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あしたのムー

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【第百十六話】ヨコイさんの帰郷②

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ヨコイさん、ムーちゃん、カトキンの順に連なって走る。
深夜の道はすいていて静かだ。
対向車もほとんど通っていない。

交差点に差し掛かり、ヨコイさんは右折するが何故かムーちゃんは直進する。
「何してんだよムーちゃん!」
カトキンはどちらに行くか迷ったが、ムーちゃんに続いて直進した。

ムーちゃんは交差点を渡りきったところで止まった。原付を右に向ける。
「お腹でも痛いのか?」
カトキンが話しかけるがムーちゃんは何も反応しない。
信号が変わると、ムーちゃんは何事もなかったように原付を走らせる。
背中についていくカトキン。

「二段階右折!マサチューセッツ!今から始まる俺たちの青春小説!」
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