34 / 101
11 方舟-5-
しおりを挟む
「よし、だいたい分かった。ここで別れよう」
バッグから双眼鏡を取り出し、2人に渡す。
ネメアにこの場に留まるよう言い置いて、カイロウとダージはそれぞれ広場の東側と西側に移動した。
三方に散ったのは、各々観察する対象は異なるが死角を作らないようにするためだ。
特に方舟はちょうど反対側の様子を観ることができない。
ダージが気を利かせてネメアを連れてきたのは運が良かった。
(こんなことを知ってどうするのかしら……?)
人混みに紛れるようにしてネメアはレンズを覗き込んだ。
渡された双眼鏡は一段性能が良く、上空の巨体を鮮明に捉えている。
ゆらりゆらりと流れるように泳ぐクジラは、きわめて緩慢な動作で地上を俯瞰しているように見える。
(ま、仕事だからしょうがないか)
怪我や時には命の危険すらあるボディガードに比べれば楽すぎる業務である。
報酬をもらうのが申し訳ないくらいだ。
他方、2人は広場の外周に沿って移動し、互いに正対する位置につく。
どちらからも現場の様子はよく見える。
(今のところ、おかしな点はないな――)
カイロウは油断なく周囲を窺った。
街路樹を盾にすることで、向こうからは気取られにくくなっている。
この手の隠密行動の巧みさはやはりダージに譲る。
車など身近にあるもので自然に身を隠せ、とは彼の知恵だった。
未明から彼らの動きは慌ただしかった。
クジラの使者から届くメールにはいつもどおり、選ばれた子の名前と方舟をよこす場所、日時だけが記されていた。
日程に余裕を持たせた内容だが、だからといって気は抜けない。
上官からは儀式としての厳格性、神秘性を損ねないようにしろと口うるさく言われている。
大きな権限を与えられている神祇官でさえ、粗相があれば重罰を受けることになっている。
「周辺に異常なし。今回も何事もなければいいが」
交通整理や周辺の警備は下級役人の仕事だ。
広場の出入り口やその近辺を見回り、式典――彼らはそう呼んでいる――が滞りなく執り行われるよう注意を払う。
「こっちも問題はない。あとは到着を待つだけだ」
万が一のことがあってはならないと、この式典には多くの役人が駆り出されていた。
祭祀官はもちろんのこと、会計課や庶務課の人員までいる。
政府に雇われたテラの姿もここにあった。
夜を切り取ったようなコートに身を包む彼は、同じく黒服の役人に紛れても違和感がない。
「傭兵さんよ、何かあったら頼むぞ」
荒事は彼らの仕事ではない。
何かと保身に走りたがる役人は、騒ぎが起こればテラや民間の警備会社に面倒を押し付けることに微塵も後ろめたさはない。
「それが仕事だ」
もらった分は働く、が彼の矜持である。
コートの袖口からわずか覗くスチール製の拳を握りしめ、テラは広場の内周を悠然と歩いて回った。
何かがある、ということなどない。
極刑を恐れる市民に、この式典を台無しにする気概などあるハズがない。
そもそもほとんど全ての人間は、これを慶事と認識している。
クジラに選ばれるということは、すなわち神に微笑みかけられたに等しい。
親兄弟は一族から神の加護を受けた子が出たことを喜び、見物人はそんな時の寵児を一目見てあやかろうとする。
つまり式典を妨害すれば、それは神に背く行為と見做される。
それだけの度胸があり、実際に行動に移す人間がどれだけいるか――。
(考えるまでもない)
そう思うからテラはゆっくりと時間をかけて見回ることができた。
10分ほどかけてちょうど一周した頃、観衆がどよめきだした。
空の一点に光がまたたく。
それは風を切り裂くような鋭い音を響かせながら、ゆっくりと近づいてくる。
「クジラ様の御使いだ!」
人々が空を指差して叫ぶ。
全長30メートルほどの、白色とも銀色ともつかない楕円状の小舟が旋回しながら高度を下げていく。
銅褐色の霧の中、小舟はまるで暗闇に浮かぶ光明のようだった。
荘厳で神秘的な輝きが、機械的な音とともに地上に降り立つ。
信心深い何人かは来臨に目を閉じ、敬虔な気持ちで迎えた。
「方舟、到着しました」
待機していた役人たちは恭しく頭を垂れた。
広場の北側から黒塗りの車が入ってきた。
窓はスモークで覆われ、中の様子は見えない。
神祇官が2人、しずしずと進み出て方舟の正面に立った。
扉が開き、彼らは吸い込まれるように中に入った。
車は観衆に見せつけるように広場を一周し、方舟の左側に停まった。
「今回は何人くらい選ばれたんだろうな」
「羨ましいわねえ。私もクジラ様の御慈愛をいただきたかったわ」
羨望の声があちこちから聞こえた。
誰もが広場で執り行われている式典に夢中だ、
警備隊が車を取り囲むように隊列を組むと、傍にいた数名の神祇官が車の後部に回り込む。
そして中からカゴに入った赤ん坊を取り出し、天高く掲げた。
「ルウェニ=カザン! この者はクジラ様に選ばれ、楽園に至ることを許された!」
歓声がこだまする。
赤ん坊は神祇官によって方舟に運び込まれた。
「トウィート! この者はクジラ様に選ばれ、楽園に至ることを許された!」
続いて2人目が取り出される。
「ギータ=トラヤ! この者はクジラ様に選ばれ、楽園に至ることを許された!」
「サツド! この者は――」
次々と赤ん坊が運び込まれ、その人数は十を超えた。
繰り返すこと数分。
方舟に向かって恭しくお辞儀をした神祇官はゆっくりと振り返り、観衆に向かって叫んだ。
「以上、17名は御使いに運ばれ、末永くその命をクジラ様と共にする栄誉を得た!」
「畏れ謹みながら申し上げる! クジラ様の御威光が遍く降り注がんことを!」
役人たちはひざまずき、両手を組んで瞑目した。
この瞬間だけは観衆も音を立ててはならないとされている。
それまでの厳かな動とは一転、あらゆるものが静止し、一切の音が消え去った真の静寂が場を支配する。
やがて役目を終えた神祇官が出てくると、方舟は扉を閉じ、ゆっくりと浮かびあがった。
そして地上の人間たちに微笑みかけるようにしばらく滞空したあと、クジラの元へと飛び去っていった。
バッグから双眼鏡を取り出し、2人に渡す。
ネメアにこの場に留まるよう言い置いて、カイロウとダージはそれぞれ広場の東側と西側に移動した。
三方に散ったのは、各々観察する対象は異なるが死角を作らないようにするためだ。
特に方舟はちょうど反対側の様子を観ることができない。
ダージが気を利かせてネメアを連れてきたのは運が良かった。
(こんなことを知ってどうするのかしら……?)
人混みに紛れるようにしてネメアはレンズを覗き込んだ。
渡された双眼鏡は一段性能が良く、上空の巨体を鮮明に捉えている。
ゆらりゆらりと流れるように泳ぐクジラは、きわめて緩慢な動作で地上を俯瞰しているように見える。
(ま、仕事だからしょうがないか)
怪我や時には命の危険すらあるボディガードに比べれば楽すぎる業務である。
報酬をもらうのが申し訳ないくらいだ。
他方、2人は広場の外周に沿って移動し、互いに正対する位置につく。
どちらからも現場の様子はよく見える。
(今のところ、おかしな点はないな――)
カイロウは油断なく周囲を窺った。
街路樹を盾にすることで、向こうからは気取られにくくなっている。
この手の隠密行動の巧みさはやはりダージに譲る。
車など身近にあるもので自然に身を隠せ、とは彼の知恵だった。
未明から彼らの動きは慌ただしかった。
クジラの使者から届くメールにはいつもどおり、選ばれた子の名前と方舟をよこす場所、日時だけが記されていた。
日程に余裕を持たせた内容だが、だからといって気は抜けない。
上官からは儀式としての厳格性、神秘性を損ねないようにしろと口うるさく言われている。
大きな権限を与えられている神祇官でさえ、粗相があれば重罰を受けることになっている。
「周辺に異常なし。今回も何事もなければいいが」
交通整理や周辺の警備は下級役人の仕事だ。
広場の出入り口やその近辺を見回り、式典――彼らはそう呼んでいる――が滞りなく執り行われるよう注意を払う。
「こっちも問題はない。あとは到着を待つだけだ」
万が一のことがあってはならないと、この式典には多くの役人が駆り出されていた。
祭祀官はもちろんのこと、会計課や庶務課の人員までいる。
政府に雇われたテラの姿もここにあった。
夜を切り取ったようなコートに身を包む彼は、同じく黒服の役人に紛れても違和感がない。
「傭兵さんよ、何かあったら頼むぞ」
荒事は彼らの仕事ではない。
何かと保身に走りたがる役人は、騒ぎが起こればテラや民間の警備会社に面倒を押し付けることに微塵も後ろめたさはない。
「それが仕事だ」
もらった分は働く、が彼の矜持である。
コートの袖口からわずか覗くスチール製の拳を握りしめ、テラは広場の内周を悠然と歩いて回った。
何かがある、ということなどない。
極刑を恐れる市民に、この式典を台無しにする気概などあるハズがない。
そもそもほとんど全ての人間は、これを慶事と認識している。
クジラに選ばれるということは、すなわち神に微笑みかけられたに等しい。
親兄弟は一族から神の加護を受けた子が出たことを喜び、見物人はそんな時の寵児を一目見てあやかろうとする。
つまり式典を妨害すれば、それは神に背く行為と見做される。
それだけの度胸があり、実際に行動に移す人間がどれだけいるか――。
(考えるまでもない)
そう思うからテラはゆっくりと時間をかけて見回ることができた。
10分ほどかけてちょうど一周した頃、観衆がどよめきだした。
空の一点に光がまたたく。
それは風を切り裂くような鋭い音を響かせながら、ゆっくりと近づいてくる。
「クジラ様の御使いだ!」
人々が空を指差して叫ぶ。
全長30メートルほどの、白色とも銀色ともつかない楕円状の小舟が旋回しながら高度を下げていく。
銅褐色の霧の中、小舟はまるで暗闇に浮かぶ光明のようだった。
荘厳で神秘的な輝きが、機械的な音とともに地上に降り立つ。
信心深い何人かは来臨に目を閉じ、敬虔な気持ちで迎えた。
「方舟、到着しました」
待機していた役人たちは恭しく頭を垂れた。
広場の北側から黒塗りの車が入ってきた。
窓はスモークで覆われ、中の様子は見えない。
神祇官が2人、しずしずと進み出て方舟の正面に立った。
扉が開き、彼らは吸い込まれるように中に入った。
車は観衆に見せつけるように広場を一周し、方舟の左側に停まった。
「今回は何人くらい選ばれたんだろうな」
「羨ましいわねえ。私もクジラ様の御慈愛をいただきたかったわ」
羨望の声があちこちから聞こえた。
誰もが広場で執り行われている式典に夢中だ、
警備隊が車を取り囲むように隊列を組むと、傍にいた数名の神祇官が車の後部に回り込む。
そして中からカゴに入った赤ん坊を取り出し、天高く掲げた。
「ルウェニ=カザン! この者はクジラ様に選ばれ、楽園に至ることを許された!」
歓声がこだまする。
赤ん坊は神祇官によって方舟に運び込まれた。
「トウィート! この者はクジラ様に選ばれ、楽園に至ることを許された!」
続いて2人目が取り出される。
「ギータ=トラヤ! この者はクジラ様に選ばれ、楽園に至ることを許された!」
「サツド! この者は――」
次々と赤ん坊が運び込まれ、その人数は十を超えた。
繰り返すこと数分。
方舟に向かって恭しくお辞儀をした神祇官はゆっくりと振り返り、観衆に向かって叫んだ。
「以上、17名は御使いに運ばれ、末永くその命をクジラ様と共にする栄誉を得た!」
「畏れ謹みながら申し上げる! クジラ様の御威光が遍く降り注がんことを!」
役人たちはひざまずき、両手を組んで瞑目した。
この瞬間だけは観衆も音を立ててはならないとされている。
それまでの厳かな動とは一転、あらゆるものが静止し、一切の音が消え去った真の静寂が場を支配する。
やがて役目を終えた神祇官が出てくると、方舟は扉を閉じ、ゆっくりと浮かびあがった。
そして地上の人間たちに微笑みかけるようにしばらく滞空したあと、クジラの元へと飛び去っていった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
好色一代勇者 〜ナンパ師勇者は、ハッタリと機転で窮地を切り抜ける!〜(アルファポリス版)
朽縄咲良
ファンタジー
【HJ小説大賞2020後期1次選考通過作品(ノベルアッププラスにて)】
バルサ王国首都チュプリの夜の街を闊歩する、自称「天下無敵の色事師」ジャスミンが、自分の下半身の不始末から招いたピンチ。その危地を救ってくれたラバッテリア教の大教主に誘われ、神殿の下働きとして身を隠す。
それと同じ頃、バルサ王国東端のダリア山では、最近メキメキと発展し、王国の平和を脅かすダリア傭兵団と、王国最強のワイマーレ騎士団が激突する。
ワイマーレ騎士団の圧勝かと思われたその時、ダリア傭兵団団長シュダと、謎の老女が戦場に現れ――。
ジャスミンは、口先とハッタリと機転で、一筋縄ではいかない状況を飄々と渡り歩いていく――!
天下無敵の色事師ジャスミン。
新米神官パーム。
傭兵ヒース。
ダリア傭兵団団長シュダ。
銀の死神ゼラ。
復讐者アザレア。
…………
様々な人物が、徐々に絡まり、収束する……
壮大(?)なハイファンタジー!
*表紙イラストは、澄石アラン様から頂きました! ありがとうございます!
・小説家になろう、ノベルアッププラスにも掲載しております(一部加筆・補筆あり)。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる