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発情期
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そして次の発情期が訪れた。事前に女官によって後ろを準備された後ヴィダルの元へ行く。
「この葉を中に入れておけば、妊娠しにくくなります」
そう言って彼は俺の尻の中に柔らかく揉んだ何かの葉を挿入した。穴は香油でとろけ、それをすんなり受け入れた。
しかしそれよりも、ヴィダルの節くれだった指が中で擦れて変な声が出てしまった。
「ん……っ」
「すみません、痛かったですか?」
「ちがう、なんでもない。いいから、指を抜け」
「あ、はい!」
ヴィダルが慌てて指を抜いたので、また擦れる感触で背筋がゾクゾクしてしまう。
「ああ……っ」
「……エメ様……もしかして気持ち良いのですか?」
「う、うるさい。もうよいな?」
俺が身体を起こそうとすると、ヴィダルの巨躯にのしかかられた。
「なんだ?」
「エメ様、皇太子は前戯などなさいませんよね?」
「あ、ああ。しかしそれがなんだと言うんだ」
「以前も無理矢理入れられて、傷が出来ておりました。ですから、俺がもう少しきちんとほぐします」
え――?
「あうっ」
俺の返事も聞かず、ヴィダルが再度指を中に押し込んだ。そしてぐちゅぐちゅと中を掻き回される。
「あんっ、だめ……あっあっ!」
「気持ち良いんですね、エメ様……とても綺麗です。エメ様……」
ハアハアとヴィダルの息が耳にかかる。かと思うと、彼にうなじの匂いを嗅がれた。いつもは感じない彼の匂いもまた俺の鼻を刺激していて、その雄臭さに興奮を抑えきれなかった。
「んっ、ふ……ぁあ、そこ、気持ちいい……」
「ここですね。たくさん触って差し上げます」
「ああっ!」
彼は指を二本に増やし気持ち良い部分をぐりぐりと擦る。俺はだらしなく口を開き、喘ぎ声を漏らした。あまりに気持ちよくて、もう達してしまいそうだという時にヴィダルが指を抜いた。
「あ、え……? なん……」
「すみません、やり過ぎました。これ以上しては、皇太子に不審に思われます」
「そ、そうだな。俺としたことが……」
「申し訳ありません、エメ様」
ヴィダルは俺の性器から滴る雫を綺麗に拭き取り、後ろも不自然じゃないように整えた。
頭がぼんやりして、今すぐにヴィダルのモノを後ろに受け入れたいという考えでいっぱいになる。
俺はなんとか頭を振り、その妄想を追い払って皇太子の寝所へ入った。
「あっ、あっ、ルーカスさまぁ」
「可愛いヤンネ、良いか? もっとか?」
「もっと、もっとぉ」
うんざりするような喘ぎ声に耳を塞ぎたくなる。俺はまた皇太子と正室の営みを真横で見せつけられていた。
しかし今日は重大な任務がある。それだけで、この堪え難い時間すら苦ではなかった。
「よし、出すぞ。おい狐、上がれ」
「失礼します」
俺は皇太子の言葉に素直に従い、寝台に上がった。屈辱的な姿勢をとり彼を受け入れる。歯を食いしばり、うめき声が漏れるのを堪えた。
「……っ」
「なんだ? 今日はいつもより念入りにほぐしてきたようだな。いい具合だ」
「ありがとう、ございます……」
ヴィダルに触られた感触を思い出して顔が熱くなる。反射的に身体に力を入れてしまった。
「ぬぅ、締まる。出すぞ!」
「くっ……」
肉体同士がぶつかる音が激しくなり、中に子種が注がれた。
――耐えろ、耐えろ……!
皇太子は身震いしたのち、性器を引き抜いた。そしてまた蹴られて床に叩きつけられるかと思った瞬間誰かに抱きとめられた。
「……ヴィダル……?」
奴隷の身分である彼は皇太子の前で発言を許されていない。なので無言で礼をして俺を抱えたまま部屋を出た。
「ご無事ですか? どこも打ちませんでしたか」
「ああ、大丈夫だ」
「すぐに洗浄いたします」
浴室へ行き、壁に手をついて立つように言われる。
ヴィダルは「失礼します」と言ってひざまずき、棒状の器具を使い俺の中から先程の葉を引き抜いた。それと共に、皇太子の体液がドロリと太ももを伝って流れ出た。
「う……」
羞恥心で頬が燃えるようだ。額を壁に押し付けて耐えていると、ヴィダルが湯で俺の下半身を清め、そっと太ももを撫でた。
「よくぞ耐えられました。これで大丈夫でしょう」
ヴィダルはそう言って俺の濡れた体を拭いた。そして、急ぎの用があると言って足速に立ち去っていった。
「この葉を中に入れておけば、妊娠しにくくなります」
そう言って彼は俺の尻の中に柔らかく揉んだ何かの葉を挿入した。穴は香油でとろけ、それをすんなり受け入れた。
しかしそれよりも、ヴィダルの節くれだった指が中で擦れて変な声が出てしまった。
「ん……っ」
「すみません、痛かったですか?」
「ちがう、なんでもない。いいから、指を抜け」
「あ、はい!」
ヴィダルが慌てて指を抜いたので、また擦れる感触で背筋がゾクゾクしてしまう。
「ああ……っ」
「……エメ様……もしかして気持ち良いのですか?」
「う、うるさい。もうよいな?」
俺が身体を起こそうとすると、ヴィダルの巨躯にのしかかられた。
「なんだ?」
「エメ様、皇太子は前戯などなさいませんよね?」
「あ、ああ。しかしそれがなんだと言うんだ」
「以前も無理矢理入れられて、傷が出来ておりました。ですから、俺がもう少しきちんとほぐします」
え――?
「あうっ」
俺の返事も聞かず、ヴィダルが再度指を中に押し込んだ。そしてぐちゅぐちゅと中を掻き回される。
「あんっ、だめ……あっあっ!」
「気持ち良いんですね、エメ様……とても綺麗です。エメ様……」
ハアハアとヴィダルの息が耳にかかる。かと思うと、彼にうなじの匂いを嗅がれた。いつもは感じない彼の匂いもまた俺の鼻を刺激していて、その雄臭さに興奮を抑えきれなかった。
「んっ、ふ……ぁあ、そこ、気持ちいい……」
「ここですね。たくさん触って差し上げます」
「ああっ!」
彼は指を二本に増やし気持ち良い部分をぐりぐりと擦る。俺はだらしなく口を開き、喘ぎ声を漏らした。あまりに気持ちよくて、もう達してしまいそうだという時にヴィダルが指を抜いた。
「あ、え……? なん……」
「すみません、やり過ぎました。これ以上しては、皇太子に不審に思われます」
「そ、そうだな。俺としたことが……」
「申し訳ありません、エメ様」
ヴィダルは俺の性器から滴る雫を綺麗に拭き取り、後ろも不自然じゃないように整えた。
頭がぼんやりして、今すぐにヴィダルのモノを後ろに受け入れたいという考えでいっぱいになる。
俺はなんとか頭を振り、その妄想を追い払って皇太子の寝所へ入った。
「あっ、あっ、ルーカスさまぁ」
「可愛いヤンネ、良いか? もっとか?」
「もっと、もっとぉ」
うんざりするような喘ぎ声に耳を塞ぎたくなる。俺はまた皇太子と正室の営みを真横で見せつけられていた。
しかし今日は重大な任務がある。それだけで、この堪え難い時間すら苦ではなかった。
「よし、出すぞ。おい狐、上がれ」
「失礼します」
俺は皇太子の言葉に素直に従い、寝台に上がった。屈辱的な姿勢をとり彼を受け入れる。歯を食いしばり、うめき声が漏れるのを堪えた。
「……っ」
「なんだ? 今日はいつもより念入りにほぐしてきたようだな。いい具合だ」
「ありがとう、ございます……」
ヴィダルに触られた感触を思い出して顔が熱くなる。反射的に身体に力を入れてしまった。
「ぬぅ、締まる。出すぞ!」
「くっ……」
肉体同士がぶつかる音が激しくなり、中に子種が注がれた。
――耐えろ、耐えろ……!
皇太子は身震いしたのち、性器を引き抜いた。そしてまた蹴られて床に叩きつけられるかと思った瞬間誰かに抱きとめられた。
「……ヴィダル……?」
奴隷の身分である彼は皇太子の前で発言を許されていない。なので無言で礼をして俺を抱えたまま部屋を出た。
「ご無事ですか? どこも打ちませんでしたか」
「ああ、大丈夫だ」
「すぐに洗浄いたします」
浴室へ行き、壁に手をついて立つように言われる。
ヴィダルは「失礼します」と言ってひざまずき、棒状の器具を使い俺の中から先程の葉を引き抜いた。それと共に、皇太子の体液がドロリと太ももを伝って流れ出た。
「う……」
羞恥心で頬が燃えるようだ。額を壁に押し付けて耐えていると、ヴィダルが湯で俺の下半身を清め、そっと太ももを撫でた。
「よくぞ耐えられました。これで大丈夫でしょう」
ヴィダルはそう言って俺の濡れた体を拭いた。そして、急ぎの用があると言って足速に立ち去っていった。
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