50 / 115
新たなる脅威篇
1 勃興-5-
しおりを挟む
数日後。
政務官の発案によって、シェイドは大会議室に呼ばれた。
税制審議会という彼には馴染みのない言葉を掲げられたここには、田舎出身の小心者には居心地の悪いエリートが揃っている。
集うのはシェイドも顔を知っている政務官たちに初対面となる官僚、内外の有識者が数名という顔ぶれだ。
(なんかすごそうな人がいっぱいいる……)
彼はさっそく気後れした。
プラトウにいた大人はもっと野暮ったくてとっつきやすかった。
悪く言えばエリートとは程遠い、学識のなさそうな――。
「それでは審議会を開催いたします。このような形式での開催は前例がありませんので不手際があればご容赦を」
政務官は落ち着いた様子で宣言した。
(……前例がない?)
ここに来る途中、シェイドは世話役に会の主旨を聞いた。
文字どおり税制について審議をするという。
ペルガモン政権下では不定期かつ頻繁に開催されていたというから、先ほどの前例がないという言葉とは矛盾が生じる。
「僕は何をすればいいんですか?」
すぐ横に座っている政務官に小声で問う。
「今の税金のお話やこれからの税金について話し合います。あとでお呼びしますからそのときに皇帝のお考えをお話しください」
「急にそんなこと言われても難しい話なんて分からないですよ……!」
「大丈夫です。私が補助に回りますから」
土壇場の打ち合わせもそこそこに審議会が始まった。
現行の税制度をまとめた資料が配られ、各人がそれに目を通す。
つづいて政権交代のごたごたで保留となっていた改正案が配られる。
「………………」
難しい文言は理解できなかったが、改正内容のひどさはシェイドにも分かった。
税目は所得に課せられるもの、事業に課せられるものなど幾種類もあるが、彼が注目したのは石に関する税率だ。
今まででさえ過酷だった税率が、さらに10パーセント引き上げ予定であると記されている。
「――以上が改正案となります。ではここで皇帝のご意思を賜りたいと思います」
全員の視線が一斉にシェイドに注がれる。
「僕の意見を言ってもいいんですか?」
官僚たちは何も答えない。
隣にいる政務官は先を促すように頷いた。
「あの……税金が高すぎると思います。所得税とか法人税のことはよく分かりませんけど、石はどうにかなりませんか? 今でも高いのにさらに引き上げるのは――」
民に苦しい生活を強いるばかりだ、とシェイドは訴えた。
すると官僚や識者たちは困ったように顔を見合わせた。
「ダメ……ですか……?」
ともすると自分を批難するような目に彼は委縮してしまう。
「いえ、皇帝のご意思は尊重されるべきでしょう。私たちは慣れていないだけなのです」
「どういうことですか?」
「これまで審議会とは名ばかりで実際は先帝の改正案を伝える形式的なものでした。改正案といってももちろん増税ばかりです」
それがここにきて引き下げを皇帝から持ちかけられ、反応に困っているらしい。
「ひどい人だったんですね」
とはシェイドに許された精一杯の皮肉だ。
「僕は税金は少なければ少ない方がいいと思いますけどどうなんでしょうか?」
意見を募るような口調だったが彼は全員が賛成するだろうと思った。
政務官たちの話を聞くに強権的なペルガモンに嫌気が差していたようだから、民のために賛同してくれるにちがいないと。
だが多くはそれに難色を示した。
「改正案を見送るのはかまいませんが、現行の税率を引き下げるべきではないと思います」
「できるとすれば兵役の免除枠を拡大するくらいでしょうか。ただその場合ですと人頭税を1%ほど引き上げる必要があります」
有識者までもがそろってそう言うものだから、これにはシェイドに付き従っている政務官も驚きを隠せなかった。
(彼らはペルガモンが同じことを言っても反論したのか?)
ちらりとシェイドの横顔を見やる。
世間知らずの田舎の少年がそこにいる。
少女のような顔つきは威圧感どころか威厳の欠片もない。
(こんな子どもに税のことなど分かるハズがないからと丸め込むつもりか? それとも処刑の恐れがないから堂々と異見をぶつけてきたか……)
彼は静かに憤った。
せっかく民を一番に考えてくれる皇帝が誕生したというのに、それに従わないのでは前政権と同じだ。
「拡張した軍を維持するには現行の税率でも不足が生じます。単純に試算しても年間で約7,000億以上の――」
「ちょっと! ちょっと待ってください! 税金ってそんなに足りないんですか? たとえばどこか削るとか……」
全てを言い切ることはできなかった。
官僚たちの呆れたような、憐れむような目が向けられたからだ。
「新皇帝は戦には反対でしたね?」
シェイドはむっとした。
この時代、誰が戦争をしたがるものか。
「はい……そうですけど」
馬鹿にされているような質問に彼はぶっきらぼうに返す。
「であればなおさら税収不足が深刻になります」
「どうしてですか?」
「先帝は戦によって資源や土地、金などを獲得してきました。それらを収支に加えて予算を組んでいたのです。しかし新皇帝にそのご意思がないのであれば――」
税収不足が起こる、と識者は滔々と述べた。
「足りないお金をまかなうために戦争をしろって言うんですか!?」
シェイドは思わず立ち上がった。
再び批難するような目を向けられるが今度は退かない。
「そうは言っておりません。我々は現状を申し上げているだけです」
冷たい視線が突き刺さる。
「戦はシェイド様のご意思に反します。これまでのように戦利による収益を前提にすべきではないでしょう。別の道を模索するべきです」
政務官が助け舟を出した。
「さっき軍隊を維持するのにお金が足りないと言ってましたよね。それなら軍を小さくすればいいんじゃないですか?」
彼の助勢に後押しされたようにシェイドが勢い込む。
「そう簡単にできるものではありません。戦闘中の部隊を撤退させるワケにはいきませんし、防備を削れば他国を利するだけです」
「じゃあすぐでなくてもいいですから、そうしましょう。どうやって縮小するんですか?」
「ここはそれについて論じる場ではありません。軍の編成等については別に議論していただきませんと」
官僚に窘められシェイドはばつ悪そうに座りなおした。
その後、何も言えなくなったシェイドに代わって政務官が審議を進め、改正案を白紙に戻すことが決定された。
しかし減税については官僚や有識者たちの強い反発もあって見送りとなった。
政務官の発案によって、シェイドは大会議室に呼ばれた。
税制審議会という彼には馴染みのない言葉を掲げられたここには、田舎出身の小心者には居心地の悪いエリートが揃っている。
集うのはシェイドも顔を知っている政務官たちに初対面となる官僚、内外の有識者が数名という顔ぶれだ。
(なんかすごそうな人がいっぱいいる……)
彼はさっそく気後れした。
プラトウにいた大人はもっと野暮ったくてとっつきやすかった。
悪く言えばエリートとは程遠い、学識のなさそうな――。
「それでは審議会を開催いたします。このような形式での開催は前例がありませんので不手際があればご容赦を」
政務官は落ち着いた様子で宣言した。
(……前例がない?)
ここに来る途中、シェイドは世話役に会の主旨を聞いた。
文字どおり税制について審議をするという。
ペルガモン政権下では不定期かつ頻繁に開催されていたというから、先ほどの前例がないという言葉とは矛盾が生じる。
「僕は何をすればいいんですか?」
すぐ横に座っている政務官に小声で問う。
「今の税金のお話やこれからの税金について話し合います。あとでお呼びしますからそのときに皇帝のお考えをお話しください」
「急にそんなこと言われても難しい話なんて分からないですよ……!」
「大丈夫です。私が補助に回りますから」
土壇場の打ち合わせもそこそこに審議会が始まった。
現行の税制度をまとめた資料が配られ、各人がそれに目を通す。
つづいて政権交代のごたごたで保留となっていた改正案が配られる。
「………………」
難しい文言は理解できなかったが、改正内容のひどさはシェイドにも分かった。
税目は所得に課せられるもの、事業に課せられるものなど幾種類もあるが、彼が注目したのは石に関する税率だ。
今まででさえ過酷だった税率が、さらに10パーセント引き上げ予定であると記されている。
「――以上が改正案となります。ではここで皇帝のご意思を賜りたいと思います」
全員の視線が一斉にシェイドに注がれる。
「僕の意見を言ってもいいんですか?」
官僚たちは何も答えない。
隣にいる政務官は先を促すように頷いた。
「あの……税金が高すぎると思います。所得税とか法人税のことはよく分かりませんけど、石はどうにかなりませんか? 今でも高いのにさらに引き上げるのは――」
民に苦しい生活を強いるばかりだ、とシェイドは訴えた。
すると官僚や識者たちは困ったように顔を見合わせた。
「ダメ……ですか……?」
ともすると自分を批難するような目に彼は委縮してしまう。
「いえ、皇帝のご意思は尊重されるべきでしょう。私たちは慣れていないだけなのです」
「どういうことですか?」
「これまで審議会とは名ばかりで実際は先帝の改正案を伝える形式的なものでした。改正案といってももちろん増税ばかりです」
それがここにきて引き下げを皇帝から持ちかけられ、反応に困っているらしい。
「ひどい人だったんですね」
とはシェイドに許された精一杯の皮肉だ。
「僕は税金は少なければ少ない方がいいと思いますけどどうなんでしょうか?」
意見を募るような口調だったが彼は全員が賛成するだろうと思った。
政務官たちの話を聞くに強権的なペルガモンに嫌気が差していたようだから、民のために賛同してくれるにちがいないと。
だが多くはそれに難色を示した。
「改正案を見送るのはかまいませんが、現行の税率を引き下げるべきではないと思います」
「できるとすれば兵役の免除枠を拡大するくらいでしょうか。ただその場合ですと人頭税を1%ほど引き上げる必要があります」
有識者までもがそろってそう言うものだから、これにはシェイドに付き従っている政務官も驚きを隠せなかった。
(彼らはペルガモンが同じことを言っても反論したのか?)
ちらりとシェイドの横顔を見やる。
世間知らずの田舎の少年がそこにいる。
少女のような顔つきは威圧感どころか威厳の欠片もない。
(こんな子どもに税のことなど分かるハズがないからと丸め込むつもりか? それとも処刑の恐れがないから堂々と異見をぶつけてきたか……)
彼は静かに憤った。
せっかく民を一番に考えてくれる皇帝が誕生したというのに、それに従わないのでは前政権と同じだ。
「拡張した軍を維持するには現行の税率でも不足が生じます。単純に試算しても年間で約7,000億以上の――」
「ちょっと! ちょっと待ってください! 税金ってそんなに足りないんですか? たとえばどこか削るとか……」
全てを言い切ることはできなかった。
官僚たちの呆れたような、憐れむような目が向けられたからだ。
「新皇帝は戦には反対でしたね?」
シェイドはむっとした。
この時代、誰が戦争をしたがるものか。
「はい……そうですけど」
馬鹿にされているような質問に彼はぶっきらぼうに返す。
「であればなおさら税収不足が深刻になります」
「どうしてですか?」
「先帝は戦によって資源や土地、金などを獲得してきました。それらを収支に加えて予算を組んでいたのです。しかし新皇帝にそのご意思がないのであれば――」
税収不足が起こる、と識者は滔々と述べた。
「足りないお金をまかなうために戦争をしろって言うんですか!?」
シェイドは思わず立ち上がった。
再び批難するような目を向けられるが今度は退かない。
「そうは言っておりません。我々は現状を申し上げているだけです」
冷たい視線が突き刺さる。
「戦はシェイド様のご意思に反します。これまでのように戦利による収益を前提にすべきではないでしょう。別の道を模索するべきです」
政務官が助け舟を出した。
「さっき軍隊を維持するのにお金が足りないと言ってましたよね。それなら軍を小さくすればいいんじゃないですか?」
彼の助勢に後押しされたようにシェイドが勢い込む。
「そう簡単にできるものではありません。戦闘中の部隊を撤退させるワケにはいきませんし、防備を削れば他国を利するだけです」
「じゃあすぐでなくてもいいですから、そうしましょう。どうやって縮小するんですか?」
「ここはそれについて論じる場ではありません。軍の編成等については別に議論していただきませんと」
官僚に窘められシェイドはばつ悪そうに座りなおした。
その後、何も言えなくなったシェイドに代わって政務官が審議を進め、改正案を白紙に戻すことが決定された。
しかし減税については官僚や有識者たちの強い反発もあって見送りとなった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
剣の世界のβテスター~異世界に転生し、力をつけて気ままに生きる~
島津穂高
ファンタジー
社畜だった俺が、βテスターとして異世界に転生することに!!
神様から授かったユニークスキルを軸に努力し、弱肉強食の異世界ヒエラルキー頂点を目指す!?
これは神様から頼まれたβテスターの仕事をしながら、第二の人生を謳歌する物語。
聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!
山田みかん
ファンタジー
「貴方には剣と魔法の異世界へ行ってもらいますぅ~」
────何言ってんのコイツ?
あれ? 私に言ってるんじゃないの?
ていうか、ここはどこ?
ちょっと待てッ!私はこんなところにいる場合じゃないんだよっ!
推しに会いに行かねばならんのだよ!!
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
絞首刑まっしぐらの『醜い悪役令嬢』が『美しい聖女』と呼ばれるようになるまでの24時間
夕景あき
ファンタジー
ガリガリに痩せて肌も髪もボロボロの『醜い悪役令嬢』と呼ばれたオリビアは、ある日婚約者であるトムス王子と義妹のアイラの会話を聞いてしまう。義妹はオリビアが放火犯だとトムス王子に訴え、トムス王子はそれを信じオリビアを明日の卒業パーティーで断罪して婚約破棄するという。
卒業パーティーまで、残り時間は24時間!!
果たしてオリビアは放火犯の冤罪で断罪され絞首刑となる運命から、逃れることが出来るのか!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
邪魔者の婚約者を消す方法
柚木ゆず
ファンタジー
俺ことルゾマウア子爵令息シルヴァンには、幼馴染で婚約者のマルセルという名の女性がいる。
婚約は政略的なものだがマルセルとは旧知の仲で、家族のように大切な存在だった。だから婚約はとても嬉しく感じていて、将来はふたりで良い夫婦になりたいと強く思っていた。
だがある時俺はもう一人の幼馴染であるジャクリーヌに恋をしていると気付き、同時にジャクリーヌも俺に恋心を抱いていたのだと気付いたのだった。
――俺達は相思相愛、それを知ったらそうなるのは必然的だった――。
互いに『この人と結婚したい』という感情を抑えきれなくなって、本当はそんなことしたくはなかった。俺達3人は物心ついた時からの付き合いで、幼馴染3人でずっと一緒に笑い合っていたかった。
でもマルセルがいたら、俺達は結婚できないから……。邪魔者である彼女に消えてもらうことにしたのだった。
ごめんよ、マルセル。俺達の幸せのために、君には死んでもらいます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
黎明の翼 -龍騎士達のアルカディア-
八束ノ大和
ファンタジー
三大国と言われる、王国・帝国・連邦の調和が保たれて幾年月が経過した。
王国の国教である創造神を崇める宗教「ゲネシス」の司教の子どもとして生まれたアルクス。
騎士団に所属する優秀な兄と聖女候補の妹の間で凡庸な自分に悩みながらも研鑽を重ね、友と共に実績を作り上げていく。
だが、彼は事件の影響により辺境へと追放されることとなる。
成長したアルクスは新たな挑戦を目指して世界を旅し、そして人々が幸せに暮らせる楽園を作ることを心に誓う。
この物語は一人の少年が成長し、自分達の楽園を作り出す物語である。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベリズム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる