世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃

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その日は少し肌寒く、そして急激に暑かった

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西欧での戦争は落ち着く様子がなく、そこにあるはずもない活路を探して、拡大してゆく混乱に、辟易とした大国は、自国の需要を満たししきり、外への需要に活路を求めた。

その行動自体が既に同じ轍を踏む行為であることをおそらく自覚せずに…。

開拓されてくれた旧新大陸の覇者から飛び立った大規模な航空隊は大西洋に展開された空母軍から、それまた大量の護衛機を補充する。

地上に大きな影を落としながら進み、フランス上空で2分され圧倒的な物量を持って、西欧上空を支配する。

そしてヘルゴラント近郊、そしてジェノバ沿岸。巨大なパラシュートをつけられた、鉄塊はこの世のものとは到底思えない熱線を発し、独特かつ特徴的な雲を形成した。

「全世界の軍隊に告げる今すぐ戦闘を終了せよ。」

オープンな通信によって、欧州全域にもたらされた停戦勧告。秘密裏に情報を提供されていた、英仏軍は防衛のみにとどめた。

しかし、独伊軍は活発な航空戦をのぞみ、陸上に計三発の原子爆弾を投下されることによって、停戦に合意した。

翌日には黒海とバルト海に続けて投下され、ソ連に対する威嚇も行われた。

1943年3月。欧州での戦争は勝者なく終了した。

約10年程度続くアメリカの爆弾外交と勝者なき大戦後の、群雄割拠の秩序とは程遠い新時代が幕を開ける。

爆弾と憎悪と札束ゲーム。そこに人命など統計以上の意味は無い。

欧州で繰り広げられたグレートゲームは、その舞台を変えて繰り返される。
それがたとえ、現代であっても……。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回作と言いますか、続編と言いますか、取り敢えず新しい話を作りましたので、よろしければどうぞ。題名は下記の通りです。
それでは、良き人生を

【世界はあるべき形を知らぬ】
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感想 3

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みんなの感想(3件)

書記長
2021.09.14 書記長

当時のナチスドイツと中国国民党政権の関係からすると、シュリンプの武器売却に国民党政権が乗っかってくる別のifの選択肢もありそうですね。

解除
スパークノークス

おもしろい!
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解除
take
2021.09.04 take

おもしろいです。更新楽しみです。

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