14 / 28
穢れを落として穢れを得る
しおりを挟む
穴があったら入りたい、などと心の中で嘆いているボクを差し置き、マーガレット会長が口を開く。
「はぁ……リリーさん、抜け駆けはいけないと思いますよ」
「えっと、何のことでしょうか? べつに何か決め事があったわけではありませんし、わたしとシランちゃんの関係はもう特別なんですから」
一切悪びれた様子を見せずに反論するリリー。さすが、我が道を行く百合ゲー主人公……いや、だからボク相手にそんな主人公ムーブを決められても困るんだってば。
でもたしかに、抜け駆けって何のことだろう。よくわからないね。まさか、実はボクってモテモテなんだろうか?
いやいや、たしかに『フラワーエデン』の中で、ハーレム展開もあったとは思うけど。そういうのは、主人公が中心にいるって決まっているからね。ただのモブがハーレム築いても、誰も喜ばないし得しないって。
つまり、所詮取り巻きのボクには、無縁な話というわけだ。
「なるほど、リリーさんはそういった態度を取られるのですね。よく分かりました。それでは、こちらにも考えがあります」
会長の発言にアイリスが口を挟む。
「いや、生徒会室にシランを連れ込んでいた会長が、今更そんなこと言えた立場なのかよ……」
いや、ボクはべつに連れ込まれたわけじゃないよ? 招待されたから、ついていっただけで。
それに、その発言は特大サイズのブーメランだと思うんだ。ほら、心なしか会長の笑顔に凄みが増した気が……
「アイリスさん、何かおっしゃいましたか」
「はははは……いや、何も」
「よろしいです。では、話を進めますわね」
「……この人、マジおっかねぇよ」
アイリス、自業自得とはいえ不憫な奴。あとで、少し優しくしてあげよう。
それはそうと、会長は一体何を言うつもりなんだろうか。ボクは、一秒でも早くこの場を離れて、永遠に布団にもぐっていたいんだけど。
「それでは、このようにいたしましょう。今この場にいる者は、これから一人一回ずつシランさんを独り占めして良いということで」
「なっ……なに意味の分からないことを言っているのよ! シランちゃんはわたしのなんだから!」
焦った様子のリリーに対し、会長は冷たい視線を送る。
「リリーさんは権利をすでに行使されたようですので、順番なんて回ってきませんよ。もちろんご理解いただいているとは思いますけど」
「そんな……あんまりよ!」
いやいや、べつにショックを受けるようなことじゃないって、リリー。それはそうと、会長は本当に何を言っているんだろうか。ちょっとよく分からないよ?
そんなボクの気持ちを代弁するかのように、しばらく状況を見守っていたキャメリアが口を挟む。さすがキャメリア、頼りになるね!
「いきなり何を仰いますのかしら。そんな勝手な話はわたくしが許しm」
「キャメリア様も、当然シランさんを好きにして構いませんよ?」
「……めちゃくちゃな提案ですわ。そもそも、シランさんの意思だって訊いt」
「そうですね、一日程度なら独り占めしても良いことにしましょうか」
「まあ、会長がそこまで仰るのであれば、ダメとまでは言いせんけど」
前言撤回! 頼りにならなかったね!
その話の流れで、どうして内心満更でもないって感じの表情をしているのさ。キャメリアの真意が掴めない。
それとアネモネ、なんか一人で妄想に耽ってない!? ときどき漏れてる小さな笑い声、ちょっと怖いんだけど。
一体何を考えているんだろうか……いや、知らない方が良いことってあるよね、たぶん。
「それと、シランさんの身が心配ですから、ルームメイトの組み合わせは考え直す必要がありそうですね。生徒会長として、学院側に談判しておきましょうか」
「ええ、その意見にはわたくしも激しく同意いたしますわ。談判の際には、わたくしもぜひ同伴させていただければと」
ああ、うん。それはまあ、常識的に考えてそうなるよね。こんな現場を目撃されてしまったんだから。
膝から崩れ落ちるリリーに対し、ボクは心の中で別れを告げる。
ばいばい、またいつか。たびたび酷い目に遭わされた気もするけど、それなりに楽しかったよ。
「わたしとシラン様が同室になって、夜な夜なあんなことやこんなことを……ふふふ」
ごめんアネモネ、それは勘弁してほしい。いくら男らしくて勇敢なボクと言えども、さすがにストーカーの疑いがある子と生活するのは、ね。怖いものは怖い。
あの百合ゲー主人公でも、ストーキング行為にまでは手を染めていなかったわけだし。
うーんと、あれ? ……手を染めてない、よね?
◇
「シラン様と一緒に入浴できる日が来るなんて! まるで夢のようです」
唐突ながら、ボクは今、アネモネと二人で大浴場に来ている。そういえば、最初にアネモネと出会ったときも、大浴場が絡んでいたね。何となく因果を感じなくもない。
「ボクが言うのも、あれだけど……独り占めの権利、だっけ? それをこんな使い方で、本当にいいの?」
そう、会長が言い出した妙な権利を真っ先に行使したのは、意外にもこのアネモネだった。
最初は、その権利とやらにボクが付き合ってあげる必要なんてないと思っていた。そもそも、ボクの意思を無視した、ふざけた話だしね。
だけど、「一緒に入浴してくれるだけで良いから」なんて言いながらヒロインに頭を下げられたら……さすがに断れない。
騒動の後、寮室の件で会長たちは談判しに行ってしまい、リリーもアイリスに連行されてどこかへ消えてしまった。その結果、ボクとアネモネの二人が取り残されて、何となくそういう流れになったという背景もある。
そんな状況でひと風呂浴びようと誘われたら、そのくらいはまあいいかって気持ちにもなるよね。どうせ、布団へ入る前に入浴するつもりだったし。
「いいんです! いつも遠くから眺めていたシラン様の愛らしい身体が、すぐ目の前にあるというだけで……もう、天にも昇るような気持ちです!」
「あっ、そう……」
しれっと、常習的な覗きを自白したよ、このヒロイン!? やっぱり、今からでも遅くないから逃げようかな。というか、逃げたい。
アネモネに背を向け、気配を消して大浴場の出口へと足を踏み出す。そのとき、ボクの腰に細い腕が絡みつく。
「シラン様、どこへ行くんですか? ちゃんと身体を洗わなきゃダメですよ」
「っ……!!」
当たってる……背中に当たってるってば、アネモネ! えっと、その、柔らかいふくらみをダイレクトに感じるんだってば!
ふう、深呼吸。うん、ちょっと落ち着いた。
「離れて……お願いだから」
「シラン様がそう言うなら。でも、せっかくなのに逃げちゃ嫌ですよ」
ボクは無言で頷くしかない。
べつに浴場で裸を目にしたって、今のボクは何も感じないんだけどさ。以前、アイリスにも説明したと思うけど……ホントだよ!?
ただまあ、さすがに裸で肌が触れ合うのはちょっとね。
「あの……! 実はわたし、シラン様と洗いっこするのが夢だったんです」
なるほど、それは良いことを聞いた。ふふん。こうなったら、ボクがアネモネの身体を洗ってあげようじゃないか。
「わかった。じゃあ、後ろ向いて座って」
アネモネは、ボクの言葉に素直に従う。
よくよく考えてみれば、一糸まとわぬ姿で『フラワーエデン』のヒロインが目の前にいるわけで……何だか久しぶりに、いたずら心が芽生えてきた。
「あっ、待ってください。やっぱり、シラン様を先に洗ってあげます!」
えっ? ちょっと待って、それはまだ心の準備が……
気がつくと、ボクとアネモネは正面で向き合う形になっていた。待って待って。
「せ、せめて背中から……」
「シラン様は、いつも背中から洗うんですか?」
「そう、だよ?」
「違いますよね。いつも右肩から洗っているの、知っています」
いや、なんで知ってるのさ!!
そんなツッコミは不発に終わる。両手を擦り合わせて石鹸を泡立てたアネモネが、その両手をボクの身体に這わせたからだ。
たしかに、浴場の中で裸を見るのは平気と言ったけどさ。裸同士で接触するのは、さすがに刺激が強すぎる。
「シラン様の肌、すべすべです」
「あ……っ、そこは、自分で……っ」
「大丈夫です。わたしが隅々まで綺麗にしてあげますから」
どうしてだろう。久しぶりに主導権を握ろうとしたはずだったのに。その主導権はあっという間にアネモネに握られてしまっていた。
ちょっとした下心を見せてしまった罰なんだろうか。百合ゲーの神は、ボクに対して相当厳しいようだ。
結局、首元から足の先まで余すところなく洗われてしまった。おかげで全身ツッヤツヤ。
息が絶え絶えになり満身創痍なボクに対し、アネモネが期待のこもった眼差しを向ける。
「それじゃあシラン様、今度はわたしを綺麗にしてくださいね」
「……はぇ?!」
「わたし、いつも胸の辺りから念入りに洗うんです」
「もう……勘弁して……」
その後のことは、よく覚えていない。というか、思い出したら羞恥心でどうにかなってしまうので、忘れたことにさせてほしい。切実に。
それと、もうひとつ。
マーガレット会長と公爵令嬢のキャメリアが揃って直談判したにも関わらず、ルームメイトの組み合わせは変わらなかった。
ボクはこの世界の強制力的なものを感じ、苦笑を漏らす。さすがは百合ゲー主人公、この世界の中心に立っているだけはあるね。
だけど、肝心なところが間違っている。だからボクは、何度でも主張する。
ボクはただの取り巻きだってば。攻略対象を間違えちゃいけないよ?
ーーーーーーーーーーー
大丈夫です、大丈夫。お風呂で仲良く洗いっこしていただけですよ? やましいことなんて、これっぽっちもないんです(笑顔)
お気に入り登録やコメント、評価なんかをいただけると大変喜びます。
「はぁ……リリーさん、抜け駆けはいけないと思いますよ」
「えっと、何のことでしょうか? べつに何か決め事があったわけではありませんし、わたしとシランちゃんの関係はもう特別なんですから」
一切悪びれた様子を見せずに反論するリリー。さすが、我が道を行く百合ゲー主人公……いや、だからボク相手にそんな主人公ムーブを決められても困るんだってば。
でもたしかに、抜け駆けって何のことだろう。よくわからないね。まさか、実はボクってモテモテなんだろうか?
いやいや、たしかに『フラワーエデン』の中で、ハーレム展開もあったとは思うけど。そういうのは、主人公が中心にいるって決まっているからね。ただのモブがハーレム築いても、誰も喜ばないし得しないって。
つまり、所詮取り巻きのボクには、無縁な話というわけだ。
「なるほど、リリーさんはそういった態度を取られるのですね。よく分かりました。それでは、こちらにも考えがあります」
会長の発言にアイリスが口を挟む。
「いや、生徒会室にシランを連れ込んでいた会長が、今更そんなこと言えた立場なのかよ……」
いや、ボクはべつに連れ込まれたわけじゃないよ? 招待されたから、ついていっただけで。
それに、その発言は特大サイズのブーメランだと思うんだ。ほら、心なしか会長の笑顔に凄みが増した気が……
「アイリスさん、何かおっしゃいましたか」
「はははは……いや、何も」
「よろしいです。では、話を進めますわね」
「……この人、マジおっかねぇよ」
アイリス、自業自得とはいえ不憫な奴。あとで、少し優しくしてあげよう。
それはそうと、会長は一体何を言うつもりなんだろうか。ボクは、一秒でも早くこの場を離れて、永遠に布団にもぐっていたいんだけど。
「それでは、このようにいたしましょう。今この場にいる者は、これから一人一回ずつシランさんを独り占めして良いということで」
「なっ……なに意味の分からないことを言っているのよ! シランちゃんはわたしのなんだから!」
焦った様子のリリーに対し、会長は冷たい視線を送る。
「リリーさんは権利をすでに行使されたようですので、順番なんて回ってきませんよ。もちろんご理解いただいているとは思いますけど」
「そんな……あんまりよ!」
いやいや、べつにショックを受けるようなことじゃないって、リリー。それはそうと、会長は本当に何を言っているんだろうか。ちょっとよく分からないよ?
そんなボクの気持ちを代弁するかのように、しばらく状況を見守っていたキャメリアが口を挟む。さすがキャメリア、頼りになるね!
「いきなり何を仰いますのかしら。そんな勝手な話はわたくしが許しm」
「キャメリア様も、当然シランさんを好きにして構いませんよ?」
「……めちゃくちゃな提案ですわ。そもそも、シランさんの意思だって訊いt」
「そうですね、一日程度なら独り占めしても良いことにしましょうか」
「まあ、会長がそこまで仰るのであれば、ダメとまでは言いせんけど」
前言撤回! 頼りにならなかったね!
その話の流れで、どうして内心満更でもないって感じの表情をしているのさ。キャメリアの真意が掴めない。
それとアネモネ、なんか一人で妄想に耽ってない!? ときどき漏れてる小さな笑い声、ちょっと怖いんだけど。
一体何を考えているんだろうか……いや、知らない方が良いことってあるよね、たぶん。
「それと、シランさんの身が心配ですから、ルームメイトの組み合わせは考え直す必要がありそうですね。生徒会長として、学院側に談判しておきましょうか」
「ええ、その意見にはわたくしも激しく同意いたしますわ。談判の際には、わたくしもぜひ同伴させていただければと」
ああ、うん。それはまあ、常識的に考えてそうなるよね。こんな現場を目撃されてしまったんだから。
膝から崩れ落ちるリリーに対し、ボクは心の中で別れを告げる。
ばいばい、またいつか。たびたび酷い目に遭わされた気もするけど、それなりに楽しかったよ。
「わたしとシラン様が同室になって、夜な夜なあんなことやこんなことを……ふふふ」
ごめんアネモネ、それは勘弁してほしい。いくら男らしくて勇敢なボクと言えども、さすがにストーカーの疑いがある子と生活するのは、ね。怖いものは怖い。
あの百合ゲー主人公でも、ストーキング行為にまでは手を染めていなかったわけだし。
うーんと、あれ? ……手を染めてない、よね?
◇
「シラン様と一緒に入浴できる日が来るなんて! まるで夢のようです」
唐突ながら、ボクは今、アネモネと二人で大浴場に来ている。そういえば、最初にアネモネと出会ったときも、大浴場が絡んでいたね。何となく因果を感じなくもない。
「ボクが言うのも、あれだけど……独り占めの権利、だっけ? それをこんな使い方で、本当にいいの?」
そう、会長が言い出した妙な権利を真っ先に行使したのは、意外にもこのアネモネだった。
最初は、その権利とやらにボクが付き合ってあげる必要なんてないと思っていた。そもそも、ボクの意思を無視した、ふざけた話だしね。
だけど、「一緒に入浴してくれるだけで良いから」なんて言いながらヒロインに頭を下げられたら……さすがに断れない。
騒動の後、寮室の件で会長たちは談判しに行ってしまい、リリーもアイリスに連行されてどこかへ消えてしまった。その結果、ボクとアネモネの二人が取り残されて、何となくそういう流れになったという背景もある。
そんな状況でひと風呂浴びようと誘われたら、そのくらいはまあいいかって気持ちにもなるよね。どうせ、布団へ入る前に入浴するつもりだったし。
「いいんです! いつも遠くから眺めていたシラン様の愛らしい身体が、すぐ目の前にあるというだけで……もう、天にも昇るような気持ちです!」
「あっ、そう……」
しれっと、常習的な覗きを自白したよ、このヒロイン!? やっぱり、今からでも遅くないから逃げようかな。というか、逃げたい。
アネモネに背を向け、気配を消して大浴場の出口へと足を踏み出す。そのとき、ボクの腰に細い腕が絡みつく。
「シラン様、どこへ行くんですか? ちゃんと身体を洗わなきゃダメですよ」
「っ……!!」
当たってる……背中に当たってるってば、アネモネ! えっと、その、柔らかいふくらみをダイレクトに感じるんだってば!
ふう、深呼吸。うん、ちょっと落ち着いた。
「離れて……お願いだから」
「シラン様がそう言うなら。でも、せっかくなのに逃げちゃ嫌ですよ」
ボクは無言で頷くしかない。
べつに浴場で裸を目にしたって、今のボクは何も感じないんだけどさ。以前、アイリスにも説明したと思うけど……ホントだよ!?
ただまあ、さすがに裸で肌が触れ合うのはちょっとね。
「あの……! 実はわたし、シラン様と洗いっこするのが夢だったんです」
なるほど、それは良いことを聞いた。ふふん。こうなったら、ボクがアネモネの身体を洗ってあげようじゃないか。
「わかった。じゃあ、後ろ向いて座って」
アネモネは、ボクの言葉に素直に従う。
よくよく考えてみれば、一糸まとわぬ姿で『フラワーエデン』のヒロインが目の前にいるわけで……何だか久しぶりに、いたずら心が芽生えてきた。
「あっ、待ってください。やっぱり、シラン様を先に洗ってあげます!」
えっ? ちょっと待って、それはまだ心の準備が……
気がつくと、ボクとアネモネは正面で向き合う形になっていた。待って待って。
「せ、せめて背中から……」
「シラン様は、いつも背中から洗うんですか?」
「そう、だよ?」
「違いますよね。いつも右肩から洗っているの、知っています」
いや、なんで知ってるのさ!!
そんなツッコミは不発に終わる。両手を擦り合わせて石鹸を泡立てたアネモネが、その両手をボクの身体に這わせたからだ。
たしかに、浴場の中で裸を見るのは平気と言ったけどさ。裸同士で接触するのは、さすがに刺激が強すぎる。
「シラン様の肌、すべすべです」
「あ……っ、そこは、自分で……っ」
「大丈夫です。わたしが隅々まで綺麗にしてあげますから」
どうしてだろう。久しぶりに主導権を握ろうとしたはずだったのに。その主導権はあっという間にアネモネに握られてしまっていた。
ちょっとした下心を見せてしまった罰なんだろうか。百合ゲーの神は、ボクに対して相当厳しいようだ。
結局、首元から足の先まで余すところなく洗われてしまった。おかげで全身ツッヤツヤ。
息が絶え絶えになり満身創痍なボクに対し、アネモネが期待のこもった眼差しを向ける。
「それじゃあシラン様、今度はわたしを綺麗にしてくださいね」
「……はぇ?!」
「わたし、いつも胸の辺りから念入りに洗うんです」
「もう……勘弁して……」
その後のことは、よく覚えていない。というか、思い出したら羞恥心でどうにかなってしまうので、忘れたことにさせてほしい。切実に。
それと、もうひとつ。
マーガレット会長と公爵令嬢のキャメリアが揃って直談判したにも関わらず、ルームメイトの組み合わせは変わらなかった。
ボクはこの世界の強制力的なものを感じ、苦笑を漏らす。さすがは百合ゲー主人公、この世界の中心に立っているだけはあるね。
だけど、肝心なところが間違っている。だからボクは、何度でも主張する。
ボクはただの取り巻きだってば。攻略対象を間違えちゃいけないよ?
ーーーーーーーーーーー
大丈夫です、大丈夫。お風呂で仲良く洗いっこしていただけですよ? やましいことなんて、これっぽっちもないんです(笑顔)
お気に入り登録やコメント、評価なんかをいただけると大変喜びます。
10
お気に入りに追加
190
あなたにおすすめの小説

【完結】貴方たちはお呼びではありませんわ。攻略いたしません!
宇水涼麻
ファンタジー
アンナリセルはあわてんぼうで死にそうになった。その時、前世を思い出した。
前世でプレーしたゲームに酷似した世界であると感じたアンナリセルは自分自身と推しキャラを守るため、攻略対象者と距離を置くことを願う。
そんな彼女の願いは叶うのか?
毎日朝方更新予定です。
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》

追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる