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5.母の陰謀(蒼司視点)
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母親が再婚すると言い出した。
元々婚姻関係の無いアルファとの間に俺は生まれていて、母が別れた後父がどこに消えてどんな人間なのかはよく知らない。その後も母には常に男がいた。かといってそこまで深い関係にならず、母はどちらかと言うと恋や家庭より仕事を優先していた。
なのに――だ。
今更結婚? と俺は訝しんだ。
そしてしつこく問い詰めたところ、あるファイルを手渡された。
「あなたのお兄さんになる人よ」
「はぁ?」
(兄さんだと?)
再婚相手にも息子がいるらしい。なぜ結婚相手ではなくその息子の資料を渡されたのかわからぬまま、ファイルの内容に目を通す。
添付の写真は、気の弱そうなさえない青年だ。ベージュに近いブラウンヘア、華奢なあご。
華やかさは無いがこの骨格……まさか義兄になるのはオメガか?
そして年齢を見て驚いた。
(同年代くらいかと思ったが、33歳だぁ?)
「なんだよこれ?」
母は先を読め、とばかりに顎をしゃくった。
どうでも良い彼の高卒という経歴。そしてその下は第二の性に関する内容だ。
予想通り彼はオメガだった。それならば高卒も珍しくはない。
そして、なぜか俺――山内蒼司との遺伝子レベルでの相性がレーダーチャートで示されている。やけにどの項目も数値が高い。
「あ……? まさかこいつ、俺がアレルギー起こさないタイプのオメガなのか……?」
「そうなの! やーっと見つけたのよ。なかなかいなくて困ったわ~。いても40代だったり、50代だったり。しかもどう見てもあなた好みじゃなくて」
「は?」
(なんで俺の好みが関係あんだよ。結婚するのは親同士だろ)
「別に、母さんが結婚するなら俺は一人暮らしするし。わざわざ同居する義兄が特殊なフェロモンの相手じゃなくても良いだろ。つーか、こいつ30過ぎて実家にいんの?」
「話を聞いたらね、可哀想なのよ。この蓉平くんって発情期以外にもフェロモンで人を惹きつける病気らしくてね」
そういうオメガがいるという話は聞いたことがあった。かなり珍しいはずだが。
「高校も途中からは通えなくなって、後半は通信教育で卒業してるの。だからお家にいるのよ」
「へえ、あっそう」
「というわけで、これであなたも可愛いオメガのお嫁さんが貰えるってわけよ」
母は俺を見てにっこり微笑んだ。40代半ばにしてなおも迫力ある美人だ。会社を継ぐようにうるさく言われるのは鬱陶しい。だが俺のルックスにこの母の遺伝子が大きく影響している点では感謝している。
「いや――は? 何?」
(お嫁さん……?)
「やぁねえ、もう。一緒に住むまで内緒にしておくつもりだったんだけど。結婚するのは私たちだけじゃなく、あなた達もよ」
「はぁ!?」
「あ、ごめんなさいね。こういう言い方すると蒼司は嫌がるものね。もちろん結婚してもいいし、実際会ってみて気が向かなければしなくてもいいわ。あなた達二人で決めてちょうだい。だけどきっと気に入るわよ」
「何を根拠に……」
俺が顔をしかめて言うと母はマットな赤いグロスを塗った唇でニッと微笑む。
「だって、オメガの趣味は私とそっくりなんだもの。地味でちょっと抜けてる雰囲気の子が好きでしょう?」
「なっ――……」
「ママはなんでも知ってるのよ。あなたが私の秘書に手を出そうとして失敗したこともね」
俺はあいた口が塞がらなかった。
(なんで知ってるんだ……?)
たしかに母と好みが似ているのは認めよう。アルファの女性を相手にするなら、気が強くて高飛車なくらいの美人が好きだ。逆に、オメガの恋人として選ぶのはいつも地味でぼんやりしている子だった。あんまりギラギラした美形のオメガは好きじゃない。
そして、以前あまりにも好みすぎて母の秘書とわかっていて手を出したオメガの女の子がいた。
「あの子は私のお気に入りだったのに、あんたがちょっかい出すから辞めちゃったじゃない? そもそもあの子は私の恋人だったのよ」
「え、母さん梶原さんと付き合ってたの?」
「そうよ。だから全部筒抜け」
「まじかよ……」
「ええ。超いい雰囲気の中、梶原ちゃんのフェロモンにあてられてあなたのくしゃみが止まらなくなってベッドから逃げ出したってとこまで知ってる」
「お、おい!」
ホホホ、と母は意地悪そうに笑っていた。
(そう、高校一年生だった俺はあのとき無様にも裸の女性を置いて逃げ出した――)
オメガの発情フェロモンにアレルギーがあって、ちょっとでも相手が誘惑のフェロモンを出そうものならくしゃみが止まらなくなる。俺はどっちかというとアルファの女の子よりオメガの子の方が落ち着く。だが、いざそういう行為に及ぼうとするとくしゃみと鼻水でそれどころじゃなくなるのだ。
母の秘書とのことがあってから他のオメガと何度も試したがだめで、結局オメガの子とまともに付き合えた試しがなかった。
「そこで鷲尾蓉平くんの出番よ。彼なら遺伝子検査の結果、あなたのアレルギーを誘発するフェロモンを出さない。しかも地味でぽやーっとした箱入り息子! 完璧でしょ?」
「……どこがだよ……箱入りって、こいつ33歳だぞ?」
俺はファイルをテーブルに放った。女ならともかく、男だぞ。ありえねえ。
「いいじゃない12歳差くらい。だって梶原ちゃんとも14歳差だったでしょ。年上好きのあんたなら余裕じゃないの」
「別に、俺は年上好きなわけじゃねえ」
「まあそうは言ってももしかしたらあなたの方が嫌われちゃうかもしれないんだし?」
「ああ?」
「だって、あなたみたいな性格きついタイプは嫌だって思うかもしれないじゃない。ずっとお家にこもってたお坊ちゃんなんだから、怖がられないように優しくするのよ?」
(バカかよ、誰がこんな年上の引きこもりオメガに優しくなんてするか。俺は認めねえぞ)
「返事は?」
「……無理」
「ちょっと、あなたねえ。大学も好きなとこに行かせてモデルの真似事もさせてあげてるっていうのに調子に乗らないのよ。もし浩一さんのお宅で変な態度取って私と浩一さんの結婚がうまくいかなくなったらただじゃおかないわよ」
「……はいはい、その辺は適当にうまくやるって」
(ったく、どこまで一人で突っ走るんだようちの母親は……。いや、今回は相手の父親も結託してるってことか。引きこもりのオメガにいきなりアルファをあてがおうなんて、何を考えてるのやら……)
元々婚姻関係の無いアルファとの間に俺は生まれていて、母が別れた後父がどこに消えてどんな人間なのかはよく知らない。その後も母には常に男がいた。かといってそこまで深い関係にならず、母はどちらかと言うと恋や家庭より仕事を優先していた。
なのに――だ。
今更結婚? と俺は訝しんだ。
そしてしつこく問い詰めたところ、あるファイルを手渡された。
「あなたのお兄さんになる人よ」
「はぁ?」
(兄さんだと?)
再婚相手にも息子がいるらしい。なぜ結婚相手ではなくその息子の資料を渡されたのかわからぬまま、ファイルの内容に目を通す。
添付の写真は、気の弱そうなさえない青年だ。ベージュに近いブラウンヘア、華奢なあご。
華やかさは無いがこの骨格……まさか義兄になるのはオメガか?
そして年齢を見て驚いた。
(同年代くらいかと思ったが、33歳だぁ?)
「なんだよこれ?」
母は先を読め、とばかりに顎をしゃくった。
どうでも良い彼の高卒という経歴。そしてその下は第二の性に関する内容だ。
予想通り彼はオメガだった。それならば高卒も珍しくはない。
そして、なぜか俺――山内蒼司との遺伝子レベルでの相性がレーダーチャートで示されている。やけにどの項目も数値が高い。
「あ……? まさかこいつ、俺がアレルギー起こさないタイプのオメガなのか……?」
「そうなの! やーっと見つけたのよ。なかなかいなくて困ったわ~。いても40代だったり、50代だったり。しかもどう見てもあなた好みじゃなくて」
「は?」
(なんで俺の好みが関係あんだよ。結婚するのは親同士だろ)
「別に、母さんが結婚するなら俺は一人暮らしするし。わざわざ同居する義兄が特殊なフェロモンの相手じゃなくても良いだろ。つーか、こいつ30過ぎて実家にいんの?」
「話を聞いたらね、可哀想なのよ。この蓉平くんって発情期以外にもフェロモンで人を惹きつける病気らしくてね」
そういうオメガがいるという話は聞いたことがあった。かなり珍しいはずだが。
「高校も途中からは通えなくなって、後半は通信教育で卒業してるの。だからお家にいるのよ」
「へえ、あっそう」
「というわけで、これであなたも可愛いオメガのお嫁さんが貰えるってわけよ」
母は俺を見てにっこり微笑んだ。40代半ばにしてなおも迫力ある美人だ。会社を継ぐようにうるさく言われるのは鬱陶しい。だが俺のルックスにこの母の遺伝子が大きく影響している点では感謝している。
「いや――は? 何?」
(お嫁さん……?)
「やぁねえ、もう。一緒に住むまで内緒にしておくつもりだったんだけど。結婚するのは私たちだけじゃなく、あなた達もよ」
「はぁ!?」
「あ、ごめんなさいね。こういう言い方すると蒼司は嫌がるものね。もちろん結婚してもいいし、実際会ってみて気が向かなければしなくてもいいわ。あなた達二人で決めてちょうだい。だけどきっと気に入るわよ」
「何を根拠に……」
俺が顔をしかめて言うと母はマットな赤いグロスを塗った唇でニッと微笑む。
「だって、オメガの趣味は私とそっくりなんだもの。地味でちょっと抜けてる雰囲気の子が好きでしょう?」
「なっ――……」
「ママはなんでも知ってるのよ。あなたが私の秘書に手を出そうとして失敗したこともね」
俺はあいた口が塞がらなかった。
(なんで知ってるんだ……?)
たしかに母と好みが似ているのは認めよう。アルファの女性を相手にするなら、気が強くて高飛車なくらいの美人が好きだ。逆に、オメガの恋人として選ぶのはいつも地味でぼんやりしている子だった。あんまりギラギラした美形のオメガは好きじゃない。
そして、以前あまりにも好みすぎて母の秘書とわかっていて手を出したオメガの女の子がいた。
「あの子は私のお気に入りだったのに、あんたがちょっかい出すから辞めちゃったじゃない? そもそもあの子は私の恋人だったのよ」
「え、母さん梶原さんと付き合ってたの?」
「そうよ。だから全部筒抜け」
「まじかよ……」
「ええ。超いい雰囲気の中、梶原ちゃんのフェロモンにあてられてあなたのくしゃみが止まらなくなってベッドから逃げ出したってとこまで知ってる」
「お、おい!」
ホホホ、と母は意地悪そうに笑っていた。
(そう、高校一年生だった俺はあのとき無様にも裸の女性を置いて逃げ出した――)
オメガの発情フェロモンにアレルギーがあって、ちょっとでも相手が誘惑のフェロモンを出そうものならくしゃみが止まらなくなる。俺はどっちかというとアルファの女の子よりオメガの子の方が落ち着く。だが、いざそういう行為に及ぼうとするとくしゃみと鼻水でそれどころじゃなくなるのだ。
母の秘書とのことがあってから他のオメガと何度も試したがだめで、結局オメガの子とまともに付き合えた試しがなかった。
「そこで鷲尾蓉平くんの出番よ。彼なら遺伝子検査の結果、あなたのアレルギーを誘発するフェロモンを出さない。しかも地味でぽやーっとした箱入り息子! 完璧でしょ?」
「……どこがだよ……箱入りって、こいつ33歳だぞ?」
俺はファイルをテーブルに放った。女ならともかく、男だぞ。ありえねえ。
「いいじゃない12歳差くらい。だって梶原ちゃんとも14歳差だったでしょ。年上好きのあんたなら余裕じゃないの」
「別に、俺は年上好きなわけじゃねえ」
「まあそうは言ってももしかしたらあなたの方が嫌われちゃうかもしれないんだし?」
「ああ?」
「だって、あなたみたいな性格きついタイプは嫌だって思うかもしれないじゃない。ずっとお家にこもってたお坊ちゃんなんだから、怖がられないように優しくするのよ?」
(バカかよ、誰がこんな年上の引きこもりオメガに優しくなんてするか。俺は認めねえぞ)
「返事は?」
「……無理」
「ちょっと、あなたねえ。大学も好きなとこに行かせてモデルの真似事もさせてあげてるっていうのに調子に乗らないのよ。もし浩一さんのお宅で変な態度取って私と浩一さんの結婚がうまくいかなくなったらただじゃおかないわよ」
「……はいはい、その辺は適当にうまくやるって」
(ったく、どこまで一人で突っ走るんだようちの母親は……。いや、今回は相手の父親も結託してるってことか。引きこもりのオメガにいきなりアルファをあてがおうなんて、何を考えてるのやら……)
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