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アルヴァス編
パーティへの誘い
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決闘が終わり、皆が歓声を上げると、冬馬のスキル「多重人格」が発動状態から戻り、冬馬の性格も元に戻ったので、冬馬は皆が駆け寄ってくると
「み、皆さん、落ち着いてください!」
と声を上げるが、
「うぉぉお!すげー!」
と雄叫びを上げて感動する者や
「パーティに引き込むのもアリだな」
と冷静に分析する者もいて、冬馬の言った言葉は誰にも聞き入れられることはなかった。
暫くしてほとぼりも冷め、皆が静かになると、聖が駆け寄ってきて、
「冬馬、お前すげーな!いやぁ、かねがね凄いとは思っていたが、こんなに強いとはなぁ」
「聖も十分ハイスペックだろw」
「いやいや、お前に比べたら全然だよ」
なんて話をしていると、
「よぉ、会長さんよぉ」
と、前になにやら図体の大きい奴が立ちはだかった。
「…なんだい?幸島くん」
こいつの名前は幸島夕。こいつはいつも喧嘩・いじめ・カツアゲなど、良い噂がない者だ。
「いやぁ、さっきの決闘みたぜぇ。ありゃあ良かったなぁ」
「そうですか。ありがとうございます。」
冬馬が余り関わらないよう、お辞儀をしてその場をやりすごそうとすると、
ドンッ
「おいちょっと待てよ」
「…なんですか?まだ僕に何か?」
「へへっ、丁度俺今パーティ組んでる奴居ねーんだよ。丁度良いからお前を俺のパーティに入れてやるよ。ありがたく俺に着いてこい。」
お前のところに行かないのはお前が怖いからだろと思いながら、冬馬は
「いえ、その誘いはとてもとーってもありがたいんですけど、僕はもうパーティを組んでいるので…」
すると、目に見えて落ち込みながら、
「そ、そうか…そうとは知らず、悪かったな…」
と、急に謝り始めた。
すると、冬馬も夕の態度にびっくりし、
「えっ?!なんか決闘だ!とか言わないんですか?」
「はっ?!言わねーよ!そんなこと!」
「ええええぇえぇぇ!?!?」
冬馬は今まで噂でしか彼の事を知らなかったが、実は彼はその相手を威嚇するような図体や顔から、デマを流されていたのである。
そうとは知らない他の人達も、彼だったらと納得し、自然と彼の悪い噂が広まって行ったのである。
しかし、彼は本当は心の優しい不器用な人間だったのだ。
それを知った冬馬は、深く反省し、これからは人を見た目などで判断しないことを深く心に誓ったのだ。
それらを全て考慮し、彼のステータスを見て、もし高かったり伸び代があったりすれば、パーティとして一緒にやっていくのもありかなと思い、鑑定してみると……
-----------------------
ステータス
---------------------
幸島 夕 16歳 男
LV.1
HP 30000
MP 23000
STR(力の強さ) 640000
DEX(器用さ) 230
VIT(物理防御力) 59800
AGI(素早さ) 5300
INT(知力・魔法攻撃力) 5800
MND(精神力・魔法防御力) 122000
LUK(運) 12
-----------------------
スキル 残りポイント 697000
-----------------------
鑑定
↪︎他人のステータスの情報や説明を見ることができる。
武術
↪︎全ての武術を扱うことができる。
火魔法
↪︎火の属性魔法を扱うことができる。
雷魔法
↪︎雷の属性魔法を扱うことができる。
-----------------------
称号
不屈の戦士
↪︎物理攻撃力と精神力がともに100000を超えたものに送られる称号。
一定時間物理攻撃力と精神力が5倍になる。
武術師
↪︎全ての武術を扱うことができる者に送られる称号。
武術系スキルのレベルアップに必要な経験値が減る。
勇者
↪︎勇気のあるものに送られる称号。
全てのステータスが一定時間5倍になる。
神に愛されなかった者
↪︎前世(転移前の世界)でとても悪い思いをした者に送られる称号。
ダンジョンなどでモンスターを倒した時のドロップ率がとてつもなく上がる。
-----------------------
……へ?
(やばい一瞬放心してた。
それはそうと、強くないか?!やばいやばい下手したら僕より強くなるぞ
よし、これはパーティに誘うしかあるまい!)
「ねえ、幸島くん。相談があるんだけどいいかな?」
「ああ」
「あのさ、幸島くんさえ良ければだけどさ、うちのパーティに来ない?」
すると、余程嬉しかったのか、目をきらきらさせながら
「ああ!良いのか?!」
と子供のように飛び上がって喜んでいた。
そして、当の冬馬はというと、
(よし、これで貴重な戦力を手に入れたぞ!)
と、内心ウハウハなのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いやあ、今日体調不良で早退したので、こんなに早く更新出来ちゃいました!(笑)
「み、皆さん、落ち着いてください!」
と声を上げるが、
「うぉぉお!すげー!」
と雄叫びを上げて感動する者や
「パーティに引き込むのもアリだな」
と冷静に分析する者もいて、冬馬の言った言葉は誰にも聞き入れられることはなかった。
暫くしてほとぼりも冷め、皆が静かになると、聖が駆け寄ってきて、
「冬馬、お前すげーな!いやぁ、かねがね凄いとは思っていたが、こんなに強いとはなぁ」
「聖も十分ハイスペックだろw」
「いやいや、お前に比べたら全然だよ」
なんて話をしていると、
「よぉ、会長さんよぉ」
と、前になにやら図体の大きい奴が立ちはだかった。
「…なんだい?幸島くん」
こいつの名前は幸島夕。こいつはいつも喧嘩・いじめ・カツアゲなど、良い噂がない者だ。
「いやぁ、さっきの決闘みたぜぇ。ありゃあ良かったなぁ」
「そうですか。ありがとうございます。」
冬馬が余り関わらないよう、お辞儀をしてその場をやりすごそうとすると、
ドンッ
「おいちょっと待てよ」
「…なんですか?まだ僕に何か?」
「へへっ、丁度俺今パーティ組んでる奴居ねーんだよ。丁度良いからお前を俺のパーティに入れてやるよ。ありがたく俺に着いてこい。」
お前のところに行かないのはお前が怖いからだろと思いながら、冬馬は
「いえ、その誘いはとてもとーってもありがたいんですけど、僕はもうパーティを組んでいるので…」
すると、目に見えて落ち込みながら、
「そ、そうか…そうとは知らず、悪かったな…」
と、急に謝り始めた。
すると、冬馬も夕の態度にびっくりし、
「えっ?!なんか決闘だ!とか言わないんですか?」
「はっ?!言わねーよ!そんなこと!」
「ええええぇえぇぇ!?!?」
冬馬は今まで噂でしか彼の事を知らなかったが、実は彼はその相手を威嚇するような図体や顔から、デマを流されていたのである。
そうとは知らない他の人達も、彼だったらと納得し、自然と彼の悪い噂が広まって行ったのである。
しかし、彼は本当は心の優しい不器用な人間だったのだ。
それを知った冬馬は、深く反省し、これからは人を見た目などで判断しないことを深く心に誓ったのだ。
それらを全て考慮し、彼のステータスを見て、もし高かったり伸び代があったりすれば、パーティとして一緒にやっていくのもありかなと思い、鑑定してみると……
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ステータス
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幸島 夕 16歳 男
LV.1
HP 30000
MP 23000
STR(力の強さ) 640000
DEX(器用さ) 230
VIT(物理防御力) 59800
AGI(素早さ) 5300
INT(知力・魔法攻撃力) 5800
MND(精神力・魔法防御力) 122000
LUK(運) 12
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スキル 残りポイント 697000
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鑑定
↪︎他人のステータスの情報や説明を見ることができる。
武術
↪︎全ての武術を扱うことができる。
火魔法
↪︎火の属性魔法を扱うことができる。
雷魔法
↪︎雷の属性魔法を扱うことができる。
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称号
不屈の戦士
↪︎物理攻撃力と精神力がともに100000を超えたものに送られる称号。
一定時間物理攻撃力と精神力が5倍になる。
武術師
↪︎全ての武術を扱うことができる者に送られる称号。
武術系スキルのレベルアップに必要な経験値が減る。
勇者
↪︎勇気のあるものに送られる称号。
全てのステータスが一定時間5倍になる。
神に愛されなかった者
↪︎前世(転移前の世界)でとても悪い思いをした者に送られる称号。
ダンジョンなどでモンスターを倒した時のドロップ率がとてつもなく上がる。
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……へ?
(やばい一瞬放心してた。
それはそうと、強くないか?!やばいやばい下手したら僕より強くなるぞ
よし、これはパーティに誘うしかあるまい!)
「ねえ、幸島くん。相談があるんだけどいいかな?」
「ああ」
「あのさ、幸島くんさえ良ければだけどさ、うちのパーティに来ない?」
すると、余程嬉しかったのか、目をきらきらさせながら
「ああ!良いのか?!」
と子供のように飛び上がって喜んでいた。
そして、当の冬馬はというと、
(よし、これで貴重な戦力を手に入れたぞ!)
と、内心ウハウハなのであった。
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いやあ、今日体調不良で早退したので、こんなに早く更新出来ちゃいました!(笑)
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