人生/仕事 is 何

東屋猫人

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仕事/人生 is 何

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はじめまして、あるいはお久しぶりです。
このページに足を運んでくださったあなた、晩秋の、師走の、厳寒の、余寒のetcの候、いかがお過ごしでしょうか。

ところで、仕事というものについて考えたことはございますか?
「社会人とは、立派にお勤めをはたし、自立している人間。そうでないのはちゃらんぽらん」そう言外に、あるいは授業で示唆されるなどしてすり込み揉み込みされて育った私なぞは、全員が全員、会社員として、きちりと規則的な生活をして襟元を正して過ごすものだと思い込んで社会へ出て参りました。

しかしどうしたことでしょう。
真面目に働いて3年でパワハラに耐えかねて職を変え、1年勤めて鬱に足を突っ込み、3年でまた鬱々として働けなくなった、イマココでございます。
皆が皆社会人として礼節を持って働いており、そうして社会は回っている……かと思いきや、鬼畜生がうじゃうじゃいる餓鬼道に入社していた訳です。

生きるために働くはずが、働くために生きるに塗り替えられた職場1。
改めて生きるために働こうとしたものの、働くことすらできなくなっていた職場2。
生きるために働けるようになったものの、収入が少ないうえ負荷が大きく、再び心身を壊した仕事3。

そうなると必然的に脳裏に過るのは、「働くってなんやねんボケェ」の一文でございます。
現代で快適に暮らせているのは、仕事に身を捧げることができている方くらいではないでしょうか。
その他の方は、私も含め、自身のやりたいことを我慢しながらひいこらと働いているのでしょう。


だってそうしなければ、お金が稼げず、生きていけない(生きることを許されない)のですから。


そこで「仕事とは、働くとはなにか」に還ってくる訳でございます。

死ぬ思いで仕事をして、帰ればぼろ雑巾のように眠り、また仕事へ。
職場につけば、数字のため、弊社のため、顧客の不安を煽って購入へなんとか結びつける。
残業代が付与されないただ働きのご奉仕をして、家へ帰り、ひとまず適当なものを腹に詰め込んで眠る。
会社員時代の生活はこんなものでした。
言ってしまえば、人生に限りある時間も食事の回数も気力もすべて無駄にして、ヘイシャとやらの栄養をかき集めて尽くしている訳です。
そりゃあ、なんのために生まれてなにをして生きるかなどという疑問も生じませう。
大人こそ某アニメを見るべきなのかもしれません。

私現在はフリーランスのほにゃ……を生業としておりますが、会社員時代よりかは多少改善したとて、一個人の不安を指摘し、売り上げにつなげるといったような手法は変わらないわけでございます。
顧客の不安や悩みを見つけ、解剖し、なにをすればよいかを考え、適切な手を打ったり適切なモノコトを提供・紹介・仲介etcすることが、BtoCにおけるほとんどの商売の性でございますよね。
不安を煽らずに済むのはエンターテインメント方面だけかと頭を過りましたが、チケットの先行販売や抽選販売、S席A席の価格分け等を考えたところ「あ、要素あるな~~」と思ったため、概ねどの業界にも通ずるところなのではないでしょうか。

……自分が生活するために他人のマイナスの感情を揺さぶってモノコトを売り続ける。
むなしいことじゃありませんか。

もちろん、そんなことおおっぴらにするのは多くないでしょう。
だいたいは、「今のままだと○○のリスクがある、それでいて他社に頼めば△△円もの損失(費用)が出る可能性がある」を「○○対策をすれば、□□の心配がなくなり安心安全、生活も豊かになります!当社なら、今なら、△△円お値引きしますのでお得ですよ!」という言い換えになるわけでございますね。
プラスの側面しかないものってぇのは嗜好品として、生活にゆとりがなければ手が出せないものでござんしょ。(それもビジネスである限り、エンターテインメントにあるように、不安要素をはらむものではございますが)

生きていくためには、売り文句を考え手を変え品を変え顧客を揺さぶってモノコトを売らなきゃぁならない。あるいは、単純な労働力として細々とわらじを編むような生活を送るか。
私、最近こういう「仕組み」が嫌になって、延々とスマホゲームでポイント集めをしたり、絵を描いたり、本を読んだりラジバンダリして過ごすようになりました。

そう、世を儚んだちゃらんぽらんの爆誕でございます。

ちゃらんぽらんへと進化(退化)したのち、やりたいことのうち、他人の負の感情を揺さぶらないでいい仕事ってなんだろう?と思考を巡らせた結果「絵、写真、または随筆しか残らねぇ……」というところに落ち着きましてございます。
世を儚んだちゃらんぽらん~ノマド添え~の完成です。

正直言うと、預貯金は一桁万台まで落ち込み、仕事を選んではおれない状態には陥っているのですが、いかんせん前職の影響で生身の人間と交流しながら働くことができなくなってしまったため身動きのしようもございません。


ここまで読んでくださった心の広いあなたへ。
このちゃらんぽらん、時折鬱の改善と思考整理もかねて、このような形で文章にして放流しようとしております。
この拙い拙いボトルシップ、たまに見てやるとなにか変化があるかもしれません。
よろしければ、たまにお付き合いくださいませ。

このページを開いてここまでお読みいただいたのも何かの縁。
晩秋の、師走の、厳寒の、余寒の、陽春の、新緑の、入梅の盛夏のetcの候、あなたがご自愛くださり、健康で生きていけるよう心よりお祈り申し上げます。
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