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二章
22-桃源郷
しおりを挟む礼子の家に来てから数日が経った。
その間俺はというと―――
「あぁん……んちゅ……はぁむ……」
「レロッジュルルッジュブッ……」
「はぁっ……ああんっ……はぁん」
耳から聞こえる悩ましい声と音で俺は目を覚ました。
股間から蕩けるような快感が広がってくる。
そして全身をムニュムニュと心地良い感触と、ヌルヌルとした液体が伝う。
まるで夢見心地の感覚の中目を開けると、そこにはこの上なく情欲をそそる割れ目が涎を垂らしていた。
「―――あっ、おはよう御座います、游助様っ」
『チュッ』
俺の目覚めに気付いた礼子が、おはようの口付けをする。
「おはよう礼子。それと皆も」
俺はベッドで横になる俺の身体にまとわり付く女達に、朝の挨拶をする。
「おはよう御座います游助様。今朝はどちらになさいますか?」
美香が礼子の隣から顔を出し、俺に注文を訊ねる。
先日庭でセックスした時とは異なる、実に事務的な表情だ。
「そうだな……今日は朝から美味しそうなアワビにソソられたから、マンコにしようかな」
そう答えながら美香の股間に手を伸ばし、『クチュリ』と指を這わせる。
「あんっ……んふ。かしこまりましたご主人様」
先程までの無表情が崩れ、美香が艶めかしい顔で指を舐めた。
そして俺の注文を聞いた10人の女達が股を開いて俺の身体に跨った。
『グチュッヌチュッ』
女達はそのままいやらしく濡れたアソコを俺の体中隙間なく擦りつけ始めた。
足の指から脛、膝、太腿、腰、腹、胸、肩、二の腕、前腕、掌、顔、そして頭部。
全身くまなく女のスケベな汁を塗りたくられる。
身体中にスケベな液体が垂れ、まるてグチュグチュの泥沼に浸かったような感覚に包まれる。
そして肝心の股間には、もちろんこの家の家主である礼子が最初に迎え入れた。
これが俺にとっての朝の日課となっている。
その日の気分によって身体中を胸に押し潰される時もあるが、今日は膣の日だ。
生前から俺は女性器というものに対して並々ならぬ羨望を抱いていた。
初めて無修正の画像を見たときは、興奮の余り7回も抜いた。
模造品であるオナホールの写真にすら興奮し、何としてもその感触を手や舌、そして股間で味わいたいと渇望していた。
調教時代にされた行為を、俺は今自らの意思で再現している。
当時は嬉しくもクソもなかったが、性欲が戻った今は身体中を女の秘部に包まれる感触が、とてつもなく心地良く、この上ない興奮を俺にもたらした。
身体中をその汁で汚されようとも、至福以外の何物でもない。
調教時代は性欲もないのにクンニで勃起する体が不思議でならなかったが、今となってはその理由がよく分かる。
顔に女の卑猥な箇所が擦り付けられ、女が気持ちよくなるための、男を気持よくするための部位で全身を包まれる。
どこを見てもスケベなマンコ、マンコ、マンコ―――それが前世の俺が夢にまで見た桃源郷だった。
『グチュリ……ヌチュリ』
『グチュッグチュックチュッ』
ああ―――天国だ。
このマンコが全部俺のもの。
このマンコを味わい尽くすことから俺の一日が始まり、マンコを味わうだけで一日が終わる。
代わる代わる、色んなマンコが俺のチンポを包み込み、指で弄り、顔に塗られ、舐め尽くす。
この家に来てから、一日中ひたすら女の身体を貪っている。
股間からは常に快感が昇り、幾度となく射精する。
礼子に頼み、食事は牡蠣やマカ、山芋等精力が付くものを常に体に取り込んでいる。
もちろんセックスしまくる体を作るためだ。
それでも夕方にもなると精液も枯れ、股間も立たなくなるので、礼子が持っている勃起薬を使ってセックスし続けている。
Dランク奴隷のように頭を壊されるのは御免だったため、そういう類のものは使わないように言ってある。
だがハードなプレイをやり過ぎて股間が痛くなった時は、痛みを和らげる為に快感を高める薬を弱めに服用して、女達とのセックスをひたすら愉しんでいる。
ちなみに何故俺がそこまでしてセックスするのかというと―――
一つにはもちろん俺の性欲が強いというのもある。
ヤれるならいつまでもヤっていたい。女達も常に俺とセックスしたがっている。
廊下に出ればすれ違うメイドが、頭の代わりに尻を向けて俺に挨拶する。
最初は皆普通に挨拶してくれたが、ある時俺とセックスしたくて我慢出来なくなったメイドが、俺に股を拡げて挨拶をした。
それを見た俺は、もちろん望み通り犯しまくってやった。
すると周りに居たメイド達は抜け駆けされたと憤慨し、一人、また一人と俺にアソコを向けて挨拶するようになったのだ。
皆俺に犯されたいがために。
その度に俺は律儀に女を犯してやり、屋敷内の女は全員種付け済みだ。
その結果、皆俺の肉棒の虜となり、Aランク奴隷を使って性欲を解消することも程々に、俺とばかりセックスしたがるようになった。
はじめは女達の性欲を俺が全部受ける形となり、他の奴隷達に対して何か申し訳ない気持ちになったが、ある時他の奴隷と話す機会があった。その時奴隷の皆は―――
「君が来てから、女性達から酷いレイプをされなくなった。本当にありがとう!」
「君はこの屋敷に現れた救世主だ!」
皆俺に嫉妬するどころか、俺の手を取って感謝の言葉を口にした。
それもそうだ。
彼等には性欲はなく、女達に性欲を向けられるのは苦痛以外何物でもなかったのだろう。特に―――
「ありがとう……! 礼子様の元から解放してくれて、本当に……ありがとう……!」
礼子に引き連れられていたAランクの男達は、皆涙を流しながら俺の手を取ってお礼を述べた。
今の礼子は俺に従順で可愛いものだが、彼等は以前の礼子から一体どんな酷い目に遭っていたのだろうかと、なんとも居た堪れない気持ちになった。
そんな礼子と喜んでセックスしている俺は、彼等から見ればさしずめ悪の大王に果敢にも立ち向かう勇者か、或いはDランクの奴隷以上に頭のイカれた奴のどちらかといったところだろう。
そんなこんなで奴隷の仲間達から尊敬と畏怖の目で見られることとなった俺は―――
『コンコン』
「入るぞ~」
屋敷のとある一室へ一人で訪れていた。
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