155 / 195
【第百五十五話】フルサトが見下ろせる丘から①
しおりを挟む
フルサトが見下ろせる丘の上に会長が立っている。眼下にはフルサトの森、その向こうにフルサトの町。会長の目は、さらに遠くを眺めている。
「そろそろ雨が降り出しますので戻られた方がよろしいかと」
傍らにいる運転手が言う。
会長はうなづくが、視線はフルサトの町に向けたまま。
「先方からの返事は?」
運転手が会長のスマホを確認する。
受信通知のマークは表示されていない。
「まだのようでございます」
会長はスマホを受け取り、LINEを開く。
会長の押すスタンプは「Help me!!」
「そろそろ雨が降り出しますので戻られた方がよろしいかと」
傍らにいる運転手が言う。
会長はうなづくが、視線はフルサトの町に向けたまま。
「先方からの返事は?」
運転手が会長のスマホを確認する。
受信通知のマークは表示されていない。
「まだのようでございます」
会長はスマホを受け取り、LINEを開く。
会長の押すスタンプは「Help me!!」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる