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18 再会-6-
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「私たちはここでは生きられません。木の実や川の水だっていつかなくなります。循環が止まったのですから」
「そんなこと分からないじゃないか」
「病気ひとつ治せないのですよ? 何人も死んでいるじゃないですか」
リエは笑ったが、表情はまったく変わっていなかった。
「私がいた楽園でも死にました。飲み水や果実を疑いましたがちがいました。私たちのせいなんです」
「………………?」
「私たちが雑菌を持ち込んだからですよ。皮膚や衣服に付いているもの、体内にあるもの。元々ここには存在しなかったんです。
抵抗力のない人は死にました。まだ生きている人も時間の問題です」
「そんな、そんなバカなことがあるか!」
デタラメだ、と言わんばかりに彼は小屋に向かって走り出した。
途中、暗闇に足をとられて何度も転びそうになりながら、どうにか戸口に辿り着く。
目が慣れてきたせいで彼はすぐにそれを見つけてしまった。
ティレルの手を握ったまま、男の子は倒れていた。
生死を確かめている余裕はない。
カイロウは彼を押しのけるようにして娘を抱きしめた。
体は温かかった。
密着した肌の間を互いの体温が行き来する。
しかし呼吸は止まっていた。
脈も鼓動もなく、粗末なベッドに血色の良いマネキン人形が横たわっているようなものだった。
「ティレル! ティレル!」
それはない。
そんなハズがないと。
父は我が子を呼び続けた。
病気なら呼吸は弱々しいものだろう。
脈は測り損ねたのかもしれないし、心臓だって止まっている瞬間くらいあるハズだ。
彼は思いつく限りの方法で彼女の生を探ろうとした。
だがそれはどこにもなかった。
少女の指先さえ動かさなかった。
「ああ、あ…………!」
小さな体にしがみつく。
やっと見つけた。
やっと再会できた愛娘が。
こんなところで死ぬなどあり得ないと。
彼は現実を否定しようとした。
しかし現実は彼の腕の中にあった。
「お気の毒に――」
いつの間にか戸口に立っていたリエはお悔やみを申し述べた。
その声がカイロウには死神の囁きに聞こえた。
「きみのせいだ! きみが手を貸してくれていたらティレルは助かったのに!」
オリジンにさえ向けなかった強い憎悪をかつての助手に叩きつける。
「もう手遅れでしたよ」
何かが欠けてしまったらしいリエは、人の死を前にしても心揺れることはなかった。
彼女は知っているからだ。
人の命の軽さを。
人の脆弱さ、醜さ、愚かさと傲慢さも。
「分かっているぞ。きみは妹に復讐したがっていた。でもそれができなくなったから自棄を起こしているんだ。でもティレルは関係ない。
きみがやっているのはただの八つ当たりだ」
「八つ当たり、ですか? 私が何かしましたか?」
「ティレルを見殺しにした。空から太陽が消えた。きみがやったんだろう?」
リエはあくびをした。
この男は他者を責めるときだけおしゃべりになる。
普段からこれくらい口数が多ければ、助手としてもっとやりやすかったのに、と彼女は思った。
「娘さんの件は無関係です。太陽は……そうですね、私の仕業ですね」
「なぜだ? なぜそんなことをした? 楽園が真っ暗じゃないか!」
「クジラなんて無くなったほうがいいんです。こんなのがあるから人間はいつまでも同じことを繰り返してしまうんです。
娘さんが誘拐されたのだって元を辿ればこれのせいですよ。さっさと沈めてしまったほうがいいと思いませんか?」
「私は娘を取り戻したかっただけなんだ」
その個人的な理由のために地上が焼き払われたことをどう思っているのか、彼女は訊いてみたくなった。
「その――」
しかし口にしかけたところで止める。
知ったところで意味のないことだ。
「下にはまだ生き延びている命があるでしょう。クジラさえ無くなれば、今度こそリセットされない世界が始まるんです。
恵みの雨が降らないかわりに霧が太陽を覆うこともありません。それがこの星の本来の姿なんですよ」
カイロウの指摘は正しかった。
報復する相手を失った彼女は、鬱積した感情を発散するために新たな対象を用意する必要があった。
条件は正義と正当性が得られること。
オリジンが地上を蹂躙した時、その機会が訪れた。
あれが直接人間に手を下してくれたおかげで、クジラを敵だと見定めるのにためらいがなくなった。
敵だと認定できればどんなことだってできる。
人間のための行動だと思えば、この巨体を海の底に沈めることは正義だ。
世界に秩序を、星に本来の姿を取り戻す英雄にさえなれる。
「私たち人間にとっても、他の生物にとっても、クジラなんて要らないんです」
もちろん彼女には英雄になろうなどという気はない。
クジラは不要だという言葉も本心から出たものである。
ただ、振り上げた拳を下ろす先は必要だった。
正論のように聞こえたから、カイロウは返す言葉を持たない。
人間だの、世界だの、クジラだの、それらはもう彼にとっては瑣末な問題だった。
いや、問題にすらならない。
ようやく始まった父親としての人生。
それが終わってしまうことのほうがよほど――。
「………………」
耳障りな音が響いた。
頭の中に直接叩きつけられるような低く、重い唸り声だ。
「ああ、これは――」
リエは得心した。
音はあらゆる方向から聞こえてきた。
大地が激しく鳴動する。
一瞬、体が浮き上がるような感覚がして、カイロウは慌ててティレルをかばうように抱きしめた。
「墜ちますね」
重力が下ではなく上からかかるような錯覚。
その後に揺れ、続いて地響きにも似た音。
この稀有な体験にリエは久しぶりに嬉しそうな顔をした。
苦痛にまみれた人生に、このような形でピリオドを打てる幸運に――彼女は感謝した。
「ティレル……!」
ひとり悦に入る助手を尻目に、彼はまだ温かい娘にすがりついていた。
溢れる涙は止まらない。
止まるハズがない。
子に注ぐ愛は無限だからだ。
ほんの束の間、父親を務めただけで与えきってしまうほど、愛は軽くも安くもない。
「ああ、ティレル! ティレル!」
太陽は完全に消え、楽園は真正の闇に包まれた。
地面が再び激しく揺れた。
はるか上空で、何かが軋む音がする。
リエは目を閉じた。
どうせ開けていても見えるものは同じだ。
「お別れですね」
彼女は呟いたが、それはカイロウに向けてのものではない。
「恨むぞ、リエ」
だが他に聞く者はいないから、彼は全てを代表して言葉を返した。
「きみが壊したんだ。何もかも」
「ひどい誤解です。もう壊れていました。引き金を引いたのはむしろあなたですよ」
互いの顔はもう見えない。
黒く塗りつぶされた視界にはもう、何も映らない。
「………………」
カイロウは何か言い返そうとして口を開いた。
だがその瞬間、激流に呑み込まれ、彼の体は娘を抱いたまま漆黒の楽園へと放り出されてしまった。
「そんなこと分からないじゃないか」
「病気ひとつ治せないのですよ? 何人も死んでいるじゃないですか」
リエは笑ったが、表情はまったく変わっていなかった。
「私がいた楽園でも死にました。飲み水や果実を疑いましたがちがいました。私たちのせいなんです」
「………………?」
「私たちが雑菌を持ち込んだからですよ。皮膚や衣服に付いているもの、体内にあるもの。元々ここには存在しなかったんです。
抵抗力のない人は死にました。まだ生きている人も時間の問題です」
「そんな、そんなバカなことがあるか!」
デタラメだ、と言わんばかりに彼は小屋に向かって走り出した。
途中、暗闇に足をとられて何度も転びそうになりながら、どうにか戸口に辿り着く。
目が慣れてきたせいで彼はすぐにそれを見つけてしまった。
ティレルの手を握ったまま、男の子は倒れていた。
生死を確かめている余裕はない。
カイロウは彼を押しのけるようにして娘を抱きしめた。
体は温かかった。
密着した肌の間を互いの体温が行き来する。
しかし呼吸は止まっていた。
脈も鼓動もなく、粗末なベッドに血色の良いマネキン人形が横たわっているようなものだった。
「ティレル! ティレル!」
それはない。
そんなハズがないと。
父は我が子を呼び続けた。
病気なら呼吸は弱々しいものだろう。
脈は測り損ねたのかもしれないし、心臓だって止まっている瞬間くらいあるハズだ。
彼は思いつく限りの方法で彼女の生を探ろうとした。
だがそれはどこにもなかった。
少女の指先さえ動かさなかった。
「ああ、あ…………!」
小さな体にしがみつく。
やっと見つけた。
やっと再会できた愛娘が。
こんなところで死ぬなどあり得ないと。
彼は現実を否定しようとした。
しかし現実は彼の腕の中にあった。
「お気の毒に――」
いつの間にか戸口に立っていたリエはお悔やみを申し述べた。
その声がカイロウには死神の囁きに聞こえた。
「きみのせいだ! きみが手を貸してくれていたらティレルは助かったのに!」
オリジンにさえ向けなかった強い憎悪をかつての助手に叩きつける。
「もう手遅れでしたよ」
何かが欠けてしまったらしいリエは、人の死を前にしても心揺れることはなかった。
彼女は知っているからだ。
人の命の軽さを。
人の脆弱さ、醜さ、愚かさと傲慢さも。
「分かっているぞ。きみは妹に復讐したがっていた。でもそれができなくなったから自棄を起こしているんだ。でもティレルは関係ない。
きみがやっているのはただの八つ当たりだ」
「八つ当たり、ですか? 私が何かしましたか?」
「ティレルを見殺しにした。空から太陽が消えた。きみがやったんだろう?」
リエはあくびをした。
この男は他者を責めるときだけおしゃべりになる。
普段からこれくらい口数が多ければ、助手としてもっとやりやすかったのに、と彼女は思った。
「娘さんの件は無関係です。太陽は……そうですね、私の仕業ですね」
「なぜだ? なぜそんなことをした? 楽園が真っ暗じゃないか!」
「クジラなんて無くなったほうがいいんです。こんなのがあるから人間はいつまでも同じことを繰り返してしまうんです。
娘さんが誘拐されたのだって元を辿ればこれのせいですよ。さっさと沈めてしまったほうがいいと思いませんか?」
「私は娘を取り戻したかっただけなんだ」
その個人的な理由のために地上が焼き払われたことをどう思っているのか、彼女は訊いてみたくなった。
「その――」
しかし口にしかけたところで止める。
知ったところで意味のないことだ。
「下にはまだ生き延びている命があるでしょう。クジラさえ無くなれば、今度こそリセットされない世界が始まるんです。
恵みの雨が降らないかわりに霧が太陽を覆うこともありません。それがこの星の本来の姿なんですよ」
カイロウの指摘は正しかった。
報復する相手を失った彼女は、鬱積した感情を発散するために新たな対象を用意する必要があった。
条件は正義と正当性が得られること。
オリジンが地上を蹂躙した時、その機会が訪れた。
あれが直接人間に手を下してくれたおかげで、クジラを敵だと見定めるのにためらいがなくなった。
敵だと認定できればどんなことだってできる。
人間のための行動だと思えば、この巨体を海の底に沈めることは正義だ。
世界に秩序を、星に本来の姿を取り戻す英雄にさえなれる。
「私たち人間にとっても、他の生物にとっても、クジラなんて要らないんです」
もちろん彼女には英雄になろうなどという気はない。
クジラは不要だという言葉も本心から出たものである。
ただ、振り上げた拳を下ろす先は必要だった。
正論のように聞こえたから、カイロウは返す言葉を持たない。
人間だの、世界だの、クジラだの、それらはもう彼にとっては瑣末な問題だった。
いや、問題にすらならない。
ようやく始まった父親としての人生。
それが終わってしまうことのほうがよほど――。
「………………」
耳障りな音が響いた。
頭の中に直接叩きつけられるような低く、重い唸り声だ。
「ああ、これは――」
リエは得心した。
音はあらゆる方向から聞こえてきた。
大地が激しく鳴動する。
一瞬、体が浮き上がるような感覚がして、カイロウは慌ててティレルをかばうように抱きしめた。
「墜ちますね」
重力が下ではなく上からかかるような錯覚。
その後に揺れ、続いて地響きにも似た音。
この稀有な体験にリエは久しぶりに嬉しそうな顔をした。
苦痛にまみれた人生に、このような形でピリオドを打てる幸運に――彼女は感謝した。
「ティレル……!」
ひとり悦に入る助手を尻目に、彼はまだ温かい娘にすがりついていた。
溢れる涙は止まらない。
止まるハズがない。
子に注ぐ愛は無限だからだ。
ほんの束の間、父親を務めただけで与えきってしまうほど、愛は軽くも安くもない。
「ああ、ティレル! ティレル!」
太陽は完全に消え、楽園は真正の闇に包まれた。
地面が再び激しく揺れた。
はるか上空で、何かが軋む音がする。
リエは目を閉じた。
どうせ開けていても見えるものは同じだ。
「お別れですね」
彼女は呟いたが、それはカイロウに向けてのものではない。
「恨むぞ、リエ」
だが他に聞く者はいないから、彼は全てを代表して言葉を返した。
「きみが壊したんだ。何もかも」
「ひどい誤解です。もう壊れていました。引き金を引いたのはむしろあなたですよ」
互いの顔はもう見えない。
黒く塗りつぶされた視界にはもう、何も映らない。
「………………」
カイロウは何か言い返そうとして口を開いた。
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