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【第百九十三話】おばあちゃんのおつかい②
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ムーちゃんが買い物から戻ってくると、裏のおばあちゃんは縁側に腰掛けてスズメにエサをあげていた。
ムーちゃんに気付くと微笑んで「いつもありがとね」と言う。
ムーちゃんは家に上がって買ってきたものを台所にしまう。
冷蔵品は冷蔵庫へ、パックのご飯やレトルト食品は食品棚へ。
すべて仕舞い終わり玄関を出ると、裏のおばあちゃんはさっきと同じところに座ってスズメが飛び去ってしまった庭を見ている。
ムーちゃんに気付き、微笑むおばあちゃん。
「また頼みがあるのだけど聞いてくれるかしら」
ムーちゃんはうなづく。
「あの人は旅行が好きでね、隠居したら色んなところに旅行に行こうって話をしていたの。だけど、仕事は忙しいまま。そしてそのまま行ってしまったわ」
おばあちゃんはゆっくりと立ち上がり、白いビニール袋をムーちゃんに託す。
「あの人が行きたがっていた砂丘の砂を持ってきてくれないかしら」
ムーちゃんに気付くと微笑んで「いつもありがとね」と言う。
ムーちゃんは家に上がって買ってきたものを台所にしまう。
冷蔵品は冷蔵庫へ、パックのご飯やレトルト食品は食品棚へ。
すべて仕舞い終わり玄関を出ると、裏のおばあちゃんはさっきと同じところに座ってスズメが飛び去ってしまった庭を見ている。
ムーちゃんに気付き、微笑むおばあちゃん。
「また頼みがあるのだけど聞いてくれるかしら」
ムーちゃんはうなづく。
「あの人は旅行が好きでね、隠居したら色んなところに旅行に行こうって話をしていたの。だけど、仕事は忙しいまま。そしてそのまま行ってしまったわ」
おばあちゃんはゆっくりと立ち上がり、白いビニール袋をムーちゃんに託す。
「あの人が行きたがっていた砂丘の砂を持ってきてくれないかしら」
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