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【第百十七話】ヨコイさんの帰郷③

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明け方になり仮眠をとることにした三人。
公園の芝生に寝転ぶが空気は冷えきっている。

「凍死しそうな5月の朝、春の陽気は感じないぜまだ」
震える声のカトキンをスマホで撮影するムーちゃんは今にも寝てしまいそう。
「ムー!寝たら死ぬぞ!」

何やら考え事をしているヨコイさん。
スマホを見ながらブツブツと独り言を言っていたが、意を決したように立ち上がる。
「もう少し走ってから寝ようぜ。この時間に寝るのは無理」
カトキンが提案するがヨコイさんは「違う」と言う。

「ファミレスに行くんや」
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