21 / 56
王位継承編
7 ミニモフの玉 3
しおりを挟む「ヤマザキさん、アイラ地方に行きたいんですか? だったら私も行きます!」
ここはハイランド城の訓練場。
剣、槍、弓、をそれぞれ装備した衛兵たちが、ザッザッと靴音を鳴らして行進している。
それを高い所から眺めているのは、羽兜の剣士ハニィ。
突然やって来たヤマザキの申し出に、ぱぁーとエメラルドの瞳を光らせていた。
「ダメですよハニィ様、演習中なんですから」
そう否定するのは、長身の執事ジョニだ。
ヤマザキはジョニと初対面なので、「どうも」と挨拶をする。
「あの~ヤマザキさん」
「はい」
「今度、娘を連れて道具屋に遊びに行ってもいいですか?」
「いいよ、いつでも」
「よかった……娘はヤマザキさんの大ファンで、不思議な魔導具が大好きなんです」
「そうなんだ」
はい、とジョニは笑顔になる。
ヤマザキは彼の優しそうな目を、じっと見つめていた。
(この人、俺と同じくらいの年齢なのに娘がいるのか……まぁ、ふつうそうだよな。異世界だし、十代で結婚するのが当たり前かもしれない)
その一方で、むっとハニィはほっぺたを膨らませる。
ヤマザキとお出かけしたいようだ。怒り方が可愛い。
「ジョニ……ちょっとくらい、いいだろ?」
「ダメです」
「だってアイラ地方は王国の許可がないと入れないんだぞ?」
「演習はどうするんですか? ジャック様がお亡くなりになって、衛兵の士気は下がりまくりなのですよ? ここで新しい王子ハニィ様が、ガツンと指導して……」
と、ジョニが熱く語っているところに、一人の男が現れた。軍服を着た、かっぷくの良い男だ。
「いいですよ~、ハニィ様がいなくても私が衛兵を訓練しておきます。ジャック様のときから、ずっとそうでしたから」
「ほら、このように軍師ブラックも言っている! 行こうヤマザキさん!」
るんるん、にヤマザキの手を引くハニィ。
だが、仁王立ちでジョニが、「ダメですっ!」と道を塞ぐ。
するとヤマザキが、「あははは」と笑い出した。
「ときにハニィくん、これは何をやってるんだ? 衛兵たちを集めて、ピクニックでもいくのか?」
「い、いいえ、衛兵たちに軍事演習しているところです」
「ふーん、これは誰が統率しているの?」
「そこにいる軍師ブラックですが、何か?」
「ハニィくんが統率した方がいいよ」
「なぜですか?」
「そうしないと、この国は他国に滅ぼされる!」
え? とハニィとジョニは驚愕する。
ブラックは、「何だこいつは……」と苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「いきなり失礼じゃないか! 異世界人か何か知らないが、ハイランド王国は今までずっと平和なんだ! 私の軍隊を恐れて、他国は一度も攻めてこないんだぞ!」
「ふーん、たまたまじゃない? ここって島国だし」
「違う! この完璧な軍隊があるからだ!」
突然ぃー!
衛兵たちは、いきなり大声をあげて走り出す。
たしかに、衛兵たちは軍隊化されている。だが、ヤマザキは、「あははは」と笑った。
「貴様、何がおかしい!!」
「だってバラバラじゃん」
「は?」
「ブラックさん、剣と槍はどっちが強い?」
「そんなもん……」
(あれ、どっちだっけ?)
頭を悩ませながら、ブラックは答えた。
「剣だ!」
「なぜ?」
「な……なぜなら盾が持てるし、槍の懐に入れば剣の方が有利だ!」
「ブー、答えは槍」
「は?」
「ここは戦場だ。集団の槍兵と集団の剣兵で考えるんだ」
「集団で……それなら槍か……」
「ああ、そうだ。おい、ハニィくん、ちょっと来てくれ」
ハニィは、「何ですか?」とヤマザキに近づく。はぁ、はぁ、とまるで犬のように。
すると、「ハニィくん、いいかい……」と耳元で囁かれた。ぞくぞくっと羽兜の奥で、顔が赤くなる。
(何を言われたんだ?)
とブラックが疑問に思っていると、ハニィは衛兵たちに、ビシッと指さした。
「みんなー聞いてくれー! 剣、槍、弓、で別れて整列してくれー!」
しばらくすると、きちっと衛兵たちが、槍兵、弓兵、剣兵と別々に隊列を組んだ。
その光景がとても綺麗だったので、ハニィとジョニは、「わー!」と喜ぶ。
ヤマザキは説明を始めた。
「このように武器別の集団にして攻めるんだ。それと、突撃ぃー! と大きな声を出すのもやめろ、敵に攻撃しますよーと教えているようなものだ。何か他の合図に変えて工夫するんだ、いいな? ハニィくん」
は、はい……とハニィはつい返事をしてしまう。
後ろでジョニが、ぱちぱちと泣きながら拍手している。
ブラックは、ぎりりとヤマザキを睨んでいた。心の中は、自分の地位が落ちそうで心配だ。
(な、何んだこのおじさんは……ゆったりしてるくせに天才軍師じゃないか……私が考えもしなかった戦術を、ぽんぽん言いやがる……)
すると、ヤマザキは一枚の紙を出した。
通行許可証だ。
これがあればアイラ地方で冒険ができる。
それなら、とジョニが受け取った。
「私が代理で国印を押します! さあ、ハニィ様は演習を続けてくださーい!」
「俺も行くわ、じゃあな、ハニィくん」
「ところでヤマザキさん、娘が魔法学校で……」
「ほうほう……」
まって~! ジョニ~、ヤマザキさーん! とハニィは泣きながら叫ぶのだった。
◉
ここは街の出口。
馬を用意していたヤマザキは、よっと飛び乗っていた。
ぱんぱん、と馬の背中を叩いて、さあ、出発だ。
と思っていたら、前方に可愛らしいピンク髪の狩人が立っている。
弓を背中に装備したデュワーズが、むすっと頬を膨らましていた。
「一人で行くなんて、ずるい!」
「ちっ、バレたか……」
ぴょん、と馬に飛び乗るデュワーズ。
ヤマザキの腰に、ぎゅっと手をまわした。
「今日はありがとう……学校に来てくれて」
「ああ、まぁ、モンキーショルダー先生に会いたかったからな」
「モンキー先生? 話したの?」
「うん、ちょっとね」
「何を話したの? 教えてよ」
「秘密……楽しみは、とっておいた方がいいだろ?」
なんだよそれ、とデュワーズはおでこをヤマザキの背中に当てた。
「おじさんのバカ……」
「うん、バカだよ……」
しばらく無言が続き、モーレンンジの深い森を超え、山道を超え、ひとつ村を素通りすると、大きな神殿が見えてきた。
整然とした庭は、まるで美術館のようで、若い聖職者たちが、せっせと掃除をしている。
デュワーズは、すぅーと深呼吸した。
標高が高いせいだろう。景色が綺麗に見えて、とても空気が澄んでいる。
「アイラ神殿だ……久しぶりお参りに来るなぁ」
「二十年前か?」
ヤマザキの質問に、「バカ」と答えるデュワーズ。
先に馬から降りて、うーんと背伸びをする。
「まだぼくは生まれてないってば」
「二十年前は、ちょうど俺がデュワーズの年齢だ」
デュワーズは想像した。
ぽわわん、とヤマザキの顔のままの子ども姿を。
「あははは、おじさんが子どもとかありえないや」
「いや、誰でも昔は子どもだ。そして、俺の子どものときに比べれば、デュワーズはとても良い子だ。自信を持っていい」
「え、そう?」
「ああ、そんな良い子には俺からご褒美がある!」
「なになに?」
「神殿を通って、立入禁止エリアの冒険ができるのさ!」
馬から降りたヤマザキは、ばっと通行証を広げて見せた。
それを見たデュワーズは、目の色を変える。
「そ、それは!」
「ああ、これがあればアイラ地方の冒険ができる」
「きゃぁぁあああ!」
デュワーズは、嬉しい叫び声をあげた。
ふふん、とヤマザキは鼻をかく。
(やっと笑うようになったな、デュワーズ)
そう思いながら神殿に入った。
煌めくステンドグラス、宙を舞う光の粒子、しんと静けさの中、こつ、こつと足音だけが響く。
奥に大きな扉があり、聖職者だろうか、白い衣装の老人が立っている。タリスカーよりも髭が長い。
「アイラ神殿にようこそ」
「扉を開けてくれ、これでいいだろ?」
聖職者は、「どれ」とヤマザキの持っている通行証を確認した。
「おお! これはハニィ王子の国印!?」
「ふふん、通してくれ」
「こちらです」
聖職者は大きな扉は開けず、神殿の奥へと案内する。
「おい、どこにいく? 扉はここに」
「こちらです……」
不思議に思い、デュワーズは質問した。
「あの扉じゃないの?」
「はい、あちらはフェイク、つまり偽物です。開けても鬱蒼とした森しかありません。凶悪な魔物はいますが……」
妖精乱獲の防止策か? とヤマザキ。
いいえ、と聖職者は返事をする。
「あちらは修行者向き、と言ってください」
「いいね、生きて帰ってこれたらレベルアップか」
「ふふふ、そうそう、国印を偽造する冒険者が後を立ちませんので……」
「あはは、あんた悪い性格してるよ」
ふふふ、と不敵な笑みを浮かべる聖職者。
ヤマザキのことを、じっと見つめている。
「申し遅れました。私はアイラ神殿の教皇バスカーです」
「教皇だったのか……俺はヤマザキ、もう気づいていると思うが、異世界人だ」
いや、気づくわけないし……とバスカーは、「ふふふ」と笑いながら歩く。
「ささ、この扉から入ってください」
バスカーが示した扉は、とても小さかった。ヤマザキたちが通るには、四つんばいになるしかない。
いわゆる、はいはい、だ。
しかたなく、二人とも両手と両ひざを地につけて、さあ出発!
ちょっと笑っているバスカーは、ぎぃぃと扉を開けた。
「ヤマザキさん、赤ちゃんみたーい」
「……」
「はいはい、できまちゅか~?」
「うるさい、速くいけ!」
はーい、と前を進むデュワーズのお尻が、ぷりぷりと動く。意外と大きい。
とても前を向いて進めないヤマザキだった。
231
お気に入りに追加
990
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる