仮 弐

淀川 乱歩

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其の九 淫獄転生 其の弐 淫蕩遊戯 其の壱

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 ……妖魔界の人間達の住む土地、人住特区(マン・アース)の北に国境を接して、神聖ヴラド公国は在りました。
 ……険しい山脈地帯と、深い森と湖の、人間界の北欧を連想させる神聖ヴラド公国には、主に、特に人間と関係の深い人外五種族の内、吸血鬼の貴族達と、淫魔の貴族達、そして夢魔の貴族達が住んでいたのです。
 ……彼等は人外三大魔族と呼ばれ、森の中や山の上に、人間達の西洋風の城や洋館を真似て、城や屋敷を建てて、優雅に暮らしていたのでした。
 ……そして、そんな悪夢の様な巨大な城や、迷路の様に複雑に入り組んだ、無数の部屋の連なる広大な屋敷は、地下に深い迷宮や地下牢が隠されていたのです。
 ……また、そんな人外三大魔族達の城や屋敷は、歪められた空間の中に建てられており、主(あるじ)の認めた人物以外が建物の中に入っても、室内の調度品や召し使い達には、まるで動く立体映像(まぼろし)の様に、目には見えても、決して触れる事は出来無かったのでした。

 ……そして、そんな人外三大魔族達の城や屋敷の中では、人間の美少女や美少年達が全裸や裸エプロン姿で、人外三大魔族達に使役されていたのです。
 ……そんな、裸の少年少女達は、吸血されたり、強力な催眠暗示に縛られて、魔族達の命令に抗う事も出来ずに、全裸で働かされていたのでした。

 ……人間の少年少女達は全裸で、少年達は黒、少女達は赤の革の首輪を嵌(は)めさせられ、腕から手に汗が流れ落ちるの防ぐ両手首の、純白のタオル地のリストバンドだけを魔物達許されていたのです。
 ……男の子達は、執事(バトラー)として全裸に、白い蝶ネクタイの付いた黒革の首輪と、両手首の白いリストバンドだけの姿で。
 ……また、女の子達はメイドとして、裸エプロンに両手首の白いリストバンド、そしてレースやリボンの飾りを頭上に載せ、両端から伸びるリボンを顎の下や首筋で結んで固定させたり、メイド服のフリルの付いたヘアバンドを頭の上に載せたりしていたのでした。
  ……そして、そんな魔物達の最近の流行りは、去勢蟲(カストラ)で少年少女達の生殖器を反転させ、少年の性器だけを女陰に改造してメイド服を着せてメイドにし、少女達の性器だけを男性器に改造して執事服を着せて執事として働かせていたのです。

  ……処で、そんな吸血貴族達が毎夜交代で、屋敷で開催している晩餐会は、夕日が沈む黄昏時に
始まったのでした。
  ……屋敷の重い扉が軋(きし)みながら開かれ、真っ黒な首の無い馬達が引く、漆黒の馬車で次々と到着する吸血貴族達を出迎えたのは、人間の全裸の美少年達だったのです。
  ……其れは、御屋敷の幼い執事達で、全員の固く勃起させた陰茎の先端で、青白い炎が燃えていたのでした。
  ……幼い執事達の、尿道には特殊な太い糸が一本刺し込まれていて、其の先端は少年の膀胱の中に蜷局(とぐろ)を巻き、もう一方の先端は亀頭の尿道口から白く出ていたのです。
  ……実は、毎日夕刻が近付くと、御主人様の吸血貴族達が昼間に棺桶の中で眠っている間の、屋敷の管理を任されている小鬼達が、全裸で使役している人間の子供達を地下室に、全員集合させたのでした。
  ……そして、一人ずつ、変色した針金の様な太い魔法の糸を、ゆっくりと尿道の中から引き抜いては、再び新しい純白の糸を、子供達の幼い尿道口から膀胱へと挿入して、毎夕其の糸を順番に交換して行ったのです。

  ……そんな、少年達の、尿道に刺し込まれた灯芯の交換は、暗い執事室の石壁から生えた鎖の先端の、手枷と足枷に全裸の少年執事達を磔て行われたのでした。
  ……冷たい石壁に、手足をXの字に広げて全裸で磔られた少年執事達の、常に勃起し続けている陰茎の先端で、青白く燃えている灯芯の先端を、金属の道具で挟んだ小鬼は、子供の尿道の中から硬い魔法の糸を、少しずつ引き抜いて行ったのです。
  ……薄暗い、まるで拷問部屋の様な執事室に、少年の幼い悲鳴が続いたのでした。
  ……然し、全裸の執事少年達は、既に館の主人に毎日、生き血を少しずつ吸われ続けて、身も心も完全に下僕(しもべ)にされていたので、自分の意思では決して御主人様と、小鬼達には逆らえ無かったのです。

  ……次に、小鬼達は、鎖で石壁に磔にした全裸少年達の前に立つと、萎えて垂れ下がった目の前の、子供の仮性包茎の陰茎の先端を指で摘むと、揉みながら、包皮を剥いて子供の亀頭粘膜を露出させたのでした。
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