おっさん、異世界で若返って最強美少年になる。〜え、美少年で強いとか…チートかよ！〜

うそ…でしょ？【女神side】

　あまりたくさんの種族を選んだりしないところ、この転生者はいいわね。

　最近は種族を混ぜに混ぜまくる転生者しかいないから、異世界のバランスが崩れて大変なのよねぇ…。

　あ、はやくしないと。

　次はスキルね。

「ま、そゆことで、次はスキルでも決めてもらいましょうかね。」

　聞くと、信じられないような返事が返ってきた。



「スキル？…ってなんですか？」

　………え？思考が停止してしまったわ。

　…おかしくない？

　え、普通こういうのを熟知している人が選ばれるんじゃないの？！

　なんで全然わかんない人が来てんのよぉ！

　しかも日本人でしょ？こういうの流行ってるんじゃないの？

　みんなラノベとか読むんじゃないのぉ？！

「え、あなた…まさかスキルも知らないでここに来たんですか？！」

　すると、彼は驚いた風に

「え、どうしたんですか急に？！」

　なんて言ってきた。

「いやいや、なんでスキルも知らないんですか？！あなた本当にそれでも日本人ですか？！」


「いやなんで日本人は全員その…スキル？ってやつを知ってると思ってるんですか？！」

　…え？いやいや、まさか…ねぇ？


「いやだって日本人はライトノベル流行ってるじゃないですか？！え、本当に知らないんですか？！異世界転生ですよ？チートスキル無双ですよ？！」

　…あ、あの顔、だめなやつだ…