退廃芸術 大展覧会

淀川 乱歩

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第零章

呪符・P (稚児地獄温泉) ※んそえ

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(稚児地獄温泉)※んそえ)月夜の、濃い霧の密林の、巨大な食虫植物達 苔に覆われた、緑色に濁った沼の浮き島の、凸凹と上下した不規則な形の、傾斜した岸辺に一面に生えた、色取り取りの小さな、淡く光る茸達 古代の遺跡の、門や壁を覆う蔦 岩山の洞窟から、流れ落ちる滝 海岸の、洞窟の外の砂浜 仰向けに寝て素足の両足をMの字に開き、また俯せに寝て両足を左右に大きく開かせた、細い蔦の褌や、金の鎖や細い紐の褌だけに素足の子供達 頭に草や花の輪で、水浴で、入浴する様に首まで身体全体を、濃い緑色に濁った沼の、ヌルヌルの水の中に浸かった幼い少年達 露天風呂に首まで浸かって、恍惚とした表情の少年達 気泡が水底から水面へ 人間の少年達とダークエルフの少年達と獣人の少年達 2歳と4歳と6歳と8歳と10歳の、黒髪や金髪や銀髪や緑色の髪の、短髪の少年達 小麦色の肌の褌だけの人間達や、褐色の肌の褌だけのダークエルフの少年達や、獣人の少年達 両目を閉じた、褐色に全身が日に焼けた、褌だけに素足の青年や少年達も、両手の掌と両足の足の裏と、股間だけは白い 後ろ向きに、四つん這いや、仰向けに寝たり、俯せに寝た素足の、両足の裏を地面に付ける 少年達の全身を覆って、流れ落ち滴る白い玉の樹液 少年達は片手で、股間を鷲掴みにしたり、恥部を愛撫しては、快感に足の指を握り締め、足の指を大きく開いて、赤い恍惚とした表情で、両目を閉じ口を少し開けて、喘ぐ ハエジゴクの様な、巨大な稚児地獄の樹々の中に、捕食された少年 巨大なウツボカズラの中の少年 俯せに寝た少年の、肛門の中へ挿入される、透明な太い蔦の先端 鮮やかな色の、巨大な磯巾着の中央に、両足を大きく開いて腰掛けた少年 少年の勃起させられた股間を透明な、大きな花が吸う 小さな半球形の、苔に覆われた岩の上や、苔に覆われた倒木の上に、仰向けや俯せに寝て、身体を大きく弓形に反り返らせて、固く勃起した少年 黄金と宝石の、少年達の首輪の鈴や、腕輪やブレスレットや、アンクレットから地面の上を蛇の様に蛇行して伸びた、金の長い鎖 ティアラと、片手に長剣と盾を持った、褌だけに素足の剣士の少年達 密林の広い露天風呂の、湯気の中でオールヌードの少年達 ラフレシアに腰掛けたり、ホットドッグのソーセージや、虫籠の中のカブトムシや、ドアを開いて、半身だけ出た少年 大きな、落とし穴の底の少年 ※んそえ 
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