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【第百三十五話】しばらくお休みします②

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ムーちゃんの家のチャイムが鳴る。
アトちゃんが玄関のドアを開けると、裏のおばあちゃんが立っている。
「ムーちゃんはいますか」

事情を説明するがおばあちゃんは困り顔。
「弱ったわね、食材がなくなっちゃって」
口をもごごさせたまま、その場から動かないおばあちゃん。
しびれを切らすアトちゃん。
「わかりました!」

自転車で坂を上ってくるアトちゃん。
かごにはパックのご飯、ハンドルの両側にはレトルト食品の入った袋が下がっている。

「早く帰ってこい!」
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