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第二章【魔界編】
暴露(性描写有り)
しおりを挟む『パンッパンッパンッパンッ!』
部屋に激しい破裂音が響き渡る。
「ンンッ……あっ! ああっんっ!」
リザが艶かしくよがり声を上げる。
「アアアッ! いっイクッイクウゥーーッ!」
レイシアが人目も憚らず絶頂に浸る。
「んふっ……ンチュッ……レロッ」
ソフィーヤがいやらしい音を立てながら舌を這わせる。
「気持ち良いぃっ! もっと……! もっと気持ち良いの……ほっ欲し! 気持ち良いの欲しいぃっ!」
メレーヌが幼い身体で快楽の悦びを渇望する。
その中心にはシンの姿があった。
「うっ……あああっ! でっ出るっ! 出るううぅぅーっ!」
『ドピュドピュドピュピュッ! ピュルルーーッ!』
何故かシンはまたもやベッドに拘束された状態で、身体中を女達に弄ばれていたーー
~~~~~~~~~~
遡ること数日前ーー
「ど、どうして俺を魔界に……?」
リザからの思いもよらない発言に、シンは恐る恐る疑問を投げ掛けた。
人間と魔族はかつて壮絶な人魔大戦を繰り広げた歴史もある程に、両者の関係は隔たれている。
古来よりリザのような淫魔は人間の男を拐い、死ぬまでその性を搾り取る。またクドラウスのようなヴァンパイアは人間の生き血を喰らうと恐れられている。
そして魔族は魔物よりも強い力を有しており、シンのようにそれを召喚する降魔術師は存在するものの、基本的に魔族は人間にとっての天敵と認識されている。
そのような魔族達が暮らす魔界に連れていかれるなど、人間にとっては恐怖以外の何物でもない。
「う~んと、何かクドラウス達がダーリンにどうしても魔王城に来て欲しいんだってー。
何か話があるみたい!」
しかも呼び出しの主はシンを危うく焼き殺す所だったあの元魔王軍幹部のクドラウスときた。
その名にシンの脳裏は業火に焼かれた瞬間が甦り、青ざめた顔でその身を『ブルルッ』と震わせた。
そしてそれと同時にレイシアの眉毛がピクリと動いた。
「性懲りも無く……あのノーライフキングがシンに手を出すつもりなら、私が容赦しない。
次は絶対に逃がさない……出会った瞬間に奴の体を真っ二つに斬り落としてやる」
レイシアは怒りの覇気を放ちながら剣に両手を添えた。
「れ、レイシアさん落ち着いて下さい……リザ、クドラウスは何て言ってたんだ?」
シンがレイシアを静止しながらリザに問い掛ける。
「なんかねー、魔族の未来がダーリンに懸かってるとかなんとかー。それでダーリンにはお客さんとして、"ていちょう"に招いて欲しいとか言ってたようなー……」
どうやらクドラウスは、シンを客人として丁重に招待するつもりのようだ。とは言っても相手はあの元魔王軍幹部でシン達を襲ったノーライフキング。
リザの言葉に安全である保障など何処にもない。
「一体どういうつもりなんだろうか……この前は殺されそうになったってのに……あ、そういえばーー」
シンはふと、クドラウスと対峙した時の事を思い出した。
あの時のクドラウスはシンの事を「連れて帰る」と口にしていた。
「元々俺に何か用があったのか……? そういえばリビングデッドの事について聞いてきたし……」
シンはクドラウスの意図を図るように深く考え込んだ。
「シン……まさとは思うけど、魔界に行くつもり? ダメだよそんなの絶対ダメ!」
妙に考え込むシンに対し、レイシアが激しく制止する。レイシアにとってクドラウスはシンを傷付けた憎むべき存在。そんなクドラウスの招きにシンが応えるのを黙って見過ごせる筈も無かった。
「でもどうして俺を連れて行こうとしたのか、そしてリビングデッドの大群を使って何をしようとしていたのか気になるし……
それに厄災級の魔族が人間の国に現れた以上、それに関わっているっぽい冒険者の俺が知らんぷりする訳にもいかないし……」
クドラウスの目的如何では、この国に何か危険が及ぶかもしれない。自分が招きを断ったら尚更その可能性が高まる。
シンの中で答えは一つしか無かった。
「魔王城に行って奴の目的を聞こう。それが降魔術師の冒険者である俺が為すべき事だと思う。」
シンは魔界行きを決意し、勢い良く立ち上がった。
「魔界にはリザが付いてるから安心してねダーリン。それにクドラウスも絶対危険な目には遭わせないって言ってたよー」
その言葉を何処まで信用していいのかは不明だが、少なくとも前回のように会って突然襲われるといった事にはならないだろう。何せ今回はサキュバスクイーンであるリザも付いているのだ。
「シン様が行かれるのでしたら私も御供します。次にまた私を置いて何処かに行かれてしまったら、寂しくて死んでしまいます!」
「勿論わたくしも行きますわよ! わたくしを護衛して下さるお約束なのですから、こんな所に放置されては困りますわ!
それに魔界に行けるだなんて、何だかとってもワクワクしますわ!」
シンに続き、ソフィーヤとメレーヌも同行を申し出る。二人の目からはどんなに静止されても、絶対に付いていくという堅い意思に溢れていた。
そんなシン達の様子に、レイシアは「ハァ」とため息をついた。
「分かったよシン……君がそこまで言うなら私も付いていくよ。だけどすぐには行かせないよ。魔界なんてどんな奴に襲われるかも分からないような場所に、今のシンを連れて行く訳にはいかない。
せめて今の私と同じ、いやそれ以上にレベルを上げて貰わないと」
「えっ」
シンの身を案じて真剣に語るレイシアの言葉に、シンの体から汗が滲み出る。
「シン、先程おぼろ気だったけど、確か私の強奪スキルのようにレベルを上げるスキルがあると言っていたよね?
魔界に行くまでの間、それを使ってしっかりレベルを上げる為の合宿を行おう。勿論私も手伝うよ」
「私も何かお手伝い出来る事があればやります!」
「護衛は少しでも強い方が心強いですから、わたくしも手伝いますわ」
3人の女性から純粋な眼差しを向けられ、シンは思わずたじろいだ。
「ええっと~、じ、実はそのスキルについてなんだけどーー」
シンは今まで誰にも教えなかった強欲のスキルについて、とうとう自身の口から説明を余儀なくされたーー
「「「ええーーーー!?」」」
シンから強欲のスキルについて説明を受けた後、3人の女達は一様に顔を真っ赤にして驚愕の声を上げた。
その様子をリザがニコニコと楽しそうに眺め、シンは気まずそうに視線を足元に向けた。
「そ、そんな……し、シンが女とセ、セックスをして強くなっていたなんて……」
「性の快楽を得て経験値を稼ぐ……ああっ……なんて、なんて素晴らしいスキルをお持ちなのですかシン様!」
「ど、道理であんなに凄い逸物を……! せ、性の権現ですわ! 破廉恥王ですわ!」
「あ、あはは……」
女達から驚きと感動、そして恐怖の目を向けられ、シンは最早目を泳がせながら笑って誤魔化す事しか出来ないでいる。
「そ、それじゃあ沢山セックスすれば良いんだね!? あ! 確か不屈の精神とかいうスキルもあるとか言ってたから、拘束した方が効率が良いかな!?」
「シン様が強くなれるのであれば、好きなだけ私の身体をお使いになってください! いえ、使って下さい!
沢山セックスして沢山強くなってください!」
「そ、そうね! 強くなる為なら仕方ないわね! シン! わたくしを守って頂く為なら幾らでも協力しますわ!
それに強い快楽を味わった方がもっと強くなれますわよね!?
そ、それなら、またあの淫魔の体液を使ってくださいまし! は、はは早く! 早くいたしましょう!?」
女達が目をギラつかせながらシンに迫る。
「え、ちょ、ちょっと……皆一回落ち着こう!? そんな拘束とか野蛮な事しなくても……!」
シンは身の危険を感じ思わず後退るがーー
『ガシッ』
リザがそおっとシンの背後に近付き、後ろから羽交い締めした。
「ダーリーン、魔界にはリザ達の国もあるんだよぉ? 今のうちから沢山エッチして慣らさないと、淫魔界に行ったら気持ち良すぎて壊れちゃうよ?」
『ズブブッ』
リザがシンの耳元に語りかけながら、シンの肛門に尻尾を挿入する。
「ああっ……!? い、淫魔界!?」
シンは墓地で50体の淫魔に襲われた時の事を思い出す。あの気が狂う程の快楽の波を、今度は無数の淫魔達によって浴びせられるのだ。
しかもそこにはあのリリム達もいる。
シンは無数の淫乱な美女達と快楽の限りを尽くす光景を想像し、ムクムクとチンポを硬くしていく。
「本当は魔王城に戻ってダーリンが来る事を伝えなきゃいけないんだけど~……いいや!ダーリンとエッチしてからにしよー!」
『ズチュルルルーーッ』
性欲第一のリザは考えを捨て、シンの腸に大量の魔薬を流し込んだ。
「あああーーーっ!?」
恐怖と期待と悦びの入り交じったシンの悲鳴が、家中に響き渡ったーー
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