これ、どうしよう?
 吐き出していい? 
 飲まなきゃ、ダメ?

「ん~ん~んんっ?」

 僕はリュウを見つめながら、膨らんだ口を指さす。

「あ、ああ、飲んでいいぞ」
「……!?」

 いや、飲みたくない。
 だけど、しゃべれないから反論できず、僕はとりあえず口を開けた。

「あ~あ、あああぁあぁああ?」
「飲んでみろよ」

 一人だけスッキリした顔のリュウは、微笑みながらそう促す。
 くそぉ、性について何も知らない僕で遊んだな!
 僕のドSに火がついた瞬間だった。

「ごっくん」

 ふぅ、と濃厚な液体を飲み込んだ僕は、はらりと浴衣を脱いだ。

「おお! どうしたアヤ?」
「ずるいですよ、リュウさん」
「え?」
「一人だけ気持ちよくなって……」
「あ、すまん」
「おまけに僕の口のなかに出すなんて……」
「アヤ? 急にどうした?」
「今度は僕が気持ちよくなる番ですっ!」

 え? と驚くリュウの顔に、僕は手のひらを滑らせる。
 ガシッとリュウの後頭部を鷲掴みにし、キスをした。

「ううっ」

 チュッと唇を弾き、リュウの口の中に指を入れる。

「僕のも咥えてくれますよねぇ?」
「あああ? あがが」

 僕は自分でもびっくりするぐらい下半身が大きく育っていた。
 リュウの口から指を抜きとる。涎がまとわりつていたので、リュウの厚い胸板で拭いた。

「リュウさん、いくよ」
「アヤ……んっ」

 僕は一気にリュウの口に自分の肉棒をねじこんだ。
 いつも女を犯していた男が、今度は犯される側なわけか。

 超、優越感……!

 仰向けに寝るリュウの顔を跨いだ僕は、脚を広げて腰を振る。
 リュウは涙目になっていて、何だか可愛い。

「ねえ、気分はどう? リュウさん」
「んっぐ、んっぐ……」
「あはは、おちんちんが口に入ってるとしゃべれないでしょ?」
「んご、んごぉぉぉ」
「女の子の気持ちがわかった?」

 ふんふん、とリュウは頭を振った。
 イケメンが、よわっちい僕のおちんちんを咥えてる。
 僕は優越感に浸ったが、何だか、いまいち物足りない。
 結局、僕は男なのだ。
 どうせやるなら、リュウをもっと犯してやりたい。 

「じゃあ、リュウさん後ろ向いて」
「ふぇぇぇ?」

 ぬぷんっ!
 僕は立ち上がり肉棒をリュウの口から抜いた。
 ぷはっ、と息を大きく吸うリュウが上半身を起こした。
 たくましい裸体が蝋燭の炎で艶めいている。

「アヤ、俺はもう癒されたから大丈夫だぞ」
「はあ? 何をいっているのですか? 男ならわかるでしょ? 僕だって出したい欲望があることを」
「で、では、俺が口で……」
「うーん、なんか無理です。リュウさんの顔は男らしいので、なんか違います」
「じゃあ、どうしたら?」
「さっき僕のお尻に入れようとしてたじゃないですか?」
「あ、ああ、でもまさか……」

 はい、といった僕はにっこりと笑った。

「リュウさんのお尻に入れてみますね♡」
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