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10.ハイいつものやつきたーー
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だめだ。だめだだめだだめだ!
違う!
これは違うぞ。
なんで2泊もしてんだ俺は!?彼氏か!?
課長の部屋で二晩を過ごし、俺は朝シャワーを浴びながら壁に頭を打ちつけていた。
「帰る!」
俺は心を鬼にして、帰宅を決意した。
シャワー浴びてる間に朝飯(今朝はおにぎりだった)を作ってくれた課長には悪いが食べずに帰ることにした!
しかし、課長はおにぎりと卵焼きと漬物を包んで持たせてくれた。さすがにこれを断る勇気は俺にはなかった。
「すいません、頂いていきます」
「うん、また来てね」
「お邪魔しましたぁ!!」
俺は後ろを振り返ることなくダッシュで課長のマンションを後にした。
◇◇◇
家に帰り、月曜からどうしようかと俺は頭を悩ませた。
「このままだと、付き合ってるってことになるのか……?」
もしそうなら、課長は仕事でも俺に甘々になるのか?でもそんなことしたら周りに変だと思われるよな。それはやめてって言わないと。
じゃないじゃない。そもそも課長との関係を解消しないと!
「そうだ、姉ちゃんに聞いてみよう!」
俺はスマホを手にとった。姉(兄)の電話番号を表示した所でふとある考えが頭をよぎった。
待てよ。俺がこのことを相談したらどうなる……?
えーと、まずサクラの分際でパーティーナンバーワン人気だったと思われる課長をお持ち帰りした(された)罪だろ。それから、ゲイだと嘘ついてパーティー参加者と寝た罪だろ。それから、パーティー参加者の家に押しかけて飯をごちそうになり部屋着まで買わせた罪だろ……
指折り数えて罪状の多さに震えた。
やばい……だめだ。言ったらブチ◯ろされる!
俺は頭を抱えてベッドに倒れ込んで足をバタバタさせる。
「ああああどうしたらいいんだああああ」
◇◇◇
結局答えの出ぬままに月曜日の朝は訪れた。
「おはようございまーす……」
出勤して席に着く。課長はもう来ていた。俺の方をチラッと見たけど、これまで通り素っ気なく目を逸らした。
ほっ。よかった。課長も会社ではカミングアウトしてないし当たり前だよな。平常心平常心。
まずパソコンを立ち上げてメールのチェックから始める。
「えーと……」
するとちょうど新着メッセージを受信したので差出人を見た。課長だ。
「げ…」
まさか、メールで甘々な朝の挨拶とかしてくんじゃねーだろうな?
俺は恐る恐るそのメールを開く。
「えっ……?!」
俺はその内容を見て固まった。すると隣の女性社員山脇さんが声を掛けてきた。
「新木さんどうかしました?」
「あ、いや。はは、いつものやつです……」
「ああ、大変ですね。手伝えるものあったら回して下さい」
山脇さんは苦笑いしている。
そう、いつも通りの課長からのメールだった。鬼のように大量の仕事を押し付けられた。
「あ、ありがとう……」
なんでだよ!?恋人には甘いんじゃねーの!?なんで月曜日からこんな山程仕事積んでくんだよ!!!
きーーっ!
待てよ。そうか。あれは夢なんじゃないのか!?俺が課長の彼氏になったなんて。そうだ、夢だ!夢だったんだ!じゃないとこんな仕事量おかしいだろ。こんなの今週中とか無理だよ。
あーもう、月曜から残業確定じゃんもおおおお!
しかし残業確定したことに落ち込むよりも、もしかして課長は俺との付き合いを諦めたんじゃないかという淡い期待のお陰でちょっと気分が上がる俺だった。
違う!
これは違うぞ。
なんで2泊もしてんだ俺は!?彼氏か!?
課長の部屋で二晩を過ごし、俺は朝シャワーを浴びながら壁に頭を打ちつけていた。
「帰る!」
俺は心を鬼にして、帰宅を決意した。
シャワー浴びてる間に朝飯(今朝はおにぎりだった)を作ってくれた課長には悪いが食べずに帰ることにした!
しかし、課長はおにぎりと卵焼きと漬物を包んで持たせてくれた。さすがにこれを断る勇気は俺にはなかった。
「すいません、頂いていきます」
「うん、また来てね」
「お邪魔しましたぁ!!」
俺は後ろを振り返ることなくダッシュで課長のマンションを後にした。
◇◇◇
家に帰り、月曜からどうしようかと俺は頭を悩ませた。
「このままだと、付き合ってるってことになるのか……?」
もしそうなら、課長は仕事でも俺に甘々になるのか?でもそんなことしたら周りに変だと思われるよな。それはやめてって言わないと。
じゃないじゃない。そもそも課長との関係を解消しないと!
「そうだ、姉ちゃんに聞いてみよう!」
俺はスマホを手にとった。姉(兄)の電話番号を表示した所でふとある考えが頭をよぎった。
待てよ。俺がこのことを相談したらどうなる……?
えーと、まずサクラの分際でパーティーナンバーワン人気だったと思われる課長をお持ち帰りした(された)罪だろ。それから、ゲイだと嘘ついてパーティー参加者と寝た罪だろ。それから、パーティー参加者の家に押しかけて飯をごちそうになり部屋着まで買わせた罪だろ……
指折り数えて罪状の多さに震えた。
やばい……だめだ。言ったらブチ◯ろされる!
俺は頭を抱えてベッドに倒れ込んで足をバタバタさせる。
「ああああどうしたらいいんだああああ」
◇◇◇
結局答えの出ぬままに月曜日の朝は訪れた。
「おはようございまーす……」
出勤して席に着く。課長はもう来ていた。俺の方をチラッと見たけど、これまで通り素っ気なく目を逸らした。
ほっ。よかった。課長も会社ではカミングアウトしてないし当たり前だよな。平常心平常心。
まずパソコンを立ち上げてメールのチェックから始める。
「えーと……」
するとちょうど新着メッセージを受信したので差出人を見た。課長だ。
「げ…」
まさか、メールで甘々な朝の挨拶とかしてくんじゃねーだろうな?
俺は恐る恐るそのメールを開く。
「えっ……?!」
俺はその内容を見て固まった。すると隣の女性社員山脇さんが声を掛けてきた。
「新木さんどうかしました?」
「あ、いや。はは、いつものやつです……」
「ああ、大変ですね。手伝えるものあったら回して下さい」
山脇さんは苦笑いしている。
そう、いつも通りの課長からのメールだった。鬼のように大量の仕事を押し付けられた。
「あ、ありがとう……」
なんでだよ!?恋人には甘いんじゃねーの!?なんで月曜日からこんな山程仕事積んでくんだよ!!!
きーーっ!
待てよ。そうか。あれは夢なんじゃないのか!?俺が課長の彼氏になったなんて。そうだ、夢だ!夢だったんだ!じゃないとこんな仕事量おかしいだろ。こんなの今週中とか無理だよ。
あーもう、月曜から残業確定じゃんもおおおお!
しかし残業確定したことに落ち込むよりも、もしかして課長は俺との付き合いを諦めたんじゃないかという淡い期待のお陰でちょっと気分が上がる俺だった。
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