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【第七十九話】美人の2名さん来店②

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おてもやんが周りを気にしながら、いつもより山盛りのポテトフライをカウンターに置く。
「他の客にばれないように持っていけよ」
「奥の席に通したんで大丈夫です」

ヨコイさんがトレンチに料理をのせようとした時、めったに表に出てこない店長がやって来た。

「そんな料理あったか?」
店長の目線の先はジョッキのパフェ。
ヨコイさんはしどろもどろで何を言っているか分からない。
おてもやんが「たまにはサービスしてもいいだろ。美人なんだってさ」と開き直る。

「なんだと!」と険しい顔をする店長。
「そんなに美人なら俺が持っていく」
店長は恐る恐る料理をトレンチにのせると、覚束ない足取りでフロアに出ていった。
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