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あしたのムー

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【第六十四話】ヨコイさん酔いつぶれて①

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おてもやんがヨコイさんを抱えて、ファミレスの裏口から入る。
後ろから着いていくムーちゃん。

店長は店のパソコンでオンラインゲームをしていた。おてもやんが話しかける。
「ヨコイさんがつぶれて、今日は使い物になりません」
店長は「ちょっと待て」と言って、キリのいいところまでゲームを進めた後、
大きく息を吐いてからこちらを向いた。
「なんだって?」
ヨコイさんはおてもやんにの肩を借りて何とか立っている。

「何やってんだヨコイ!早く着替えてこい!」
「あいー、きがへてきまう」とヨコイさんがにやけながら言ったが、おてもやんがすぐさま「無理ですよ」と遮った。
「無理ってどうすんだよ!これから休日のピークだぞ!」
フロアのバイトの子たちが心配そうにこちらを窺っている。

「店長が働いてください」
おてもやんが真顔で訴える。
「ばかこくでねえ」
店長がおてもやんににじりよる。
「おれが戦力になるわけないだろ」
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