10 / 10
私と婚約破棄? では、死んでください
しおりを挟む
煌びやかなシャンデリアから、大ホールに柔らかな光が落ちる夜。
ハーヴィル子爵家の屋敷に集まった貴族たちが舞踏会の賑やかさを楽しんでいた。
今日の舞踏会は私、エリス・ヴェルナ子爵令嬢と婚約者アルフレッド・ハーヴィル子爵子息の婚約お披露目パーティーだった。
高価なドレスをまとい、笑顔を浮かべながらも、私はアルフレッドの姿を見失わないよう目で追っていた。
彼は、いつものように私を気遣うそぶりも見せず、向こうにいるセリーヌ・ラトルス伯爵令嬢と密かに囁き合っている。
セリーヌは陰で多くの美貌の女性に嫉妬を抱き、陥れようとする卑劣な行為を続けていた。
貴族の間では彼女の悪行は知れ渡っており、権力欲の塊として恐れられていた。
アルフレッドもまた、表向きは紳士を装っていたが、実際にはその裏で何人もの女性と関係を持ち、財産を奪い取っていた。
彼はセリーヌと手を組み、婚約者を次々に裏切っては自らの富と地位を高めようと画策していたのだ。
私がその事実を知ったのは最近のことだった。
婚約者としての信頼が深まると思っていた矢先、私は彼の裏切りを知った。
このとき、私は何もかもが崩れるような感覚を覚えたのは言うまでもない。
ふと、ホールのざわめきが一層大きくなった。
貴族たちの視線が私の方に集まり、アルフレッドが私に歩み寄ってきたのだ。
私の心は既に決まっていたが、彼が何を言うのか冷静に待つことにした。
「エリス・ヴェルナ」
アルフレッドは冷たい笑みを浮かべながら、私の名を呼んだ。
その横にはセリーヌが、勝ち誇ったような微笑みを浮かべている。
「今日を以て、お前と婚約破棄する」
ホール中が静まり返る。
本来は耳を疑うような言葉だったが、私はその場で動じなかった。
「……理由を聞かせていただけますか?」
私は、冷静を装って問いかけた。
だが、アルフレッドの表情には侮蔑が浮かび、嘲笑がその口元を歪めた。
「理由だ? お前は退屈で、平凡で、何の価値もない女だ。俺はもっと高い地位を望んでいる。セリーヌと結ばれることで、伯爵家の支援を受けられるし、彼女は美しく、俺にふさわしい。お前なんかに執着していたのが馬鹿だったよ」
セリーヌが横で軽く笑い声を漏らす。
彼女の美しい顔に、冷酷さが浮かんでいる。
「そうよ、エリス。あなたなんて子爵家の令嬢の器ではないわ。アルフレッドは私と共に、もっと高いところに行くべき人なの。あなたみたいな無能な女に、アルフレッドを任せておけないわ」
二人の言葉に、ホールの貴族たちは耳を傾けつつも、誰も私を助けることはなかった。
彼らは皆、この状況を楽しんでいるかのようだった。
貴族社会の冷酷さは、ここにある。
だが、私は怯まなかった。
彼らが自らの破滅に向かっていることを、私は知っていたからだ。
「そうですか。アルフレッドさま、セリーヌさん。あなたたちがそのように考えているとは、私も驚きです」
私は一歩前に進み、二人を見据えた。
冷ややかな視線を交わしながら、言葉を続ける。
「アルフレッドさま、あなたの行いは許されるべきではありません。あなたが今まで私の家の名誉を利用し、裏でどれだけの悪行を重ねてきたか、私は知っています。そして、セリーヌ、あなたもです。あなたが多くの女性を陥れ、嘘と詐欺で生き延びてきたことも」
二人の表情が一瞬硬直した。
思わぬ反撃に驚いたのだろう。
「私は、あなたたちを許すことはありません。これが、私の答えです」
その瞬間、ホールの扉が大きく開かれ、騎士たちが一斉に入ってきた。
先頭には、この国の王太子であるレオン・アスターさまがいる。
さすがレオンさまだ。
登場するタイミングが完璧だった。
「誰もその場から動くな!」
レオンさまの声がホール中に響き渡り、全員がその場でひれ伏した。
アルフレッドとセリーヌも青ざめ、必死に頭を下げる。
「レ、レオン殿下……これは一体、何事でございましょうか?」
アルフレッドは焦って言い訳を始めるが、レオンさまは冷たい視線で彼を見下ろした。
「アルフレッド・ハーヴィル、お前の罪はすべて把握している。エリスに対する侮辱だけでなく、多くの女性を裏切り、その財産を奪い、家族を破滅に追い込んできたらしいな。それはエリスから聞いていた。そして、その全ての証拠がようやく揃った。それはお前が公衆の面前でエリスと婚約破棄したことだ」
セリーヌも慌てて言い訳をしようとしたが、レオンさまは彼女にも冷酷な視線を向けた。
「セリーヌ・ラトルス、お前も共犯だ。貴族としての義務を果たさず、権力欲に溺れて他人を陥れた。その罪は軽くない」
二人は口を開けて何かを言おうとしたが、言葉は出なかったようだ。
馬鹿みたいに口をパクパクさせている。
「アルフレッド・ハーヴィル、セリーヌ・ラトルス、お前たちはこの国に不要な存在だ。正当な裁きを受けよ」
レオンさまの言葉に、騎士たちがアルフレッドとセリーヌを取り押さえた。
二人は必死に抵抗しようとしたが、無駄だった。
「エリス、君が望む裁きは何だ?」
レオンさまは私に優しい眼差しを向け、問いかけた。
同時にアルフレッドが子供のようにな泣きじゃくる。
「頼む、エリス! 俺を助けてくれ! 俺たちは婚約した者同士ではないか!」
この言葉に私はキレた。
私は彼を見下ろし、冷静に答えた。
「死んでください」
その言葉が響き渡ると、貴族たちは一斉にざわめき、アルフレッドとセリーヌは恐怖に顔を歪めた。
「ま、待ってくれ! エリス、頼む! 俺を許してくれ! ただの気の迷いだったんだ!」
アルフレッドが必死に叫び、涙ながらに私に許しを請う。
だが、私はただ冷たい目で彼を見つめ返した。
「遅すぎますよ、アルフレッドさま。あなたのような人間が許されることはないのです」
セリーヌも叫び声を上げた。
「私は何もしてない! 私はただ、アルフレッドに騙されていただけなの!」
「あなたも同じです、セリーヌさん。自らの欲望に従い、他人を陥れ続けた結果がこれです」
騎士たちは二人を引きずり出し、その場を去っていった。
処刑の命が下されるのは、もはや避けられなかった。
数日後、アルフレッドとセリーヌは公開処刑された。
貴族たちの前で晒され、その罪を裁かれる彼らの姿に、誰も同情を示す者はいなかった。
彼らの人生は、彼ら自身の裏切りと欲望によって終わりを迎えたのだ。
私はその場に立ち、彼らの最期を冷静に見届けた。
心の中に残るものは何もなかった。
ただ、私は二人の無残な死体を見つめながらつぶやいた。
「くくく……ざまぁ」
〈Fin〉
ハーヴィル子爵家の屋敷に集まった貴族たちが舞踏会の賑やかさを楽しんでいた。
今日の舞踏会は私、エリス・ヴェルナ子爵令嬢と婚約者アルフレッド・ハーヴィル子爵子息の婚約お披露目パーティーだった。
高価なドレスをまとい、笑顔を浮かべながらも、私はアルフレッドの姿を見失わないよう目で追っていた。
彼は、いつものように私を気遣うそぶりも見せず、向こうにいるセリーヌ・ラトルス伯爵令嬢と密かに囁き合っている。
セリーヌは陰で多くの美貌の女性に嫉妬を抱き、陥れようとする卑劣な行為を続けていた。
貴族の間では彼女の悪行は知れ渡っており、権力欲の塊として恐れられていた。
アルフレッドもまた、表向きは紳士を装っていたが、実際にはその裏で何人もの女性と関係を持ち、財産を奪い取っていた。
彼はセリーヌと手を組み、婚約者を次々に裏切っては自らの富と地位を高めようと画策していたのだ。
私がその事実を知ったのは最近のことだった。
婚約者としての信頼が深まると思っていた矢先、私は彼の裏切りを知った。
このとき、私は何もかもが崩れるような感覚を覚えたのは言うまでもない。
ふと、ホールのざわめきが一層大きくなった。
貴族たちの視線が私の方に集まり、アルフレッドが私に歩み寄ってきたのだ。
私の心は既に決まっていたが、彼が何を言うのか冷静に待つことにした。
「エリス・ヴェルナ」
アルフレッドは冷たい笑みを浮かべながら、私の名を呼んだ。
その横にはセリーヌが、勝ち誇ったような微笑みを浮かべている。
「今日を以て、お前と婚約破棄する」
ホール中が静まり返る。
本来は耳を疑うような言葉だったが、私はその場で動じなかった。
「……理由を聞かせていただけますか?」
私は、冷静を装って問いかけた。
だが、アルフレッドの表情には侮蔑が浮かび、嘲笑がその口元を歪めた。
「理由だ? お前は退屈で、平凡で、何の価値もない女だ。俺はもっと高い地位を望んでいる。セリーヌと結ばれることで、伯爵家の支援を受けられるし、彼女は美しく、俺にふさわしい。お前なんかに執着していたのが馬鹿だったよ」
セリーヌが横で軽く笑い声を漏らす。
彼女の美しい顔に、冷酷さが浮かんでいる。
「そうよ、エリス。あなたなんて子爵家の令嬢の器ではないわ。アルフレッドは私と共に、もっと高いところに行くべき人なの。あなたみたいな無能な女に、アルフレッドを任せておけないわ」
二人の言葉に、ホールの貴族たちは耳を傾けつつも、誰も私を助けることはなかった。
彼らは皆、この状況を楽しんでいるかのようだった。
貴族社会の冷酷さは、ここにある。
だが、私は怯まなかった。
彼らが自らの破滅に向かっていることを、私は知っていたからだ。
「そうですか。アルフレッドさま、セリーヌさん。あなたたちがそのように考えているとは、私も驚きです」
私は一歩前に進み、二人を見据えた。
冷ややかな視線を交わしながら、言葉を続ける。
「アルフレッドさま、あなたの行いは許されるべきではありません。あなたが今まで私の家の名誉を利用し、裏でどれだけの悪行を重ねてきたか、私は知っています。そして、セリーヌ、あなたもです。あなたが多くの女性を陥れ、嘘と詐欺で生き延びてきたことも」
二人の表情が一瞬硬直した。
思わぬ反撃に驚いたのだろう。
「私は、あなたたちを許すことはありません。これが、私の答えです」
その瞬間、ホールの扉が大きく開かれ、騎士たちが一斉に入ってきた。
先頭には、この国の王太子であるレオン・アスターさまがいる。
さすがレオンさまだ。
登場するタイミングが完璧だった。
「誰もその場から動くな!」
レオンさまの声がホール中に響き渡り、全員がその場でひれ伏した。
アルフレッドとセリーヌも青ざめ、必死に頭を下げる。
「レ、レオン殿下……これは一体、何事でございましょうか?」
アルフレッドは焦って言い訳を始めるが、レオンさまは冷たい視線で彼を見下ろした。
「アルフレッド・ハーヴィル、お前の罪はすべて把握している。エリスに対する侮辱だけでなく、多くの女性を裏切り、その財産を奪い、家族を破滅に追い込んできたらしいな。それはエリスから聞いていた。そして、その全ての証拠がようやく揃った。それはお前が公衆の面前でエリスと婚約破棄したことだ」
セリーヌも慌てて言い訳をしようとしたが、レオンさまは彼女にも冷酷な視線を向けた。
「セリーヌ・ラトルス、お前も共犯だ。貴族としての義務を果たさず、権力欲に溺れて他人を陥れた。その罪は軽くない」
二人は口を開けて何かを言おうとしたが、言葉は出なかったようだ。
馬鹿みたいに口をパクパクさせている。
「アルフレッド・ハーヴィル、セリーヌ・ラトルス、お前たちはこの国に不要な存在だ。正当な裁きを受けよ」
レオンさまの言葉に、騎士たちがアルフレッドとセリーヌを取り押さえた。
二人は必死に抵抗しようとしたが、無駄だった。
「エリス、君が望む裁きは何だ?」
レオンさまは私に優しい眼差しを向け、問いかけた。
同時にアルフレッドが子供のようにな泣きじゃくる。
「頼む、エリス! 俺を助けてくれ! 俺たちは婚約した者同士ではないか!」
この言葉に私はキレた。
私は彼を見下ろし、冷静に答えた。
「死んでください」
その言葉が響き渡ると、貴族たちは一斉にざわめき、アルフレッドとセリーヌは恐怖に顔を歪めた。
「ま、待ってくれ! エリス、頼む! 俺を許してくれ! ただの気の迷いだったんだ!」
アルフレッドが必死に叫び、涙ながらに私に許しを請う。
だが、私はただ冷たい目で彼を見つめ返した。
「遅すぎますよ、アルフレッドさま。あなたのような人間が許されることはないのです」
セリーヌも叫び声を上げた。
「私は何もしてない! 私はただ、アルフレッドに騙されていただけなの!」
「あなたも同じです、セリーヌさん。自らの欲望に従い、他人を陥れ続けた結果がこれです」
騎士たちは二人を引きずり出し、その場を去っていった。
処刑の命が下されるのは、もはや避けられなかった。
数日後、アルフレッドとセリーヌは公開処刑された。
貴族たちの前で晒され、その罪を裁かれる彼らの姿に、誰も同情を示す者はいなかった。
彼らの人生は、彼ら自身の裏切りと欲望によって終わりを迎えたのだ。
私はその場に立ち、彼らの最期を冷静に見届けた。
心の中に残るものは何もなかった。
ただ、私は二人の無残な死体を見つめながらつぶやいた。
「くくく……ざまぁ」
〈Fin〉
32
お気に入りに追加
124
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

「そうだ、結婚しよう!」悪役令嬢は断罪を回避した。
ミズメ
恋愛
ブラック企業で過労死(?)して目覚めると、そこはかつて熱中した乙女ゲームの世界だった。
しかも、自分は断罪エンドまっしぐらの悪役令嬢ロズニーヌ。そしてゲームもややこしい。
こんな謎運命、回避するしかない!
「そうだ、結婚しよう」
断罪回避のために動き出す悪役令嬢ロズニーヌと兄の友人である幼なじみの筋肉騎士のあれやこれや

だいたい全部、聖女のせい。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」
異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。
いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。
すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。
これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。

悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。
二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。
けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。
ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。
だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。
グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。
そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる