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【第百六十話】やむをえない選択①

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公民館の会議室。
町内会の面々が集まって話し合っている。

役員の一人が難しい顔で発言する。
「ですが!」とチョコちゃんは反論しようとするが、町内会長から「まあまあ冷静に」となだめられる。

別の役員が意気揚々と発言する。
「ですが!」
町内会長が「ごもっとも」とうなづく。
「ですが!」
別の役員も「何かあったら責任とれないですからね」と同調する。
「ですが!」

「氏子総代よろしいでしょうか」
ずっと手を組み、黙って聞いていた氏子総代はチョコちゃんの方を見てゆっくりと言った。
「やむをえない」
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