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番外編 モノトーン館の幽閉
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しおりを挟む「マイラー!」
「レオ!」
私を見つけたレオは、全力で走ってきます。
とても寂しかったのでしょう。ほっぺたを私の身体にすりすりしてきて、なんとも子犬みたいで可愛いらしい。頭をなでておきましょう。よしよし。
「マイラー! マイラー!」
「よしよし……おや?」
もう警察官たちがいますね。
私はいま、モノトーン館の北側にある牢屋から出て、ぐるっと南の正面玄関にまわっています。
幽閉から助けたお姉さんたちは、酔っぱらいみたいに足がもつれて、うまく歩けません。内股すぎっ。
ん? ドタドタと警察官が走ってきますね。
「はぁ、はぁ、マイラさーん!」
どこか見覚えのある警察官ですね。青い髪に童顔のつぶらな瞳が、私をとらえている。そして、やっぱり走るのが遅い。
「ムバッペ!」
「はぁ、はぁ……久しぶり! レオくんも元気?」
ガシッと握手するレオとムバッペ。
さっきまで子犬みたいだったレオだけど、もう男らしく胸を張っていますね。
「ムバッペ! 元気だよ、また会えて嬉しい」
「僕も会いたかった。君たち夫婦には直に謝りたくてさ」
「え、何?」
「ヴガッティ城の殺人事件以来、君たちは一気に有名人になってしまったよね?」
「うん」
「あれ、僕が新聞記者に話したからなんだ」
「やっぱり、マイラが怒ってたよ」
「ああ、ごめーんマイラさん! 新聞記者のお姉さんがすごく美人で、お酒を飲まされてさ~、酔っ払うとついなんでも話してしまうんだぁ」
むぅ、とほっぺを膨らます私は、腕を組んでムバッペをにらみます。
「あなた……そんなことより足が遅い割には速く現場に到着しましたね?」
「ああ、これでも僕はスコットランドヤードだ。舐めないでくれ!」
「別に舐めたくないけど……でも、どうしてすぐ来れたの?」
「僕はね、誘拐された女性たちが同じグループ会社で働いていると読んでいたのさ。で、その不動産を所有するプートマンが怪しいと目星をつけていたわけ」
「ふぅん、そうなんだ。やるじゃない」
「だが、腐っても超名門貴族。やつらは金の力で警察上層部を牛耳っているのさ。貴族をむやみに捜査するとクビになる。昔、僕の上司がそうだった。正義感の強い人で、もうすぐ定年だったのにな……」
「そんなことが……ムバッペも大変だったのね」
「ああ、でもモノトーン館から銃声が聞こえたと通報があった。市民を守るのがヤードの勤めだろ? もう見過ごせない」
「……ねぇ、ムバッペってさ」
「何?」
「部下がいるときだけ有能になろうとしてませんか?」
「……えっ!?」
「だってハーランドで捜査している時は、子どもみたいで可愛かったのに……もしかして、私に甘えたかったの?」
ギクッとして背筋を伸ばすムバッペ。
彼の背後には、ぞろぞろと部下の警察官たちが立っていて、姿勢を正して指示を待っています。
「ムバッペ警部……突入しますか?」
部下のひとりがそう訊くので、ムバッペは腕を組んで考えます。
私は、ツンツンと指先で彼の肩に触れる。
「突入はいいから、あそこにいるお姉さんたちを保護してください」
「え?」
「ほら、身元を確認して家まで送ってあげて」
「ちょ、ちょっと待って! もしかしてあのお姉さんたちって誘拐されていた?」
ご名答、と言った私は、ムバッペに肩を叩いてから大きな声で叫びます。
「みんなー! おいでー!」
すると、お姉さんたちが駆け寄ってきます。脇しめて両手を振って、内股です。
「プートマン様ぁぁ!」
「きゃぁぁぁ!」
「ああん! うまく走れなぁぁい、プートマン様ぁ、おんぶしてぇぇ」
まるで生まれたてのヒヨコですね。彼女たちは私に懐いてしまったようです。牢屋で助けてから、ずっとこうやってついてくる。おそらくまだ幻覚を見ているのでしょう。私をプートマンだと……だったら、変わってあげます。
「みんなー! この人が本当のプートマンだよぉ」
と私は言って、ムバッペを推しまくります。
ニヤッと笑う彼女たちは、いっせいにムバッペに抱きつき、
「ああん、プートマン様ぁぁ!」
「ください! くださぁぁい!」
「ほしいの! ほしいのぉぉ!」
もみくちゃにされて、びっくりするムバッペは、助けを求めるように私を見つめてきます。
一方部下たちは、完全にドン引き。
「え? え? どういうことマイラさん?」
「いいから彼女たちを保護してください。私はまだやることがありますから……」
あぁぁあぁぁぁ!
あえぐお姉さんたちは、ムバッペに抱きついて離れません。
「プートマン様ぁぁ!」
「プートマン様ぁぁ!」
「プートマン様ぁぁ!」
うざいと思いますが、満更でもなく嬉しそうなムバッペ。
お姉さんに言い寄られて、顔を赤くしてます。
「僕はプートマンじゃあないけど……ま、いっか! よし警察で保護しよう!」
……。
戸惑い、沈黙する部下たち。
これでいいのか? と言った顔を浮かべていますが、こっちは好都合です。警察に突入されたら、嫌な予感がしますから……。
私は顎に拳をあてて、推理を展開します。
「記憶を呼び起こせ……」
ピンク色の脳細胞に保存された画像。モノトーン館の設計図によると、一階の武器庫には火薬があります。そして拷問に使う着火剤つきの椅子もある。
さて、ミステリーです。
黒幕であるエバーグリーンが事件を解決するため、やりそうなことはいったい何でしょう?
はっとした私の脳裏に浮かぶのは、彼の言葉。
『悪の権化を焼き尽くす……』
爆発!
そう思いついた私は、レオの手を引いて叫びます。
「レオいきましょう!」
「おお!」
風のように走り、バン! と玄関の扉を開けた私は、レオになかに入るよう促します。
「開けておきました」
「す、すげぇ……」
ツカツカと踵を鳴らして、モノトーンの部屋を歩く。
横長の窓を見上げる私は、たんたんと説明します。
「あの部屋は二階で書斎となっており、机にはコントロールパネルがありました。玄関の扉、それと階段へとつながる扉も開くことができます。おそらくエントランスホールはその昔、舞踏会を開くための部屋だったようですね」
「なるほど、なんとも貴族らしいね」
「しかしプートマン伯爵はこの館を人間を幽閉するために利用していた。ある意味では、舞踏会は人形たちのお披露目会だったのかもしれませんね」
「人形?」
「はい。伯爵は牢屋にいた女性たちのことを『人形』と呼んでいました」
「なんだそれ、許せん!」
正義感の強いレオは、グッと拳をつくると次なる扉へと向かう。
悪者をぶん殴りたいのですね。わかります、その気持ち。
「罰を下してやりましょう」
「ああ」
階段のある廊下に入り、もうひとつの扉を発見したレオが言います。
「この部屋はなに?」
「そこはブロワー室と武器庫です。火薬もあります」
「火薬も? あ、焼却炉と言ってたのはそのため?」
「ええ、実は予想した部屋は焼却炉ではなくて……拷問部屋でした。人形たちを燃やす、と伯爵の日記に書いてありました。最低ですよね」
「……ぐっ、はやくリリーを助けないと!」
はい、と答えた私は、さっそうと階段を上がっていく。
目指すは三階です。脳裏によぎるのは、階段で別れたエバーグリーンの凛々しい姿。
いま彼は何をしているのでしょう?
伯爵の日記ではエヴァちゃんに、『掃除をまかせてもいい』と書いてありました。ということは、ひょっとして……。
「うぉぉ、景色がいいな……」
三階にあがると、そこはおしゃれなソファや照明などのモダンインテリアが置いてあるラウンジで、外に出られる掃き出しの大きなガラス窓からは、ロンデンの美しい景色が見られるパノラマが広がっています。
レオは景色に見惚れて、バルコニーに出て行きます。
たしか設計図によると、拷問部屋を監視する部屋がバルコニーから行けるようですが……念のため確認しておきましょう。
ガチガチ……
「やはり、開きませんね」
「なにやってるのマイラ?」
「おそらくこの部屋にプートマンがいますが、扉に鍵がかかっていて開きません」
「どうする?」
「うーん、とりあえず拷問部屋を開けるしかありませんね……」
「ちょっと、マイラ!?」
私は歩き出し、バルコニーを後にすると、ひとつだけ重厚な鋼鉄の扉の前で立ちます。遮音性、耐久性が高いのもうなずけますね。
「レオ、ここが拷問部屋です……開けますよ?」
扉に手をかける私は、レオを見つめます。
ああ、と答えるレオは真剣な顔になる。
ギィィ
鍵はかかっておらず、扉はゆっくりと開かれる。
「う……臭い……」
何とも言えない異臭がします。
なかは薄暗く、ゆらゆらと暖色系の燭台が部屋を照らしている。そして、ぼんやりと現れたのは椅子に座る……。
「リリー!」
思わず叫んだ私は、彼女のもとに駆け寄ります。
「ああ、ひどい……」
リリーは、ぐったりとして意識がないようです。身体は椅子に固定されており、手錠、足枷がしっかりはめられてあります。
拷問を受けたのでしょうか。頬にはまだ流れたばかりの涙が、うっすらと見えます。
「いま外してやるからな!」
と言ったレオが、リリーの手錠に触れた、そのとき!
「人形に触るな!」
どこからか声が響く。この声は、プートマン伯爵で間違いありません。
すると次の瞬間、ザッとカーテンが開かれて、奥にある部屋のなかが見えるようになる。そして、そこにいたのが……。
「プートマン!」
わははは、と悪魔のように笑う声は、まるで映画館ですね。なんと天井についているアラウンドスピーカーから聞こえてきます。お金のかける方向がエグい。
向こうの部屋にはマイクがあり、そこから話しているようですね。
あっちは拷問部屋を監視する部屋なのでしょう。まったくもって悪趣味ですね。まるでここで人体実験でもしているよう。さしずめ私たちはモルモットか。嫌悪感を抱いた私は、強くにらんで話しかけます。
「お人形遊びは、これで終わりですよプートマン伯爵……あなたに罰を下します!」
そしてこちらの声もどこかにマイクがあり、ひろっているのでしょう。
残酷な悪魔のニヒルな口元が、ゆっくりと開いていきます。
「我に罰? あはは、笑わせるなよネズミのくせに」
「……?」
「また罠にかかったぞ、わははは!」
ガチャン!
と鍵の閉まる音が響く。
はっとしたレオは、入ってきた扉を開けようとしますが、やはりびくとも動かない。
「うおりゃっ!」
レオは、全力で蹴りを入れますが、扉は頑丈な鋼鉄でできています。とても人力では破壊できない。ダイナマイトが必要ですね。
「ダメだ……壊せない」
「完全に密室にされましたね……プートマンのいる監視部屋にいくには、バルコニーを通ってからじゃないと無理。したがって、私たちはまさに袋のネズミです」
「くそっ!」
ガンッと拳で壁を殴るレオ。
わはははは、とまたバカみたいな笑い声が拷問部屋に響く。鎖のついた手錠、燃えて崩れた椅子の残骸、それにボロボロに破れた衣類は、幽閉されていた女性たちが着ていたものでしょう。最低で最悪な現実が、私とレオを襲います。
「あきらめろ、ヴガッティ夫婦。モノトーン館に来たのが運の尽きだったな。二人仲良く拷問してやるよ、わははは」
「……」
「初めてだな、人妻を人形にするのは、しかも夫もそろってなんて、ああ、楽しすぎるぜー!」
顔を青くするレオは、私に耳打ちします。
「……マイラどうする?」
「……とりあえずリリーを解放しましょう」
私とレオは、リリーの手錠、それに足枷を外しにかかります。
「おや?」
椅子の下に何か張り付いていますね。
──これは、プラカード!
きっとエバーグリーンがトリックを仕掛けたのでしょう。
あふれる希望に、私は胸をときめかせますが、その心情がプートマンにバレないように、グッと唇を噛んで悔しがります。
そして何とかリリーの解放に成功したので、レオが彼女を姫抱っこします。
うらやましいポジションですが、いまはリリーに譲ってあげましょう。
気を取り直して、チラッとプートマンを見ると、ニヤリと楽しそうに笑っていますね。本当にぶん殴りたい。
「無駄だ、無駄だ、リリーを椅子から離したところで何の意味もない」
「どういうことだ?」とレオ。
「その椅子はな、よく燃えるように着火剤と火薬が混ざっているし、何より我からのプレゼントがたっぷり塗られてある。くくくっ」
「……!?」
「そうだ阿片だ……おまえらは今から阿片を吸って、極上の快楽に堕ちるんだよ。まさに天国さ」
「どうやって火をつけるの? この部屋にあなた入ってくるつもり?」
と私が質問すると、ニヤッと笑いながら机に上に置いてあった装置を持ちます。
「入るわけないだろバーカ! これが起爆装置さ。無線で飛ばして拷問椅子を燃やすことができる。ちゃんと計算されてあるから心配するな」
「うふふふ」
「おい、何がおかしい? もう吸ったか?」
「いいえ、心配するのは、あなたのほうだと思いまして……笑ってしまいごめんなさい」
「はあ? 頭でも狂ったか!? おまえらは今から死よりも恐ろしい拷問が待っているんだからよぉぉぉ!」
ポチッ!
めちゃくちゃ笑顔でボタンを押すプートマン。
しかし、何も起きません。私は、ニヤリと微笑みます。
「……ふぇ?」
情けない声がスピーカーから聞こえた瞬間!
ドーン!
と大地を揺るがす重低音が響く。すると館は大きく傾き、グラッと天地がひっくり返るような振動が走り抜けます。
「な、なんだこれはぁぁ!?」
雑音がスピーカーから流れ、それと同時にノイズに変わる。
「な、な……ピーガガガ、なんだこれ?」
ドーン! また重低音が響く。
石つくりの建物、モノトーン館が壊れているのでしょう。
遮音されたこの部屋の向こうで、まるでオーケスストラでも始まったかのように、石が弾ける打楽器の音がこだまする。
何が起きているのか、まったく検討もつかないレオは、私に質問してきます。
「マイラ! これどういうこと?」
「どうやら武器庫の火薬が爆発したようですね。ダイナマイトでもあるのでしょう」
「それってプートマンがボタンを押したから?」
「そうです。武器庫に着火装置を移してあった……」
「す、すごいマイラ!」
「私のトリックではありません」
「……えっ?」
黒幕です。と私が言うと監視室の扉がゆっくりと開かれる。現れたのは、紫髪のメイド服を着た……。
「エヴァ?」
目の玉が飛び出るくらい、びっくりするレオ。
あわてまくるプートマンは、
「わぁぁぁ! なんでエヴァちゃんがここに!? あれ、ここに置いた鍵がない……まさか?」
「……」
「なんとか言えー! エヴァちゃぁぁん!」
と叫び狂います。ですが、エバーグリーンは完全に無視。その綺麗な指先で、ポチッと机の上にあるボタンを押します。
ガチャン
金属がはじいて、扉の施錠が外れる音が響く。
「何をするっ!」
と、わめいたプートマンですが、次の瞬間!
プスッと小さな矢が首元に刺さり、そのまま倒れます。
エバーグリーンが放つ吹き矢。ハーランド族直伝の技が炸裂しましたね。
するとまた、ドンドン! と爆発音が鳴り響く。大きな振動が起きて、その衝撃で扉が自動的に開きます。
『escape』“逃げろ”
無言のエバーグリーンから、そのようなメッセージが伝わってきますね。
はっとした私は、プラカードを椅子から取って、首にぶら下げます。
何か書いてありますが、いまは読んでいる余裕がありません。
モノトーン館はもってあと数分で崩壊するでしょう。急いで脱出しなくちゃっ!
「行きましょう、レオ!」
リリーを姫抱っこするレオは、不思議そうに監視室を見つめています。
エバーグリーンは、私たちに手を振っている。優雅なものですね。
「な、なんでエヴァがここに? ヴガッティ城から突然姿を消したと思ったら……はあ?」
「本当ですよね。私を驚かせる天才ですよ、まったく……もう」
「マイラ?」
「……」
なぜでしょう。
嬉しいような寂しいような複雑な感情があふれて、私はガラス窓の向こう側を見つめます。
やだ、顔が熱い……。
「行きましょう、レオ」
「あ、ああ、でもエヴァは脱出できるのか?」
「きっと大丈夫でしょう」
「そうなのか……」
不安そうな顔をするレオ。
エバーグリーンの正体を知らないのですから、当然ですよね。
グラグラ、と揺れる建物を歩くのは大変で、私は壁に寄りかかりながら声をかけます。
「そんなことよりレオ、リリーを落とさないようにね」
「おお、無事にポールに届けるぜ!」
なんて頼もしい。
レオがリリーを姫抱っこしてくれてよかった。おそらくエバーグリーンは、レオの体力も計算に入れているのでしょう。
「また助けられましたね……」
「おーい! マイラ、いくぞ!」
はい、と答える私はレオの後を追いかけます。
ゴゴゴゴゴ……
大きく揺れるモノトーン館。
崩れてくる石を避けながら、必死になって一階まで降りて、エントランスを駆け抜けます。
剥がれ落ちる白と黒のタイル。モノトーンの世界が、壊れて消えていく。
「脱出するぞー!」
「はい!」
レオの足は速く、もう外に出ています。
私もなんとか踏ん張って、モノトーン館から脱出!
玄関から抜けても、さらに走りまくり、倒壊に巻き込まれないように建物から離れます。
グゴゴゴゴゴ……!!
アプローチを駆け抜け、敷地から出ます。
はっとして振り返ると、大きな石の塊がボロボロになって崩れ落ちている。立派だったモノトーン館はもうありません。私が目にしているのは、ただの灰色な景色。まるで墓を見ているような、虚無感がだたよう。
「終わった……」
ふとレオが言います。
腕のなかで眠り続けるリリーは、目覚める様子はありません。
少しだけ笑うレオは、スリーピングビューティーを見つめてつぶやく。
「よく寝てるな、リリー」
「ええ、今回の事件はすべて夢だった……そうしておくのはどうでしょう?」
「悪い夢だけどな」
「本当に……うふふ」
ふとレオが目を向ける先は、私が首から下げているプラカード。
「それ、エヴァのやつ?」
「ええ、そうです」
「なんて書いてあるんだ?」
「うふふ」
微笑んだ私は、エバーグリーンの書いた字を見つめます。
『See you, detective』“またね、探偵さん”
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