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074人権問題研究所
100人超の小説家・映画監督がLGBTQ+差別反対を表明 松岡宗嗣一般社団法人fair代表理事 2024年11/20(水)
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100人超の小説家・映画監督がLGBTQ+差別反対を表明
松岡宗嗣一般社団法人fair代表理事
2024年11/20(水) 14:40
「LGBTQ+差別に反対する小説家の声明」のWEBサイト
11月20日は、これまでに亡くなってしまったトランスジェンダーの人々を悼む「トランスジェンダー追悼の日」。
昨今、トランスジェンダーやノンバイナリーの人々に対する差別や偏見が広がるなか、この日に合わせて100名を超える小説家や映画監督らが、トランスジェンダーをはじめとした、性的マイノリティへの差別に反対する声明を発表した。
賛同した小説家や映画監督らは、LGBTQ+コミュニティへの連帯や支持を表明。
文学や映画業界が差別や排除に加担せず、開かれた環境となることを求めた。
差別への反対、連帯と支持を表明
「小説家」の声明では、山内マリコさん、柚木麻子さん、李琴峰さんを中心に、近年、とりわけトランスジェンダーを標的にした「差別言説が氾濫していることを憂慮する」として、差別への反対や連帯と支持を表明。
「文学がLGBTQ+を含むすべての人に開かれたものになるよう、私たちは文芸業界、出版業界、及び同業者に理解と協力を求めます」、「差別に加担しない文学環境を望みます」とした。
声明には、中心となった3名を含めて、計51名の小説家が名を連ねた。
▼賛同者
逢坂冬馬、朝井まかて、朝比奈あすか、玄堂ホセ、池澤春菜、石田衣良、石原燃、市川沙央、一穂ミチ、いとうせいこう、岩川ありさ、王谷晶、大田ステファニー歓人、大前粟生、小山田浩子、角田光代、木村紅美、木村友祐、桐野夏生、倉田タカシ、グレゴリー・ケズナジャット、小林エリカ、近藤史恵、坂木司、坂崎かおる、桜庭一樹、篠田節子、高瀬子、高山羽根子、滝口悠生、津村記久子、中沢けい、西加奈子、似鳥鶏、東山戦良、深緑野分、藤井太洋、藤野可織、藤野千夜、古川真人、星野智幸、町田そのこ、町屋良平、松田青子、三浦しなん、山崎ナオコーラ、吉川トリコ、吉田恵里香
排除に加担してはならない
同日、「映画監督」も声明も発表。
東海林毅さんが代表となり、飯塚花笑さん、今井ミカさん、加藤綾佳さん、住本尚子さん、中村真夕さん、深田晃司さん、矢野ほなみさんが発起人となった。
「小説家」の声明と同様に、トランスジェンダーの人々を標的とした苛烈な差別言説が社会に溢れていることに対し「強い懸念を抱いています」として、差別への反対、連帯と支持を表明。
「映画作品がLGBTQ+の人たちを社会から排除することに加担してはならない」と指摘。
観客だけでなく、制作に関わる人の中にも当事者はいるとして、「安心できる鑑賞環境および、私たち制作者自身の安全な労働環境のためにも、トランスジェンダーを含むLGBTQ+の人たちへの差別、偏見に反対します。」「映画に関わる全ての人が誰一人、排除されない社会であることを望みます」とした。
この声明には、発起人となった8名を含め、計97名が賛同した。
▼賛同者
足立紳、伊藤梢、上田慎一郎、海上ミサコ、加賀賢三、鎌田義孝、川本貴弘、清原惟、粂田剛、阪本武仁、佐藤睦美、想田和弘、田中大貴、冨永昌敬、永山正史、西野朝来、野本梢、福島拓哉、前田直樹、光武蔵人、元木隆史、山村浩二、和田萌、飯塚貴士、今尾偲、上本聡、大原とき緒、かげやましゅう、亀山睦木、木川剛志、切通理作、倉田健次、ささきえり、白石晃士、田口敬太、田中晴菜、中川究矢、成島出、能登秀美、秦俊子、舩橋淳、松岡ひろあき、満若優咲、山後勝英、山本清史、井口昇、祝大輔、宇賀那健一、岡太地、楫野裕、川上アチカ、北尾和弥、串田壮史、黒川鮎美、佐々木誠、杉田協士、武石昴大、田中誠、中嶋駿介、にいやなおゆき、野火明、菱沼康介、古厩智之、松倉大夏、三宅流、山田裕一郎、羅絲佳、磯部鉄平、岩崎友彦、牛丸亮、奥間勝世、金子雅和、川野邊修一、木村あさぎ、工藤梨穗、小林でび、佐々木美佳、鈴木太一、武田倫和、チャール ハルマンダル、中村公彦、西川文恵、野村展代、平波亘、洪先恵、松本動、宮崎大祐、山中瑶子、若見ありさ
物語の力
近年、SNSを中心にトランスジェンダーの人々への排除言説が広がっている。
不安を煽る言説がまことしやかに広がってしまう背景には、多くの人がトランスジェンダーやノンバイナリーの当事者を身近に感じられていない現状がある。
トランスジェンダーは人口の約1%程度とも言われるが、カミングアウトの難しさも相まって当事者の実態を知る人は多くない。
マイノリティに対する誤ったイメージや言説は簡単に拡散されてしまう。
文学や映画など、物語の力は当事者のリアリティや社会の複雑さを伝え、想像力を読者や観客にもたらすことができる。
今回の文学や映画業界からの差別反対の表明が、少しでもトランスジェンダーをはじめとした性的マイノリティにとっての安心に繋がることを願う。
松岡宗嗣
一般社団法人fair代表理事
愛知県名古屋市生まれ。政策や法制度を中心とした性的マイノリティに関する情報を発信する一般社団法人fair代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、GQやHuffPost、現代ビジネス等で多様なジェンダー・セクシュアリティに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体等での研修・講演実績多数。著書に『あいつゲイだって - アウティングはなぜ問題なのか?』(柏書房)、共著『LGBTとハラスメント』(集英社新書)など
100人超の小説家・映画監督がLGBTQ+差別反対を表明
松岡宗嗣一般社団法人fair代表理事
2024年11/20(水) 14:40
「LGBTQ+差別に反対する小説家の声明」のWEBサイト
11月20日は、これまでに亡くなってしまったトランスジェンダーの人々を悼む「トランスジェンダー追悼の日」。
昨今、トランスジェンダーやノンバイナリーの人々に対する差別や偏見が広がるなか、この日に合わせて100名を超える小説家や映画監督らが、トランスジェンダーをはじめとした、性的マイノリティへの差別に反対する声明を発表した。
賛同した小説家や映画監督らは、LGBTQ+コミュニティへの連帯や支持を表明。
文学や映画業界が差別や排除に加担せず、開かれた環境となることを求めた。
差別への反対、連帯と支持を表明
「小説家」の声明では、山内マリコさん、柚木麻子さん、李琴峰さんを中心に、近年、とりわけトランスジェンダーを標的にした「差別言説が氾濫していることを憂慮する」として、差別への反対や連帯と支持を表明。
「文学がLGBTQ+を含むすべての人に開かれたものになるよう、私たちは文芸業界、出版業界、及び同業者に理解と協力を求めます」、「差別に加担しない文学環境を望みます」とした。
声明には、中心となった3名を含めて、計51名の小説家が名を連ねた。
▼賛同者
逢坂冬馬、朝井まかて、朝比奈あすか、玄堂ホセ、池澤春菜、石田衣良、石原燃、市川沙央、一穂ミチ、いとうせいこう、岩川ありさ、王谷晶、大田ステファニー歓人、大前粟生、小山田浩子、角田光代、木村紅美、木村友祐、桐野夏生、倉田タカシ、グレゴリー・ケズナジャット、小林エリカ、近藤史恵、坂木司、坂崎かおる、桜庭一樹、篠田節子、高瀬子、高山羽根子、滝口悠生、津村記久子、中沢けい、西加奈子、似鳥鶏、東山戦良、深緑野分、藤井太洋、藤野可織、藤野千夜、古川真人、星野智幸、町田そのこ、町屋良平、松田青子、三浦しなん、山崎ナオコーラ、吉川トリコ、吉田恵里香
排除に加担してはならない
同日、「映画監督」も声明も発表。
東海林毅さんが代表となり、飯塚花笑さん、今井ミカさん、加藤綾佳さん、住本尚子さん、中村真夕さん、深田晃司さん、矢野ほなみさんが発起人となった。
「小説家」の声明と同様に、トランスジェンダーの人々を標的とした苛烈な差別言説が社会に溢れていることに対し「強い懸念を抱いています」として、差別への反対、連帯と支持を表明。
「映画作品がLGBTQ+の人たちを社会から排除することに加担してはならない」と指摘。
観客だけでなく、制作に関わる人の中にも当事者はいるとして、「安心できる鑑賞環境および、私たち制作者自身の安全な労働環境のためにも、トランスジェンダーを含むLGBTQ+の人たちへの差別、偏見に反対します。」「映画に関わる全ての人が誰一人、排除されない社会であることを望みます」とした。
この声明には、発起人となった8名を含め、計97名が賛同した。
▼賛同者
足立紳、伊藤梢、上田慎一郎、海上ミサコ、加賀賢三、鎌田義孝、川本貴弘、清原惟、粂田剛、阪本武仁、佐藤睦美、想田和弘、田中大貴、冨永昌敬、永山正史、西野朝来、野本梢、福島拓哉、前田直樹、光武蔵人、元木隆史、山村浩二、和田萌、飯塚貴士、今尾偲、上本聡、大原とき緒、かげやましゅう、亀山睦木、木川剛志、切通理作、倉田健次、ささきえり、白石晃士、田口敬太、田中晴菜、中川究矢、成島出、能登秀美、秦俊子、舩橋淳、松岡ひろあき、満若優咲、山後勝英、山本清史、井口昇、祝大輔、宇賀那健一、岡太地、楫野裕、川上アチカ、北尾和弥、串田壮史、黒川鮎美、佐々木誠、杉田協士、武石昴大、田中誠、中嶋駿介、にいやなおゆき、野火明、菱沼康介、古厩智之、松倉大夏、三宅流、山田裕一郎、羅絲佳、磯部鉄平、岩崎友彦、牛丸亮、奥間勝世、金子雅和、川野邊修一、木村あさぎ、工藤梨穗、小林でび、佐々木美佳、鈴木太一、武田倫和、チャール ハルマンダル、中村公彦、西川文恵、野村展代、平波亘、洪先恵、松本動、宮崎大祐、山中瑶子、若見ありさ
物語の力
近年、SNSを中心にトランスジェンダーの人々への排除言説が広がっている。
不安を煽る言説がまことしやかに広がってしまう背景には、多くの人がトランスジェンダーやノンバイナリーの当事者を身近に感じられていない現状がある。
トランスジェンダーは人口の約1%程度とも言われるが、カミングアウトの難しさも相まって当事者の実態を知る人は多くない。
マイノリティに対する誤ったイメージや言説は簡単に拡散されてしまう。
文学や映画など、物語の力は当事者のリアリティや社会の複雑さを伝え、想像力を読者や観客にもたらすことができる。
今回の文学や映画業界からの差別反対の表明が、少しでもトランスジェンダーをはじめとした性的マイノリティにとっての安心に繋がることを願う。
松岡宗嗣
一般社団法人fair代表理事
愛知県名古屋市生まれ。政策や法制度を中心とした性的マイノリティに関する情報を発信する一般社団法人fair代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、GQやHuffPost、現代ビジネス等で多様なジェンダー・セクシュアリティに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体等での研修・講演実績多数。著書に『あいつゲイだって - アウティングはなぜ問題なのか?』(柏書房)、共著『LGBTとハラスメント』(集英社新書)など
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