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10.婚約者との旅行(1)
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長野と北海道に別荘があるという滉一にどちらが良いか尋ねられ、僕はまだ行ったことのない北海道を選んだ。
ニセコ町に彼はホテルコンドミニアムタイプの分譲ルームを所有していて、毎年夏はゴルフ、冬はスキーをするために利用しているそうだ。
ソウルの夏は東京ほど湿気はないが結構暑い。
「涼しい場所で気分転換しよう」という彼の言葉を聞いて、都会のもやもやを少しでも忘れられることを願いつつ僕はその日を迎えた。
◇
滉一は当日、千景の住むマンションまで迎えにきてくれた。今日はさすがの彼もスーツではなく、黒のTシャツに黒いパンツ姿だった。
「おはよう千景。よく眠れた?」
「はい。今日はよろしくお願いします」
本当は心配なことが多すぎて最近あまり眠れていない。すると彼が僕の荷物を受け取り、いたずらっぽく周囲を見渡して言う。
「今日はミンジェくんはいないんだね」
「も、もちろんですよ」
「彼、見送りもしてくれないのか?」
「今日はミンジェヒョン、バイトなんです」
実を言うと、ミンジェを誘おうという考えが一度は頭をよぎった。それでデートコースの空きをチェックしたんだけど、ミンジェの予約は来月までいっぱいになっていたんだ。
――旅行にまで着いてきてもらうわけにはいかないど、事前に相談だけ乗ってほしかったんだけどな。
本当はイジュンのことでショックを受けていたのもあり、優しいミンジェに話を聞いてもらいたい気分だった。だけど彼も仕事だし、あのルックスなら人気で予約がいっぱいなのもしょうがない。
「じゃあ行こうか」
運転手つきの車なので、二人で後部座席に座る。てっきりいつもするのと同じように空港へ行ったらチェックインして荷物を預けて――という流れだと思っていた。
なのに滉一の車はそのまま空港のターミナルとは別のゲートを通って広い空間に出た。一般の旅客機のある駐機場を横目に通り過ぎ、プライベートジェットがずらりと並んでいるエリアに到着する。機体のすぐ目の前まで車で来てしまった。
ゲートを通過する際身分証のチェックはあったが、飛行機に乗るのにあれこれ必要な手間を全てすっ飛ばせることに驚く。
車を降りると滉一は機長に挨拶され、タラップからそのまま機内に乗り込んだ。僕も慌てて後に続く。
「普段はこの距離ならCAは呼ばないんだけど、今日は千景がいるからお願いしたんだ」と言って綺麗な韓国人CAを紹介してくれた。フライト時間は2時間と少しだが、途中で豪華な機内食も提供される。普段千景が乗っている飛行機で出されるような使い捨て容器のじゃなく、きちんとした食器だった。
自分はそこそこ裕福な家庭で育った自覚があったけど、ここまでのお金持ちじゃないのでどれも新鮮だ。当然ジャンボ機より狭いが、十分快適だった。
北海道に到着して飛行機を降りた瞬間、意外な暑さに驚いた。
飛行機を降り、迎えてくれた車に乗り込む。
「意外と暑いんですね」
「ああ、旭川だからな」
「旭川って……?」
「実はニセコに行く前に富良野に寄ろうと思ってね」
意外にも滉一は富良野で食べられるラベンダーソフトクリームが好きなのだそうだ。
「富良野って、ラベンダー畑が見られるんですか!?」
「そうだ。ちょうど今が見頃だし、ここからそんなにかからないから見て行こう」
「一度行ってみたかったんです」
空港から富良野までの間はのどかな丘陵地帯が広がっていた。画面越しにしか見たことのなかった北国らしい田園風景は、ドライブするだけで楽しい。
富良野のラベンダー畑は観光客に溢れていたが、それだけ景観も見事だった。
「わあ、見てすごい、一面紫色だ! あっちは違う色の花もありますね」
「ああ」
「北海道でも日が差すと結構暑いですね~」
「おい、千景足元気をつけろよ。段差になってる」
あっちもこっちも気になってスマホで撮影しながら歩いていたら滉一に腕を掴まれた。
彼が「写真を撮ってあげようか?」と笑いながら言う。
「あ、じゃあ二人で撮りましょう!」
僕はインカメラにし、彼のそばに寄って何気なく背中に手を回した。
――うわ、すごい筋肉!
ダンスをしてるアイドルでもここまで背中に筋肉ついてないよ。
そんなことを考えてるとバレたら恥ずかしいので、僕はカメラ目線で微笑んだ。
「さん、にー、いち」
カシャ、とシャッター音がする。撮れた写真を確認したら滉一のこわばった顔が――。
「待って、滉一さん真顔なんだけど~!」
僕はつい笑ってしまった。ルックスだけで言うと芸能人並みのイケメンだけど、アイドルじゃないもんね。
「仕方ないだろう、インカメラでこんな撮り方したことないから……」
――あれ、照れてる?
ちょうどそこの近くにソフトクリームのワゴンがあった。
「ねえねえ滉一さん、次はソフトクリーム食べながら撮りましょうよ」
「ええ?」
彼が顔をしかめた。嫌がってるのがなんだか面白くて、勝手にソフトクリームの列に並ぶ。
「おい、俺が買うからいいよ」
「ダメダメ、旅行連れてきてもらってるんだからソフトクリームくらい僕に買わせて下さい」
滉一は仕方ないなという表情で列から離れた。出来上がったソフトクリーム2つのうち片方を彼に手渡す。
「ありがとう千景。年下の子に奢ってもらうなんてなんか妙な気分だよ」
「奢るってほどじゃないじゃん、ほら溶ける前に撮りましょう!」
僕がスマホを向けると、彼は慌ててソフトクリームを両手持ちした。僕よりずっと背が高い彼が、手のひらで包めそうなサイズのソフトクリームを大事そうに持ってスマホを覗き込んでる姿がちょっと可愛い。
「ふふ、美味しそうに撮れました」
「もう食べていいか?」
ラベンダー色のソフトクリームを一口舐めると、食べたことのない香りと味。
「ほんとにラベンダーの味がする! しかも美味しい」
「だろ? 俺は嫌なことがあるとこっそり一人でも食べに来ることがある」
「え、これのためにわざわざ?」
「そう」
「滉一さんって変わってる……」
「でも今度からは君を誘うよ」
企業の社長さんって大変なんだな。
その後オレンジの果肉の富良野メロンも食べ、すぐにまた飛行場へ。
「こっちに一泊してもいいんだが、ニセコの朝日が綺麗だから」と話してくれる滉一の声が妙に心地よくて、最近の寝不足のせいもありうとうとしてしまった。
飛行機と車を乗り継ぎ、あっという間に次の目的地が近づいてきた。
◇
山道を走りながらまた僕はうたた寝をし、しばらくするとひらけた土地が見えてきた。戸建ての別荘、飲食店などが密集して小さな街を形成している。
「山の中にこんな場所があるんですね」
「この辺りはスキー目当ての外国人が集まってるんだ」
更に少し小高い位置に建つホテルのレジデンス棟へと進む。
自然の中にあるとはいえ最近建てられたもので、大型のリゾートホテルといった様相だ。
車を降りると旭川や富良野より空気は格段にひんやりしていた。
「わあ、涼しいですね」
「夜になったらもっと冷えるよ」
半袖で少し寒いなと思った僕の肩に滉一がさりげなくジャケットを掛けてくれた。
「空気もいいし、この辺は夏でも冬でも休暇を過ごすには最適なんだ」
有名外資系ホテルだけあって内観は洗練されたシンプルモダンテイスト。スタッフのほとんどが外国人で、まるで海外に来たと錯覚しそうだった。
レジデンス棟に関しては部屋の所有者が利用する以外の期間、宿泊施設として貸し出される仕組みらしい。
室内に入ると大きな窓からは山並みが悠々と横たわっているのが見える。緑に覆われ、明るい陽光が差し込む森と、冬はゲレンデになる広い芝生の丘。背後には天辺が雲に隠れた 羊蹄山。
リビングの窓に駆け寄って僕は感嘆の声を漏らす。
「綺麗……。すごい眺め!」
「だろ? こういう景色を見てると、人間同士のちっぽけな争いだとか仕事でのミスなんて忘れてしまうよな」
――たしかに、今の僕にはこれが一番必要だったみたい。
飛行機と車で寝させてもらったおかげで頭もスッキリしていた。
「連れてきてくれてありがとうございます、滉一さん」
振り返って彼を見上げると、滉一はどこかほっとしたように表情を緩ませた。
「実は若い子を山に連れてきても退屈させるかもしれないと昨夜は不安で眠れなかったんだ。喜んでもらえて俺も嬉しいよ」
最初はすごく失礼で嫌な奴だと思ったけど、この人は僕のために不安になったり、心を砕いたりしてくれるんだ――。
こちらの気持ちが一方通行になってしまうような、手の届かない存在じゃないんだと実感する。
ミンジェが初対面の滉一を見て話してくれた感想は間違ってないのかも。少なくとも滉一は僕を蔑ろにするつもりはなさそうだ。
ここに来るまでも荷物は持ってくれ、足元が悪い場所は手を取ってくれ、「眠たくないか」「お腹が空かないか」とあれこれ気にしてくれていた。
こういうマメなタイプだとは、僕は初対面では予想できなかった。
ミンジェは様々な人と会う仕事をしているし、人間観察の能力が優れてるんだろうな。
ニセコ町に彼はホテルコンドミニアムタイプの分譲ルームを所有していて、毎年夏はゴルフ、冬はスキーをするために利用しているそうだ。
ソウルの夏は東京ほど湿気はないが結構暑い。
「涼しい場所で気分転換しよう」という彼の言葉を聞いて、都会のもやもやを少しでも忘れられることを願いつつ僕はその日を迎えた。
◇
滉一は当日、千景の住むマンションまで迎えにきてくれた。今日はさすがの彼もスーツではなく、黒のTシャツに黒いパンツ姿だった。
「おはよう千景。よく眠れた?」
「はい。今日はよろしくお願いします」
本当は心配なことが多すぎて最近あまり眠れていない。すると彼が僕の荷物を受け取り、いたずらっぽく周囲を見渡して言う。
「今日はミンジェくんはいないんだね」
「も、もちろんですよ」
「彼、見送りもしてくれないのか?」
「今日はミンジェヒョン、バイトなんです」
実を言うと、ミンジェを誘おうという考えが一度は頭をよぎった。それでデートコースの空きをチェックしたんだけど、ミンジェの予約は来月までいっぱいになっていたんだ。
――旅行にまで着いてきてもらうわけにはいかないど、事前に相談だけ乗ってほしかったんだけどな。
本当はイジュンのことでショックを受けていたのもあり、優しいミンジェに話を聞いてもらいたい気分だった。だけど彼も仕事だし、あのルックスなら人気で予約がいっぱいなのもしょうがない。
「じゃあ行こうか」
運転手つきの車なので、二人で後部座席に座る。てっきりいつもするのと同じように空港へ行ったらチェックインして荷物を預けて――という流れだと思っていた。
なのに滉一の車はそのまま空港のターミナルとは別のゲートを通って広い空間に出た。一般の旅客機のある駐機場を横目に通り過ぎ、プライベートジェットがずらりと並んでいるエリアに到着する。機体のすぐ目の前まで車で来てしまった。
ゲートを通過する際身分証のチェックはあったが、飛行機に乗るのにあれこれ必要な手間を全てすっ飛ばせることに驚く。
車を降りると滉一は機長に挨拶され、タラップからそのまま機内に乗り込んだ。僕も慌てて後に続く。
「普段はこの距離ならCAは呼ばないんだけど、今日は千景がいるからお願いしたんだ」と言って綺麗な韓国人CAを紹介してくれた。フライト時間は2時間と少しだが、途中で豪華な機内食も提供される。普段千景が乗っている飛行機で出されるような使い捨て容器のじゃなく、きちんとした食器だった。
自分はそこそこ裕福な家庭で育った自覚があったけど、ここまでのお金持ちじゃないのでどれも新鮮だ。当然ジャンボ機より狭いが、十分快適だった。
北海道に到着して飛行機を降りた瞬間、意外な暑さに驚いた。
飛行機を降り、迎えてくれた車に乗り込む。
「意外と暑いんですね」
「ああ、旭川だからな」
「旭川って……?」
「実はニセコに行く前に富良野に寄ろうと思ってね」
意外にも滉一は富良野で食べられるラベンダーソフトクリームが好きなのだそうだ。
「富良野って、ラベンダー畑が見られるんですか!?」
「そうだ。ちょうど今が見頃だし、ここからそんなにかからないから見て行こう」
「一度行ってみたかったんです」
空港から富良野までの間はのどかな丘陵地帯が広がっていた。画面越しにしか見たことのなかった北国らしい田園風景は、ドライブするだけで楽しい。
富良野のラベンダー畑は観光客に溢れていたが、それだけ景観も見事だった。
「わあ、見てすごい、一面紫色だ! あっちは違う色の花もありますね」
「ああ」
「北海道でも日が差すと結構暑いですね~」
「おい、千景足元気をつけろよ。段差になってる」
あっちもこっちも気になってスマホで撮影しながら歩いていたら滉一に腕を掴まれた。
彼が「写真を撮ってあげようか?」と笑いながら言う。
「あ、じゃあ二人で撮りましょう!」
僕はインカメラにし、彼のそばに寄って何気なく背中に手を回した。
――うわ、すごい筋肉!
ダンスをしてるアイドルでもここまで背中に筋肉ついてないよ。
そんなことを考えてるとバレたら恥ずかしいので、僕はカメラ目線で微笑んだ。
「さん、にー、いち」
カシャ、とシャッター音がする。撮れた写真を確認したら滉一のこわばった顔が――。
「待って、滉一さん真顔なんだけど~!」
僕はつい笑ってしまった。ルックスだけで言うと芸能人並みのイケメンだけど、アイドルじゃないもんね。
「仕方ないだろう、インカメラでこんな撮り方したことないから……」
――あれ、照れてる?
ちょうどそこの近くにソフトクリームのワゴンがあった。
「ねえねえ滉一さん、次はソフトクリーム食べながら撮りましょうよ」
「ええ?」
彼が顔をしかめた。嫌がってるのがなんだか面白くて、勝手にソフトクリームの列に並ぶ。
「おい、俺が買うからいいよ」
「ダメダメ、旅行連れてきてもらってるんだからソフトクリームくらい僕に買わせて下さい」
滉一は仕方ないなという表情で列から離れた。出来上がったソフトクリーム2つのうち片方を彼に手渡す。
「ありがとう千景。年下の子に奢ってもらうなんてなんか妙な気分だよ」
「奢るってほどじゃないじゃん、ほら溶ける前に撮りましょう!」
僕がスマホを向けると、彼は慌ててソフトクリームを両手持ちした。僕よりずっと背が高い彼が、手のひらで包めそうなサイズのソフトクリームを大事そうに持ってスマホを覗き込んでる姿がちょっと可愛い。
「ふふ、美味しそうに撮れました」
「もう食べていいか?」
ラベンダー色のソフトクリームを一口舐めると、食べたことのない香りと味。
「ほんとにラベンダーの味がする! しかも美味しい」
「だろ? 俺は嫌なことがあるとこっそり一人でも食べに来ることがある」
「え、これのためにわざわざ?」
「そう」
「滉一さんって変わってる……」
「でも今度からは君を誘うよ」
企業の社長さんって大変なんだな。
その後オレンジの果肉の富良野メロンも食べ、すぐにまた飛行場へ。
「こっちに一泊してもいいんだが、ニセコの朝日が綺麗だから」と話してくれる滉一の声が妙に心地よくて、最近の寝不足のせいもありうとうとしてしまった。
飛行機と車を乗り継ぎ、あっという間に次の目的地が近づいてきた。
◇
山道を走りながらまた僕はうたた寝をし、しばらくするとひらけた土地が見えてきた。戸建ての別荘、飲食店などが密集して小さな街を形成している。
「山の中にこんな場所があるんですね」
「この辺りはスキー目当ての外国人が集まってるんだ」
更に少し小高い位置に建つホテルのレジデンス棟へと進む。
自然の中にあるとはいえ最近建てられたもので、大型のリゾートホテルといった様相だ。
車を降りると旭川や富良野より空気は格段にひんやりしていた。
「わあ、涼しいですね」
「夜になったらもっと冷えるよ」
半袖で少し寒いなと思った僕の肩に滉一がさりげなくジャケットを掛けてくれた。
「空気もいいし、この辺は夏でも冬でも休暇を過ごすには最適なんだ」
有名外資系ホテルだけあって内観は洗練されたシンプルモダンテイスト。スタッフのほとんどが外国人で、まるで海外に来たと錯覚しそうだった。
レジデンス棟に関しては部屋の所有者が利用する以外の期間、宿泊施設として貸し出される仕組みらしい。
室内に入ると大きな窓からは山並みが悠々と横たわっているのが見える。緑に覆われ、明るい陽光が差し込む森と、冬はゲレンデになる広い芝生の丘。背後には天辺が雲に隠れた 羊蹄山。
リビングの窓に駆け寄って僕は感嘆の声を漏らす。
「綺麗……。すごい眺め!」
「だろ? こういう景色を見てると、人間同士のちっぽけな争いだとか仕事でのミスなんて忘れてしまうよな」
――たしかに、今の僕にはこれが一番必要だったみたい。
飛行機と車で寝させてもらったおかげで頭もスッキリしていた。
「連れてきてくれてありがとうございます、滉一さん」
振り返って彼を見上げると、滉一はどこかほっとしたように表情を緩ませた。
「実は若い子を山に連れてきても退屈させるかもしれないと昨夜は不安で眠れなかったんだ。喜んでもらえて俺も嬉しいよ」
最初はすごく失礼で嫌な奴だと思ったけど、この人は僕のために不安になったり、心を砕いたりしてくれるんだ――。
こちらの気持ちが一方通行になってしまうような、手の届かない存在じゃないんだと実感する。
ミンジェが初対面の滉一を見て話してくれた感想は間違ってないのかも。少なくとも滉一は僕を蔑ろにするつもりはなさそうだ。
ここに来るまでも荷物は持ってくれ、足元が悪い場所は手を取ってくれ、「眠たくないか」「お腹が空かないか」とあれこれ気にしてくれていた。
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