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第一章 断罪から脱出まで
13 おもたせなくても大丈夫?
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教会のおばさまは、私の部屋の端に立ち、私の様子を見守っている。さっきのおじさまは白、このおばさまは灰色の、それぞれ別の聖職者の服で、青いラインが入っていて、おおきなフードがついている。私もこれを着るのかな。――いや、修道士やその見習いは、もっと暗い色だ。藍色、ドブ色くらいの服だったはず。
私はとりあえず、今日でサヨナラするだろう部屋を一通り確認することにした。
一歩進み、収納部屋の扉を開けた。収納部屋はいうなればクローゼットなんだけど、隠し部屋のように一応ちゃんとスペースがある。
そこには、色とりどりのドレスが収められている。
片側にドレス類で、もう片側には革の装丁がまぶしい分厚い本が並んでいる。
貴族の超一流の、その長女の部屋なのに、そこは少しの日差しが入るこぢんまりとした部屋で、ぎゅうぎゅうと敷き詰められたドレスが目に眩しい。ドレスを作る洋服屋に一式倉庫を借りていて、必要とあればそこから衣装を取り寄せ、別の装飾を施して再利用していた。あまった生地や取り外したレースを孤児院に寄付する。そういった工夫で繰り返し着ていたドレス――その数着だけが、この部屋に残っている。装飾品のアクセサリーも、王子に似合うようギラギラと輝くカッティングに、おおぶりなそれらと、どぎつい化粧を合わせれば、それだけで夜会の主役の側にいられた。きらびやかな世界を体現するようにその装飾は美しい。
――収納部屋に対するように、私の主たる部屋は簡素だ。執務用として十分な大きさの机の周りは薄汚れて、縁がボロボロになった手帳が何十冊と置かれている。これはアイデア手帳だ。
私の髪も容姿もそれは美しく繊細でツリ目でかわいいし非の打ち所はないけれど、当たり前ながらそんな容姿の人間はこの世界には山のように溢れている。ああ、さすがファンタジー。妖精も獣人もいる世界。ハイド様の側で国母として生きるためには、持って生まれた美貌以外に、血のにじむ努力とあわせて、流行を作り出す能力が必要だった。
もちろん、そんな力、私にあるわけない。
私にできたのは流行をいち早く把握し、身に付けること。才能にあふれた従者や級友にすがること、時たま手にした宝石やドレスの装飾の一部を売り、資金を稼ぎそれを投資に回すこと。時折少しだけ降りてくるアイデアを、現在の流行と当てはめて練りに練り、商人と打ち合わせてなんとか形にすること。
投資って言ったって、資金なんて本当になくて――恥ずかしい。
だけれど私ができたのはそれだけで。だから、これが大国の王子の婚約者だと、世間に知られれば失笑ものなくらい、所有している物は少ない。
収納部屋の隅にあったアールデコもびっくりなかわいい小箱を、机の上に置いた。アイデア手帳の横、黒ずんだ机の上に置くと、違和感は絶大で、――それに口元が歪んだ。
唯一私が許可なく持ち歩いてもいいとされていた装飾品が、この中に入っている。
教会のおばさまの目も構わず、私はその箱を開け、中の装飾品を一つひとつ手に取った。
ハイド様に贈られられたルビーのネックレスとイヤリングのセット。婚約者であるのだからと、結い上げた髪を撫でたあと、『君のために作らせた』とその意匠を教えてくれた。王妃教育の重圧から濃くなり始めた化粧に合わせて贈っていただいたガーネットのブローチも、父親から婚約祝いにと贈られたサファイアのブレスレットも、朝のやわらかな光を反射してキラキラと輝いていた。それとともに思い出されるのは、水の妖精と火の精霊をイメージしたドレス――自分に魔法の才能もないくせに、と笑われてもそのモチーフにこだわった。
ああ。
ああ、残念。
売れるものがどこにもない。
幸先の予算がない。これ全部取り押さえられるんだよね。というか資金繰りも火の車だったから。投資は賭け事じゃないとか、誰が言ったんでしたっけ? 嘘でしょ。大体が大負けだよ。トラック一台分の一枚とか、私が引き当てられるわけ無いじゃん。ハイド様の婚約者になった時点で、私の幸運アベレージはプラス分使い果たしてマイナスだってーの。マイナスからのスタートはそもそもスタートじゃないよ、後ろ向き走行で鍛えられたのは忍耐だけだよ。
どうしよう、教会に寄進するものが何もない……!
だって教会で平民の訓練してくれるんだよね。教会の訓練には寄付という形で一応お金が発生するって。私が聞いたのは、家族了承の上の婚姻や、三男坊が職人になる場合だった。一族から抜けるその時に、手切れ金代わりに家族が用意してくれると、その時は聞いた。
事前に決意が決まっている場合は、資金集めをちゃんとするんだよね。試作品や自分の持ち物を一族の偉い人や級友に売ったり、王族に進呈して大きなお金に換えるとか、ほそぼそと商会に交渉して建て替えてもらうんだよね。
そうじゃない場合は、自室のいくつかの品物を入れるのが普通と聞く。
でも、私の部屋にあるものは全部、私のものじゃないからなあ。
家族の同意もない以上、最悪今着ている衣装も全部脱がされる可能性がある。
そして裸一貫どころか、借金持ってのやり直しになるんじゃないだろうか。
手に色はない。強いて言えば刺繍やら文字書きやらの技術だけど、それを教会内で生産して稼いで返すのが精々かな。それもどれだけ時間がかかることやら。毒薬渡すくらい消えろって思ってるハイド様、まあハイド様はアリアたんの幸せに浸ってこっち見ないかもしれないけど、逆ハー要員と加護さまがこっちの息の根止めにくるかもしれんしなあ。
刺繍とか筆記って特技の場合、クセを読まれて特定されてしまう可能性もある。あっちには腕利きのストーカー幼馴染商人がいらっしゃるでな。
探し出して追い詰めるような価値、もう私にないから、大丈夫かな。
教会内部で内職する分には刺繍は優位か。多分職業訓練所的な役割も担っているはずだから、いろいろ合うお仕事を紹介してくれたり、基本の技能は教えてくれるはず。この世界は平和なファンタジー、ヒト族同志の戦争はなく、モンスターの討伐が主だった戦闘のゆるい世界だ。
そこはポジティブに行こう。
アリアたんに夢中で脇役の悪役令嬢は行方不明で忘れられました。
悪役令嬢は表向き当時のことを悔やみながら平民として、労働して暮らしています、ちゃんちゃん。
そう考えながら、装飾品をしまい、元の場所に戻した。
今まで努力したのが見た目と礼儀作法と教育と従者。残らない、何も残していない!
本当に、何もないのか私。
そう目を血走らせて部屋を再び見渡すと、一つ、目に止まるものがあった。
それは貴族の部屋には不似合いな手持ち式の鞄。ボロボロの見た目、平民が持っていてもおかしくない。――だってこれは、冒険者のために作られたんだから。
『私の考えた最強の冒険者キット』。
一応非常食や香辛料類も、手に馴染んだ冒険者一式も入っている。なおかつマジックボックスみたいに空間収納能力が高くて、見た目よりも容量があるし、備蓄品や必要な道具もすでに入っている。我儘お嬢様の欲望と軌跡が詰まっている思い出の品だ。過去を受け入れ、未来に進むにちょうどいい。
これは教会に渡さず、自分の生活のために使おう。
ドレスを引っ張って整え、外套を身につける。
「おまたせいたしました」
「え……」
おばさまは少し目を見開いた。ん? どうかしたのだろうか。
「それ、だけですか」
私に向けたのか、いまいちよくわからないその言葉に、私は首をかしげて次の言葉を待つ。見つめ合ったのは一瞬で、おばさまは琥珀色の目を伏せ、私から視線を外した。
少し動揺したように見えたが、その意味がわからない。
「いいえ、お気になさいませぬよう、では、私達の馬車にお乗りいただきます。
ついてきていただけますか」
「ありがとうございます」
そう言って、私は自室から足を踏み出した。
うまくいきさえすれば、もうこの部屋に帰ることはないだろう。
手にあるものは少ないけれど、私を支えてくれた、思い出の場所……今まで、ありがとう。
あーでも、借金背負いながらとかホントその再出発は嫌だわ。
私はとりあえず、今日でサヨナラするだろう部屋を一通り確認することにした。
一歩進み、収納部屋の扉を開けた。収納部屋はいうなればクローゼットなんだけど、隠し部屋のように一応ちゃんとスペースがある。
そこには、色とりどりのドレスが収められている。
片側にドレス類で、もう片側には革の装丁がまぶしい分厚い本が並んでいる。
貴族の超一流の、その長女の部屋なのに、そこは少しの日差しが入るこぢんまりとした部屋で、ぎゅうぎゅうと敷き詰められたドレスが目に眩しい。ドレスを作る洋服屋に一式倉庫を借りていて、必要とあればそこから衣装を取り寄せ、別の装飾を施して再利用していた。あまった生地や取り外したレースを孤児院に寄付する。そういった工夫で繰り返し着ていたドレス――その数着だけが、この部屋に残っている。装飾品のアクセサリーも、王子に似合うようギラギラと輝くカッティングに、おおぶりなそれらと、どぎつい化粧を合わせれば、それだけで夜会の主役の側にいられた。きらびやかな世界を体現するようにその装飾は美しい。
――収納部屋に対するように、私の主たる部屋は簡素だ。執務用として十分な大きさの机の周りは薄汚れて、縁がボロボロになった手帳が何十冊と置かれている。これはアイデア手帳だ。
私の髪も容姿もそれは美しく繊細でツリ目でかわいいし非の打ち所はないけれど、当たり前ながらそんな容姿の人間はこの世界には山のように溢れている。ああ、さすがファンタジー。妖精も獣人もいる世界。ハイド様の側で国母として生きるためには、持って生まれた美貌以外に、血のにじむ努力とあわせて、流行を作り出す能力が必要だった。
もちろん、そんな力、私にあるわけない。
私にできたのは流行をいち早く把握し、身に付けること。才能にあふれた従者や級友にすがること、時たま手にした宝石やドレスの装飾の一部を売り、資金を稼ぎそれを投資に回すこと。時折少しだけ降りてくるアイデアを、現在の流行と当てはめて練りに練り、商人と打ち合わせてなんとか形にすること。
投資って言ったって、資金なんて本当になくて――恥ずかしい。
だけれど私ができたのはそれだけで。だから、これが大国の王子の婚約者だと、世間に知られれば失笑ものなくらい、所有している物は少ない。
収納部屋の隅にあったアールデコもびっくりなかわいい小箱を、机の上に置いた。アイデア手帳の横、黒ずんだ机の上に置くと、違和感は絶大で、――それに口元が歪んだ。
唯一私が許可なく持ち歩いてもいいとされていた装飾品が、この中に入っている。
教会のおばさまの目も構わず、私はその箱を開け、中の装飾品を一つひとつ手に取った。
ハイド様に贈られられたルビーのネックレスとイヤリングのセット。婚約者であるのだからと、結い上げた髪を撫でたあと、『君のために作らせた』とその意匠を教えてくれた。王妃教育の重圧から濃くなり始めた化粧に合わせて贈っていただいたガーネットのブローチも、父親から婚約祝いにと贈られたサファイアのブレスレットも、朝のやわらかな光を反射してキラキラと輝いていた。それとともに思い出されるのは、水の妖精と火の精霊をイメージしたドレス――自分に魔法の才能もないくせに、と笑われてもそのモチーフにこだわった。
ああ。
ああ、残念。
売れるものがどこにもない。
幸先の予算がない。これ全部取り押さえられるんだよね。というか資金繰りも火の車だったから。投資は賭け事じゃないとか、誰が言ったんでしたっけ? 嘘でしょ。大体が大負けだよ。トラック一台分の一枚とか、私が引き当てられるわけ無いじゃん。ハイド様の婚約者になった時点で、私の幸運アベレージはプラス分使い果たしてマイナスだってーの。マイナスからのスタートはそもそもスタートじゃないよ、後ろ向き走行で鍛えられたのは忍耐だけだよ。
どうしよう、教会に寄進するものが何もない……!
だって教会で平民の訓練してくれるんだよね。教会の訓練には寄付という形で一応お金が発生するって。私が聞いたのは、家族了承の上の婚姻や、三男坊が職人になる場合だった。一族から抜けるその時に、手切れ金代わりに家族が用意してくれると、その時は聞いた。
事前に決意が決まっている場合は、資金集めをちゃんとするんだよね。試作品や自分の持ち物を一族の偉い人や級友に売ったり、王族に進呈して大きなお金に換えるとか、ほそぼそと商会に交渉して建て替えてもらうんだよね。
そうじゃない場合は、自室のいくつかの品物を入れるのが普通と聞く。
でも、私の部屋にあるものは全部、私のものじゃないからなあ。
家族の同意もない以上、最悪今着ている衣装も全部脱がされる可能性がある。
そして裸一貫どころか、借金持ってのやり直しになるんじゃないだろうか。
手に色はない。強いて言えば刺繍やら文字書きやらの技術だけど、それを教会内で生産して稼いで返すのが精々かな。それもどれだけ時間がかかることやら。毒薬渡すくらい消えろって思ってるハイド様、まあハイド様はアリアたんの幸せに浸ってこっち見ないかもしれないけど、逆ハー要員と加護さまがこっちの息の根止めにくるかもしれんしなあ。
刺繍とか筆記って特技の場合、クセを読まれて特定されてしまう可能性もある。あっちには腕利きのストーカー幼馴染商人がいらっしゃるでな。
探し出して追い詰めるような価値、もう私にないから、大丈夫かな。
教会内部で内職する分には刺繍は優位か。多分職業訓練所的な役割も担っているはずだから、いろいろ合うお仕事を紹介してくれたり、基本の技能は教えてくれるはず。この世界は平和なファンタジー、ヒト族同志の戦争はなく、モンスターの討伐が主だった戦闘のゆるい世界だ。
そこはポジティブに行こう。
アリアたんに夢中で脇役の悪役令嬢は行方不明で忘れられました。
悪役令嬢は表向き当時のことを悔やみながら平民として、労働して暮らしています、ちゃんちゃん。
そう考えながら、装飾品をしまい、元の場所に戻した。
今まで努力したのが見た目と礼儀作法と教育と従者。残らない、何も残していない!
本当に、何もないのか私。
そう目を血走らせて部屋を再び見渡すと、一つ、目に止まるものがあった。
それは貴族の部屋には不似合いな手持ち式の鞄。ボロボロの見た目、平民が持っていてもおかしくない。――だってこれは、冒険者のために作られたんだから。
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一応非常食や香辛料類も、手に馴染んだ冒険者一式も入っている。なおかつマジックボックスみたいに空間収納能力が高くて、見た目よりも容量があるし、備蓄品や必要な道具もすでに入っている。我儘お嬢様の欲望と軌跡が詰まっている思い出の品だ。過去を受け入れ、未来に進むにちょうどいい。
これは教会に渡さず、自分の生活のために使おう。
ドレスを引っ張って整え、外套を身につける。
「おまたせいたしました」
「え……」
おばさまは少し目を見開いた。ん? どうかしたのだろうか。
「それ、だけですか」
私に向けたのか、いまいちよくわからないその言葉に、私は首をかしげて次の言葉を待つ。見つめ合ったのは一瞬で、おばさまは琥珀色の目を伏せ、私から視線を外した。
少し動揺したように見えたが、その意味がわからない。
「いいえ、お気になさいませぬよう、では、私達の馬車にお乗りいただきます。
ついてきていただけますか」
「ありがとうございます」
そう言って、私は自室から足を踏み出した。
うまくいきさえすれば、もうこの部屋に帰ることはないだろう。
手にあるものは少ないけれど、私を支えてくれた、思い出の場所……今まで、ありがとう。
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