16 / 28
メイドはじめました
しおりを挟む
その誘いを受けたのは、授業の間の休憩時間、アイリスがお腹を抱えて教室から飛び出していったタイミングだった。
「今度の休日なのですが、お母様から呼び出しがかかりましたの。それで、急遽屋敷に帰らなければならないのですわ」
キャメリアにしては珍しく、落ち着きのない様子でボクに話しかけてきた。
令嬢が集まるこの学院では、家や領地の都合で一時的に帰省する生徒は少なくない。皆、それぞれに令嬢としての事情や責務があるのだ。
だから、キャメリアが屋敷に帰ると聞いたところで、特別驚きはない。
「シランさんがもし気乗りするようであれば、で構わないのですが……わたくしと一緒に屋敷に来ていただけないかしら。日帰りの予定ですから、何日も拘束するようなことにはなりませんわ」
わお、これは珍しいお誘いだ。
キャメリアは公爵家の令嬢というだけあって、入学後すでに二度ほど帰省している。
だけど、取り巻きであるボクやアイリスが誘われたことなんて、これまで一度もなかった。遊びに出掛けるわけではないので、まあ当然と言えば当然である。
突然の話で不思議に思い、首を小さく傾けてキャメリアに尋ねる。
「いいけど、どうしたの?」
「いえ、その。今回、何となく不穏な空気を感じておりますの。それでですね、こんな方法でお誘いするのは少し気が進まないのですけれど……先日マーガレット会長が提案なさっていた、独り占めの権利とやらを使わせていただきたいのですわ」
なるほど、そういうことか。要は、ひとりで帰るのは気が重いから、気心知れた友人についてきてほしいということだね。
そして、それを頼むのに都合が良い相手がボクだったと。それにしたって、キャメリアの取り巻きであるボクに対して、なんだか水臭い頼み方だなぁ。
「もちろん、いいよ。でも、キャメリアが困っているなら、権利なんて使わなくてもいい。付き添うくらい、いつでも引き受ける、から」
「感謝いたしますわ、シランさん。あなたって、やっぱりとても優しい人ですわね。それでは、その権利を使って別の我儘をきいていただけないかしら。厚かましい話だということは、重々承知しております」
キャメリアがこんなにも前のめりになってお願いしてくるなんて、正直珍しい。
話の流れ的にも何となく断りづらいし、静かに頷いて続きを話すよう促す。
「こんな失礼なお願いをするのはどうかとも思うのですが……その日だけ、わたくしのメイドとして付き添っていただきたいのですわ」
ん? んんんん?
それはつまり、このボクにキャメリアのメイドになれと、そういうことだよね? 一応、これでもボクは伯爵家の令嬢って立場なんだけど。
でもまあ、キャメリアが何の理由もなくそんなことを言うとは思えないし、とりあえず真意を訊いてみよう。
「えっと、どうして、メイド……?」
「わたくしの私情で伯爵家のシランさんを巻き込んだとなれば、内容次第ではお母様からお叱りを受けかねませんし……何かと面倒なことになると想像がつきますから」
キャメリアも、勝手なことを言っている自覚はあるのだろう。顔に申し訳ないという文字が浮かんで見える。
まあいいか、いつも助けられているからね。そんなことでキャメリアの助けになれるのなら、メイドでも何でもなってあげようじゃないか。ふふん。
それに、そこまでしてボクについてきてほしいのだと思うと、ぶっちゃけ嬉しいという感情が勝る。
◇
さて、海よりも広い心で受け入れたものの、ボクにメイドの経験なんてない。どうせ付き添うだけだから、格好さえ何とかすれば問題ないと思うけど。
こういうときは、本物の優秀なメイドさんに頼ってしまうのが手っ取り早い。そう。困ったときの頼みの綱、マグノリアさんの出番だ。
「えっ? わたしの使用しているメイド服を貸してほしい、ですか!?」
もちろん、キャメリアの屋敷に着けば、その屋敷で働くメイドの衣装を借りることはできるだろう。
だけど、学院と屋敷の間の送迎をしてくれるのは、フアネーレ公爵家の使用人だ。まさか、道中では友人の令嬢として振舞い、屋敷に着いた途端、メイドへジョブチェンジするというわけにもいかない。
「お嬢様が、わたしが普段から着用しているメイド服で全身を包むだなんて。そんなの、もはや一線を越えるに等しいのではないでしょうか? 理性を保てる気がしませんし、下手したらメイド服相手に嫉妬を覚えかねません……いや、でも」
何やら延々と自問自答してる様子のマグノリアさん。うねうねと身体を捩じっていて、ちょっとだけ気持ち悪いなんて思ってしまった。
「そっか、そうだよね。嫌なら、無理にとは言わない。べつに大丈夫」
さすがにそこまで悩むほど嫌がられてしまっては、ボクとしても申し訳ない。こうなれば、自力で何とかしよう。
「なななななんて残酷なことを仰るんですか!」
「う、うん?」
ボクが相談を撤回しようとした途端、飛び出すような勢いでマグノリアさんが接近してきた。
それにしたって、マグノリアさんをそこまで狼狽えさせるようなこと、言ったっけ?
「嫌なはずがないじゃありませんか。お嬢様の頼みとあらば、断る理由なんてございません。ええ、そうです。これはお嬢様の頼みなのですから!」
「あ、うん」
ボクの頼みってことを、やたら強調するね?
まあ、メイドのアイデンティティとも言えるメイド服だし、主人の頼みでもない限り、他人に貸すなんて考えられないのだろう。
「お貸ししますが、必ずわたしにもメイド姿のお嬢様を拝ませてくださいね。絶対ですよ?」
「お、拝む……? まあいっか。ありがと」
「ところで、今更なのですが……メイド服なんてお召しになって、何をなさるつもりですか?」
ああ、たしかに。言われてみれば、事情も話さないまま頼んでしまっていた。はじめに説明しておくべきだったね。
全て話すと余計な心配をかけてしまいそうなので、リリー関係の話は適当に誤魔化しつつ、キャメリアの帰省に付き添うことを説明した。
ボクの説明が終わるや否や、マグノリアさんが震え出す。
「お嬢様がご友人の下僕に成り下がるだなんて……そんなこと、お嬢様のメイドとして認めるわけにはまいりません!」
「いや、下僕じゃないよ!?」
むむむ、これは変な方向に話が拗れそう。下僕じゃなくて取り巻きなんだけどなぁ。
そもそも、ボクはメイドのことを下僕だなんて思ったことはない。こんな優秀な人たちを、下に見るなんてあり得ない。
「ボクは、マグノリアのこと、下僕だなんて思ってない。大切な人、だから」
「お嬢様ぁあ……わたし、一生お仕えさせていただきます!」
当たり前のことを言っただけなのに、やたらと感動されてしまった。どうしてこんな展開になっているんだろう。
ともかく、都合は良いのでこのまま押し切ってしまおう。
「メイドのこと、悪く言っちゃ、だめ」
「お嬢様のお気持ちはよく理解しました。ご友人との件も、お嬢様が決めたことであれば協力させていただきます。下着だろうと何だろうと喜んで差し上げます」
うんうん、分かってくれたようで一安心。
あっ、下着は貸してくれなくて大丈夫。いや、本当に大丈夫だって。
「ただし、お嬢様ひとりを他所様のお屋敷に行かせるなんてことはできません。わたしもお嬢様たちに同行させていただきます」
なるほど、それはボクとしても助かる。
一応公爵家にお邪魔するわけだから、何か失礼があってもいけないし。こんなところで破滅フラグを立てたくはない。
「じゃあ、よろしく、ね」
「はい。しっかりよろしくされましたよ、お嬢様」
話がまとまったのは良かったけど、今日のマグノリアさんは妙にテンション高いなぁ……
「あ、でもですね、べつにわたしはお嬢様の下僕でも、何なら牝〇隷でも構いませんよ?」
おっかしいな、幻聴が聞こえるぞ。どうやら急に、耳の調子が悪くなったようだ。
ーーーーーーーーーーー
メイドの皮を被った変態「わかりましたよ、お嬢様。もしかしなくても主従逆転プレイをご所望なのですね?」
幻聴に悩むジト目少女「……この世界、耳鼻科ってあったっけ?(現実逃避)」
お気に入り登録やコメント、評価なんかをいただけると大変喜びます。
「今度の休日なのですが、お母様から呼び出しがかかりましたの。それで、急遽屋敷に帰らなければならないのですわ」
キャメリアにしては珍しく、落ち着きのない様子でボクに話しかけてきた。
令嬢が集まるこの学院では、家や領地の都合で一時的に帰省する生徒は少なくない。皆、それぞれに令嬢としての事情や責務があるのだ。
だから、キャメリアが屋敷に帰ると聞いたところで、特別驚きはない。
「シランさんがもし気乗りするようであれば、で構わないのですが……わたくしと一緒に屋敷に来ていただけないかしら。日帰りの予定ですから、何日も拘束するようなことにはなりませんわ」
わお、これは珍しいお誘いだ。
キャメリアは公爵家の令嬢というだけあって、入学後すでに二度ほど帰省している。
だけど、取り巻きであるボクやアイリスが誘われたことなんて、これまで一度もなかった。遊びに出掛けるわけではないので、まあ当然と言えば当然である。
突然の話で不思議に思い、首を小さく傾けてキャメリアに尋ねる。
「いいけど、どうしたの?」
「いえ、その。今回、何となく不穏な空気を感じておりますの。それでですね、こんな方法でお誘いするのは少し気が進まないのですけれど……先日マーガレット会長が提案なさっていた、独り占めの権利とやらを使わせていただきたいのですわ」
なるほど、そういうことか。要は、ひとりで帰るのは気が重いから、気心知れた友人についてきてほしいということだね。
そして、それを頼むのに都合が良い相手がボクだったと。それにしたって、キャメリアの取り巻きであるボクに対して、なんだか水臭い頼み方だなぁ。
「もちろん、いいよ。でも、キャメリアが困っているなら、権利なんて使わなくてもいい。付き添うくらい、いつでも引き受ける、から」
「感謝いたしますわ、シランさん。あなたって、やっぱりとても優しい人ですわね。それでは、その権利を使って別の我儘をきいていただけないかしら。厚かましい話だということは、重々承知しております」
キャメリアがこんなにも前のめりになってお願いしてくるなんて、正直珍しい。
話の流れ的にも何となく断りづらいし、静かに頷いて続きを話すよう促す。
「こんな失礼なお願いをするのはどうかとも思うのですが……その日だけ、わたくしのメイドとして付き添っていただきたいのですわ」
ん? んんんん?
それはつまり、このボクにキャメリアのメイドになれと、そういうことだよね? 一応、これでもボクは伯爵家の令嬢って立場なんだけど。
でもまあ、キャメリアが何の理由もなくそんなことを言うとは思えないし、とりあえず真意を訊いてみよう。
「えっと、どうして、メイド……?」
「わたくしの私情で伯爵家のシランさんを巻き込んだとなれば、内容次第ではお母様からお叱りを受けかねませんし……何かと面倒なことになると想像がつきますから」
キャメリアも、勝手なことを言っている自覚はあるのだろう。顔に申し訳ないという文字が浮かんで見える。
まあいいか、いつも助けられているからね。そんなことでキャメリアの助けになれるのなら、メイドでも何でもなってあげようじゃないか。ふふん。
それに、そこまでしてボクについてきてほしいのだと思うと、ぶっちゃけ嬉しいという感情が勝る。
◇
さて、海よりも広い心で受け入れたものの、ボクにメイドの経験なんてない。どうせ付き添うだけだから、格好さえ何とかすれば問題ないと思うけど。
こういうときは、本物の優秀なメイドさんに頼ってしまうのが手っ取り早い。そう。困ったときの頼みの綱、マグノリアさんの出番だ。
「えっ? わたしの使用しているメイド服を貸してほしい、ですか!?」
もちろん、キャメリアの屋敷に着けば、その屋敷で働くメイドの衣装を借りることはできるだろう。
だけど、学院と屋敷の間の送迎をしてくれるのは、フアネーレ公爵家の使用人だ。まさか、道中では友人の令嬢として振舞い、屋敷に着いた途端、メイドへジョブチェンジするというわけにもいかない。
「お嬢様が、わたしが普段から着用しているメイド服で全身を包むだなんて。そんなの、もはや一線を越えるに等しいのではないでしょうか? 理性を保てる気がしませんし、下手したらメイド服相手に嫉妬を覚えかねません……いや、でも」
何やら延々と自問自答してる様子のマグノリアさん。うねうねと身体を捩じっていて、ちょっとだけ気持ち悪いなんて思ってしまった。
「そっか、そうだよね。嫌なら、無理にとは言わない。べつに大丈夫」
さすがにそこまで悩むほど嫌がられてしまっては、ボクとしても申し訳ない。こうなれば、自力で何とかしよう。
「なななななんて残酷なことを仰るんですか!」
「う、うん?」
ボクが相談を撤回しようとした途端、飛び出すような勢いでマグノリアさんが接近してきた。
それにしたって、マグノリアさんをそこまで狼狽えさせるようなこと、言ったっけ?
「嫌なはずがないじゃありませんか。お嬢様の頼みとあらば、断る理由なんてございません。ええ、そうです。これはお嬢様の頼みなのですから!」
「あ、うん」
ボクの頼みってことを、やたら強調するね?
まあ、メイドのアイデンティティとも言えるメイド服だし、主人の頼みでもない限り、他人に貸すなんて考えられないのだろう。
「お貸ししますが、必ずわたしにもメイド姿のお嬢様を拝ませてくださいね。絶対ですよ?」
「お、拝む……? まあいっか。ありがと」
「ところで、今更なのですが……メイド服なんてお召しになって、何をなさるつもりですか?」
ああ、たしかに。言われてみれば、事情も話さないまま頼んでしまっていた。はじめに説明しておくべきだったね。
全て話すと余計な心配をかけてしまいそうなので、リリー関係の話は適当に誤魔化しつつ、キャメリアの帰省に付き添うことを説明した。
ボクの説明が終わるや否や、マグノリアさんが震え出す。
「お嬢様がご友人の下僕に成り下がるだなんて……そんなこと、お嬢様のメイドとして認めるわけにはまいりません!」
「いや、下僕じゃないよ!?」
むむむ、これは変な方向に話が拗れそう。下僕じゃなくて取り巻きなんだけどなぁ。
そもそも、ボクはメイドのことを下僕だなんて思ったことはない。こんな優秀な人たちを、下に見るなんてあり得ない。
「ボクは、マグノリアのこと、下僕だなんて思ってない。大切な人、だから」
「お嬢様ぁあ……わたし、一生お仕えさせていただきます!」
当たり前のことを言っただけなのに、やたらと感動されてしまった。どうしてこんな展開になっているんだろう。
ともかく、都合は良いのでこのまま押し切ってしまおう。
「メイドのこと、悪く言っちゃ、だめ」
「お嬢様のお気持ちはよく理解しました。ご友人との件も、お嬢様が決めたことであれば協力させていただきます。下着だろうと何だろうと喜んで差し上げます」
うんうん、分かってくれたようで一安心。
あっ、下着は貸してくれなくて大丈夫。いや、本当に大丈夫だって。
「ただし、お嬢様ひとりを他所様のお屋敷に行かせるなんてことはできません。わたしもお嬢様たちに同行させていただきます」
なるほど、それはボクとしても助かる。
一応公爵家にお邪魔するわけだから、何か失礼があってもいけないし。こんなところで破滅フラグを立てたくはない。
「じゃあ、よろしく、ね」
「はい。しっかりよろしくされましたよ、お嬢様」
話がまとまったのは良かったけど、今日のマグノリアさんは妙にテンション高いなぁ……
「あ、でもですね、べつにわたしはお嬢様の下僕でも、何なら牝〇隷でも構いませんよ?」
おっかしいな、幻聴が聞こえるぞ。どうやら急に、耳の調子が悪くなったようだ。
ーーーーーーーーーーー
メイドの皮を被った変態「わかりましたよ、お嬢様。もしかしなくても主従逆転プレイをご所望なのですね?」
幻聴に悩むジト目少女「……この世界、耳鼻科ってあったっけ?(現実逃避)」
お気に入り登録やコメント、評価なんかをいただけると大変喜びます。
10
お気に入りに追加
190
あなたにおすすめの小説

【完結】貴方たちはお呼びではありませんわ。攻略いたしません!
宇水涼麻
ファンタジー
アンナリセルはあわてんぼうで死にそうになった。その時、前世を思い出した。
前世でプレーしたゲームに酷似した世界であると感じたアンナリセルは自分自身と推しキャラを守るため、攻略対象者と距離を置くことを願う。
そんな彼女の願いは叶うのか?
毎日朝方更新予定です。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》


前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!

ライバル悪役令嬢に転生したハズがどうしてこうなった!?
だましだまし
ファンタジー
長編サイズだけど文字数的には短編の範囲です。
七歳の誕生日、ロウソクをふうっと吹き消した瞬間私の中に走馬灯が流れた。
え?何これ?私?!
どうやら私、ゲームの中に転生しちゃったっぽい!?
しかも悪役令嬢として出て来た伯爵令嬢じゃないの?
しかし流石伯爵家!使用人にかしずかれ美味しいご馳走に可愛いケーキ…ああ!最高!
ヒロインが出てくるまでまだ時間もあるし令嬢生活を満喫しよう…って毎日過ごしてたら鏡に写るこの巨体はなに!?
悪役とはいえ美少女スチルどこ行った!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる