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其の八 百壱鬼夜行のニ
其の八 百壱鬼夜行の二十二 屈恥縄姫(くちなわひめ)の弐
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……其の名の通り、全身が硝子(ガラス)の様に透明な妖蛇は、仰向けの生け贄少女の白い裸身を、爪先から腰、胸、顔、そして万歳(ばんざい)の様に上げた白い両腕の順番で呑み込んで行ったのです。
……すると、大蛇妖蛇の玻璃壺蛇(ギヤマンダ)の体内に、完全の呑み込まれて仕舞った少女の足の爪先の方から、無数の透明な蛞蝓(ナメクジ)の様な淫蟲達が、身動き出来無い少女の裸身を這い上がって来たのでした。
……そして、其の冷たい淫蟲達は、幼い女陰(われめ)と肛門(アヌス)を押し開いて、少女の身体の中にまで入って来たのです。
……やがて、大蛇は再び、少女の前に姿を現した時の様に、山の中の小さな滝の滝壺の岩肌の、目立た無い、小さな横穴の中に潜り込んで行ったのでした。
……そして、真っ暗な長い穴の中を、少女は大蛇の体内で、身に蛞蝓達(ナメクジ)の粘液を塗られ続けながら、不老不死の身体にされて行ったのです。
……やがて、其の透明な大蛇が、真っ暗な穴の中から這い出した場所が、妖怪達だけが住む隠れ里、隠妖界でした。
……其の大蛇が、山肌の穴から這い出すと、美しい小さな庭の小川の上で、目の前には大きな神社の様な建物が、庭を取り囲んで左右に広がっていたのです。
……其れは、妖怪達が玻璃壺蛇(ギヤマンダ)を祀った建物で、中には白衣に緋袴(ひばかま)で素足の人間の少女達が大勢、妖蛇の巫女として捕らえられていたのでした。
……村の生け贄の少女を呑み込んで、此処に連れて来た大蛇は、そんな庭の平らな大岩の上に、失神している少女を、仰向(あおむ)けに吐き出したのです。
……既に、妖蛇の体内で不老不死に変えられていた少女は、巫女達に抱き抱えられて、小川が流れ込む庭の小さな池で、白い裸身を洗われたのでした。
……すると、其の水の冷たさで目覚めさせられた少女は、庭の片隅に有る小さな井戸に連れて行かれたのです。
……そして、其の井戸の真横の地面から垂直に生えた、二本の丈夫そうな柱の間に手足をXに開かされて、両の手首と足首とを縄で柱に結ばれて、全裸で大の字に磔(はりつけ)にされたのでした。
……蛇巫女達が、少女から離れるのと同時に、其の井戸の中から不気味な音がして、やがて真っ黒な長い女の髪が無数に、触手の様に蠢(うごめ)きながら、磔にされた少女に向かって伸びたのです。
……其れは、実は土葬された遊女達の頭髪が、付く喪神化した妖怪でした。
……すると、大蛇妖蛇の玻璃壺蛇(ギヤマンダ)の体内に、完全の呑み込まれて仕舞った少女の足の爪先の方から、無数の透明な蛞蝓(ナメクジ)の様な淫蟲達が、身動き出来無い少女の裸身を這い上がって来たのでした。
……そして、其の冷たい淫蟲達は、幼い女陰(われめ)と肛門(アヌス)を押し開いて、少女の身体の中にまで入って来たのです。
……やがて、大蛇は再び、少女の前に姿を現した時の様に、山の中の小さな滝の滝壺の岩肌の、目立た無い、小さな横穴の中に潜り込んで行ったのでした。
……そして、真っ暗な長い穴の中を、少女は大蛇の体内で、身に蛞蝓達(ナメクジ)の粘液を塗られ続けながら、不老不死の身体にされて行ったのです。
……やがて、其の透明な大蛇が、真っ暗な穴の中から這い出した場所が、妖怪達だけが住む隠れ里、隠妖界でした。
……其の大蛇が、山肌の穴から這い出すと、美しい小さな庭の小川の上で、目の前には大きな神社の様な建物が、庭を取り囲んで左右に広がっていたのです。
……其れは、妖怪達が玻璃壺蛇(ギヤマンダ)を祀った建物で、中には白衣に緋袴(ひばかま)で素足の人間の少女達が大勢、妖蛇の巫女として捕らえられていたのでした。
……村の生け贄の少女を呑み込んで、此処に連れて来た大蛇は、そんな庭の平らな大岩の上に、失神している少女を、仰向(あおむ)けに吐き出したのです。
……既に、妖蛇の体内で不老不死に変えられていた少女は、巫女達に抱き抱えられて、小川が流れ込む庭の小さな池で、白い裸身を洗われたのでした。
……すると、其の水の冷たさで目覚めさせられた少女は、庭の片隅に有る小さな井戸に連れて行かれたのです。
……そして、其の井戸の真横の地面から垂直に生えた、二本の丈夫そうな柱の間に手足をXに開かされて、両の手首と足首とを縄で柱に結ばれて、全裸で大の字に磔(はりつけ)にされたのでした。
……蛇巫女達が、少女から離れるのと同時に、其の井戸の中から不気味な音がして、やがて真っ黒な長い女の髪が無数に、触手の様に蠢(うごめ)きながら、磔にされた少女に向かって伸びたのです。
……其れは、実は土葬された遊女達の頭髪が、付く喪神化した妖怪でした。
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