【悲報】恋活パーティーサクラの俺、苦手な上司と遭遇しゲイ認定され愛されてしまう

grotta

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番外編

【課長視点】俺の可愛い部下(2)

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マンションに連れてきた奏太をソファに座らせる。タクシーから下りて一応部屋まで歩ける程度には目が覚めていたようだが、身体から力が抜けてクタっとなっていて頭も働いてなさそうだ。
別の店にでも来たつもりなのかこんなことまで言う。

「マスターっハイボールおかわり~」

「奏太。ここは店じゃないからな」

「ふぇ?どこすか……??」

「君が自分の住所を言えなかったから俺の家に連れてきたよ」

「へ~~、俺お持ち帰りされちゃったんすね!あはは~!」

大丈夫か、こいつ……?

「お持ち帰りねぇ。じゃあ男の家にのこのこ付いてきたからにはヤる気あるってこと?」

俺がからかうと奏太はむきになって言う。

「え?そんなのアリますよ勿論!俺を誰だと思ってんですか。百戦錬磨っすよ?課長みたいなイケメン俺が食って食って食いまくってやりますよぉ!あはは~~」

さっきの武勇伝といい、違和感しか無いのだがこの発言はどこまで本当なのか?

「じゃあ、酔いが覚めたらエッチしていいの?」

「いっすよぉ?俺はゲイですよ?あんたみたいなイケメンとエッチしないでゲイだと言えますかあ?!」

「ははは……」

ムードはゼロだが、やる気だけはあるらしい。
俺は元はと言えば今日の約束をキャンセルされてむしゃくしゃしていた。勿論相手は男。どこかでワインでも飲んでホテルに行くつもりだった。
しかし結局今は全然違うタイプの奏太を家に連れ込むことになっていた。
面倒見てやったんだし、ちょっと酔ってて自分で何言ってるかわかってるのか怪しいけどセックスするくらいいいよな?

俺は奏太の服を脱がせてバスローブを着せるとベッドに寝かせてやった。少し寝て酔いが覚めたら……美味しくいただこう。
その間に俺は奏太のスーツをきちんとハンガーに掛け、肌着類は洗濯乾燥機にかける。シャワーを浴び、本を読んで時間を潰しそろそろかなと思って寝室に様子を見に行くと、ドアを開ける物音で目覚めたらしく奏太はがばっと起き上がった。

慌てた様子で自分の衣服を確認している。
どうやら酔いは覚めたようで、寝てしまったことを謝られた。

「起きたなら、しようか?」

「え、しよう!?」

さっき威勢よく宣言した言葉も忘れてしまっているらしい。動揺している姿はとても百戦錬磨には見えない。

「ああ。あれ?もしかして……こういうの初めて?じゃないよな?」

「は、初めてって……」

「さっきバーで色々経験談聞かせてくれたよね?あれ、もしかして嘘だった?」

まさか酒を飲むと人格が変わってなんでも忘れるタイプ?

「いえ、嘘じゃないっすよ!全然慣れてますよ。ははっ」

やっぱり慣れてるのか。じゃあ、もしかしてウブなふりをするプレイのつもりか?
俺はそういうことなら乗ってやろうと思ってベッドの上にいる奏太に覆いかぶさった。

「じゃあいいよね?」

にやっと微笑むと奏太は目をうるうるさせながら小さく頷く。

「……はぃ……」

ふふん、可愛いじゃないか。まるで処女みたいに恥じらって、なかなか演技派だな。
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