転生したらオメガだったんだけど!?

灰路 ゆうひ

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俺とエミリーと、蛇に睨まれたカエルくん

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「あっ、あのっ。ごめんなさい。邪魔しちゃいましたか…?」

 きつく吊り上がったアーモンド型の目と、少し背が高い印象から、先輩かな?と思った俺は、作業の邪魔をしてしまったことを丁寧に謝った。
 すると、目をまん丸にして俺を見つめていた彼の手から、ポロッと編みかけのクマちゃんが転げ落ちた。

「あっ…」

 落ちましたよ、ってとっさに拾い上げようとして手を伸ばしたら、彼は一瞬早くそれを拾い上げて、後ろに隠してしまった。

「見んなっ…!忘れろ…!」

 お顔が耳まで真っ赤で、小さく震えながら言う声は少しハスキー。

「あっ…あっ…俺、見てません。すぐ忘れましたっ」

 こんなに人のいないところで、こっそり楽しく作っていたのに、真っ赤になって隠すってことは、きっと俺に見られちゃったのがよっぽど恥ずかしいんだろう。
 俺はエチケットとして、両目を手でかくして、『見てないよ』のポーズをとった。

「うっ、嘘つけ!見たんだろうがっ!…オレがこんなもん作ってるとこ…」
「はい、見ました!すっごく可愛いクマちゃんでした!」
「っ…!!てんめえっ…!!」

 あっ、俺のおバカ!この正直者!
 このちょっと怖い感じの人に、怒られちゃうでしょ!

「…そっ…。そんなに、可愛かった…かよ」

 …だけど、怒っちゃうかと思ったその人は、ぼそぼそっとした声で恥ずかしそうにきいてきた。
 そ~っとおてての指の間から見てみると、んっ、と彼がその編みぐるみをよく見えるように差し出してくれていた。…これって、近くで見てもいいってことだよね?
 俺は、お言葉に甘えてとてててっと近づいて、近くでクマちゃんをよく見せてもらった。
 俺の手にちょうどおさまる大きさの、小さなクマちゃんの編みぐるみは、やわらかいパステルカラーで作られ、可愛いフリフリのワンピースを着ていた。細かいところまで丁寧に作られていて、まるでお店で売ってるやつみたいに上手な出来栄えだった。
 
「すっごく可愛いよ!こんなに上手に作れるなんて、すごいねっ!…あっ、ごめんなさい、すごいですねっ!」
 
 こんなに上手な編みぐるみを手作りできるなんて、すごい!ってテンションが上がりすぎて、俺はついタメ口になってしまって、訂正した。
 すると、彼はキリッと凛々しい眉毛をへにょっと悲しそうにハの字にして、

「いい。…オレも一年生だから。タメ口でいい。」
「えぇ…?」
「…なんだよ、その失礼なリアクションは」

 だって、ねえ?背がおっきいし、なんというかこう、迫力のある目力をお持ちですので。
いっこかにこ、先輩かと思っちゃった。

 えへへ~、と笑ってごまかしていると、彼は、小さくため息をついて「まあ、いいや」と言った。

「鮎川、かえで。1年のCクラスだ。…よろしく」

 ぽそぽそっと自己紹介してくれる、かえでくん。目元がまだちょっと赤い。もしかして、照れてるのかな。…このこ、とっても可愛いかも!

「かえでくん、よろしくね!俺の名前は…」
「…知ってる。Aクラスの並河くんだろ。…そっちは、その、有名だろうが」
「…へぁっ?有名…?何の事?」

 これは異なことを。
 有名なのは天才少年バイオリニストの雅孝と、子役やちびっこアイドルとして活動をしているすみれくんだろう。マメシバ隊のみんなも、各方面でちょこちょこ実績を残していっているらしい。ちっちゃいのに、すごい天才キッズたちだよね。
 それにひきかえ、俺ときたら…。
 唯一の功績と呼べそうだったこどもの絵画コンクールの絵は、こっぱみじんだ。靴跡までついていて、パズルみたいに貼り合わせて復元するのは断念した。
 
「…俺なんて、大したことないよ…有名人なんかじゃない」

 あんな騒ぎがあったのだ。有名だったとしても、いい意味ではないだろう。
事件のことを思い出してしょんぼりしながら言うと、かえでくんは首をひねった。

「…あァ?マジで言ってんのか…?スゲー人気なのに…え?有名なやつって、意外と本人はそういう感覚なのか?」

なにやらもごもご独り言を言ってて、良く聞こえなかった。

「かえでくん、よかったら俺のこともみつきって呼んでね。みんなはみっちゃんって呼ぶけど」
「ああ~…ぅっ!?…お、オレも、みっちゃんって呼んでもいいか」
 
 そこで、なぜかかえでくんは俺の後方をちらっと見て…あわてて言った。えっ?後ろに誰かいる…?…べつに誰もいないじゃん。

「うんっ!いいよ~!よろしくね、かえでくん!」

 真っ赤になってあわあわしているかえでくんの手を両手でシェイクハンドして、よろしくねってした。
 背後で、がさっ…と何か音がした気がして、振り返る。…うん、やっぱり何もいない。

「んん~?へんなの。迷い込んだ猫ちゃんでもいるのかな?」

 俺が首をかしげていると、かえでくんはなぜか「かっ…かわい…」って真っ赤になってふるふるしているし、俺の後方の植え込みからは、「にゃっ…にゃあ~ん」っていうかわいらしい猫ちゃんの声が聞こえて来た。

「(こっそり小声で)かえでくんっ、猫ちゃんがいるみたい…!びっくりしちゃうといけないから、ちっちゃい声で話そうね」

 口元に両手を添えて、こしょこしょ声で話すと、「んんんぅっ…!かわっ…」かえでくんは妙な声を出しながらぎゅっとクマちゃんを抱きしめた。
 クマちゃんが!クマちゃんが強めに圧迫されて変な形になってる!潰れちゃう!
 俺はあわてて一歩二歩近づいて、つま先立ちになってかえでくんの真っ赤なお耳にささやいた。

「かえでくんっ、クマちゃんが…大変な事になっちゃってるから…。潰れちゃうからっ」
「んぐうっ…。あ、ああ。すまん、エミリー」

 あ、そのクマちゃん、エミリーっていうお名前なんだね。かわいい。
 かえでくんはあわてて、握りしめていた手を緩めて、編みぐるみの形状を整えた。

「はあ…だ、だめだ、キュンキュンしすぎて、心臓がもたない…。み、みみ、…みっちゃん。あまり、急に近くに寄らないでくれ。あと、可愛いしぐさもできるだけ禁止で。キュン死する…っ」

 目をぎゅっとつぶって、プルプルするかえでくんを心配して、俺はおでこに手をあてた。

「どうしたの?気分悪い?…お熱は…ちょっと熱い、かな?」
「…きゃっ…」

 …なんか今、クールっぽい男の子のかえでくんは普通ぜったい出さなそうな、可愛い声が出た気がする。聞き間違いかな。お熱を測っていると、かえでくんは真っ赤になって固まってしまった。
 がさがさっ!と背後の植え込みが揺れる。…さっきの猫ちゃんかな?元気だね。
さわられるのが苦手な人もいるよね。つねづね、あんまりひとにベタベタしちゃだめ、ってすみれくんにも怒られてたんだった。
 ごめんね、と言いながら、俺はかえでくんからそっと離れようとして…彼の制服のシャツの一つボタンが開いた襟元に、なんと、まだ真夏と言っていい季節だというのに、暑っ苦しそうなタートルネックのTシャツが見えた。そのすきまから、つるっとした質感の黒いベルトみたいなのが少し見える。

「あれっ…?チョーカー付けてるの?おしゃれだねっ」

 とっさにそう言ったのには、何の意図もなかった。単純に、おしゃれさんだなって思っただけ。
だけど…

「っ…!!見るなぁっ…!」
 どんっ…!

 さっと顔をこわばらせたかえでくんの声が聞こえたかと思うと、肩に衝撃を感じて、俺はぺたんとしりもちをついた。
 そんなに強い力で押されたわけではなかった。軽く押しのけられただけだったのに、俺がびっくりしてバランスを崩したのだ。

「あっ…あの…ご、ごめん!」

 押しのけられたんだ、って一瞬後にわかった時には、反射的に謝っていた。
 ぼろぼろぼろっと突然こぼれはじめた、かえでくんのきれいな涙の理由もよくわからないまま。

「みっちゃん!」「みっちゃん、大丈夫!?」
「みつきっ!けがしてない?」

 突然、どこからかマメシバ隊のみんなやすみれくん、雅孝がやってきていて、助け起こしてくれたけど、俺は申しわけないけど、今は彼を傷つけてしまったらしい事で、それどころではなかった。

「かえでくんっ…ごめん、ごめんね、泣かないで。俺が悪かったんだよね。ごめん!見ちゃいけないやつ、見ちゃってごめんなさいっ…!」

 はあ、はあ、と息を整えながら、首のタートルネックをぐいっとあげ、シャツの襟もとのボタンを全部留めて、かえでくんはびしょびしょのお顔には構わずに、

「あっ…オレこそ、乱暴してごめんっ!…そんなつもりじゃなかったんだ…本当にごめん。…ただ…」

 かえでくんは目をぎゅっとつぶって、気を落ち着けてから…そろっと戸惑ったような顔で俺や…俺のそばに立っているみんなの顔を見回した。

「お前…これが何だか、まさか、知らない…のか?」
「…えっ…?」

 これ、って、そのおしゃれなチョーカーのこと…だよね?知らないのかって、どういう意味?

「…知らない、みたいだな…。まあ、まだ小1だもんな。うちの家が過保護なだけなんだ。あ、いや、ごめん。他の奴の前ではやめとこう。…でも、帰ったらちゃんと、読んでおいたほうがいいぞ。貰ってるだろう?アレ」

 かえでくんの泣きぬれたままの顔を見かねて、ハンカチを差し出すと、そっと顔を近づけたかえでくんが、俺にだけ聞こえるような小声で言った。
そう言われて、ゾクゾクッとわかった。

 かえでくんも、俺とおんなじオメガなんだ…!

 かえでくんが言っている『アレ』っていうのは、きっと、バース課でお医者さんに渡された、オメガについて書かれた冊子の事だろう。
 確かに、俺は、あれの終盤…子供の俺にはまだどうしても抵抗がある、発情期とかフェロモンとか、将来この体が成熟していく過程のこととかが載っているあたりをきちんと直視できていなかった。…あのチョーカーの秘密も、きっとそこに載っているのだろう。

「わかった、教えてくれて、ありがとう。無神経な事言っちゃって、ごめんね」
「いや、俺もごめん…わっ」

 顔を近づけて謝る俺たちに、雅孝やマメシバ隊、すみれくんがずずいっと割り込んできて、大丈夫?けがはない?と世話をやきはじめたり、かえでくんのほっぺをハンカチで拭いたり、かえでくんに自己紹介タイムをはじめたりした。

「んもう、みんな、いつの間に近くに来てたの?俺、完全に撒いたつもりだったのに。もしかして、ずっと見てたの?」

 あんなにすぐ、しりもちついた途端に駆けつけるっておかしくない?もしかして、ずっと後ろに居た?

「ごめんね、みつきをひとりにしてあげたかったんだけど、危険すぎて、完全に目を離すわけにいかなかったんだよ。」
「じょうずに隠れたつもりだったのに、みっちゃんがこけたから、つい!」
「ね、すみれくんのにゃーんも、とっても可愛かった、です!」
「ちょっと!やめてよっ…!二度とあんな無茶ブリしないでよ、忘れてっ!」

 あはは、あのにゃーんの声、すみれくんだったの?どうりで、かわいい声だと思った!

「も~、ずっと後ろをついて来てたなんて、ぜんぜん気がつかなかったよ~。まるでだるまさんが転んだ!みたいじゃん」
「あはは!みっちゃん、気づきそうでぜんぜん気が付かなくて、ドキドキしました!」
「すにーきんぐみっしょん、コンプリート、です!」

 かえでくんも交えて、きゃはは、と笑いあっていたら…

「おや、楽しそうですね、君たち。かえでも、こんな所にいたんですか?探しましたよ」

 真夏のうだるように暑い空気が、さっと爽やかになるような美声。学園で『精霊』『美の化身』『春の女神』と有名な美少年の先輩、三年生の紅林漣先輩がやってきた。
 雅孝はちょっと面白くなさそうな顔になったけど、紅林先輩はジッとかえでくんを見つめている。…当のかえでくんは…蛇に睨まれたカエルみたいな、こわばりきった表情で目を合わせないようにしていた。ん?お知り合い?

「ところで、みんなランチはもう食べましたか?ランチボックスを多めに用意してきましたから、みんなで食べませんか?」
「あ、お弁当、一応みっちゃんの分もいっしょに持ってきています!」
「許可をいただいて、傷まないように準備室の冷蔵庫で冷やしてました!」
「ばっちり、です!」
「い、いや、あの、悪いけど、オレは編み物するからこれで失礼す…」

 ぐっぐうううううきゅるるる~~~~!!!

 あああ、もう!俺の空気を読まない腹の虫め!まだみんながしゃべってるでしょうが~!

「ぷっ、あはは!さあ、もうお昼休みは半分しかないですから、みんなで食べましょう?…かえでも、それでいいですよね?」

 ゾクゾクッ…

 紅林先輩の優しい微笑みに、なぜか背を震わせて、「ハイ…」と諦めたようにかえでくんが頷いた。
 紅林先輩がかえでくんにあーんしたり、口元を拭いたりとかいがいしく構うのを羨ましそうに見ていた雅孝が、俺にあーんしたがったのはちょっと恥ずかしかったけど、いつもより大勢で食べるランチはとっても美味しかった。
 紅林先輩の和食中心のお弁当も、とっても美味しかった。紅林先輩のお家は老舗の料亭なんだって。板前さんに教えてもらって、かえでくんの大好物の鳥そぼろ入りのだし巻き卵は手作りで作って来たんだって。
食後の休憩をはさんで、ちょっとだけ残ったお休み時間で、みんなでだるまさんがころんだ大会をしてみたところ、大変に盛り上がってしまい。
 楽しそうな声を聞きつけて飛び入り参加した生徒たちをまきこんで、予冷が鳴るまでのほんのひととき、三十人規模のだるまさんが転んだ大会に膨れ上がり、大いに盛り上がった事をここにご報告申し上げます。
 俺が、帰ったら読もうと思っていたオメガの冊子の存在をすっかりコロッと忘れちゃってたのに気が付いたのは、後日、かえでくんに「まだ、読んでないのかよ…」と呆れられた時だった。
 ごめん!ちゃんと読みます!
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