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最終章 ~華やかで煌びやかな地下の世界・元勇者の消滅編~
道場訓 八十四 勇者の誤った行動 ㉖
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「……さて、そろそろ行くか」
キース・マクマホンこと俺は、小汚い囚人服を脱いで自分の装備を着る。
「へえ、囚人服よりは似合っているじゃねえか」
小馬鹿にするように笑うソドム。
俺はそんなソドムに「うるせえよ」と言う。
「まあ、それはさておいて……」
ソドムは部屋の中を見渡しながら、短く口笛を吹く。
「すげえな。これほど上手く新魔薬が適合した奴は過去にいねえぞ」
俺は「そうなのか?」と素っ気なく答える。
「ああ、嘘じゃねえよ」
ふ~ん、と俺はソドムから部屋全体を見回した。
現在、部屋の中で呼吸をしているのは俺とソドムのみだ。
屈強な体格をしていた看守長を始め、鉄棒などで武装していた看守たちは全員とも絶命している。
言わずもがな俺が殺したのだ。
その際に武器や魔法などは一切使っていない。
当然のことながら、新たに得た力を使って殺したのである。
最初こそ何だこの変な力はと思ったが、使ってみると案外よかった。
いや、かなりいい。
魔力を消費せずに使えるのなら、これほど使い勝手のいい能力はなかった。
「技能……とも違うんだよな?」
俺が何気なく尋ねると、ソドムは小さく首を縦に振った。
「ああ、技能だって気力っていう力を消費するからな……だが、お前さんが手に入れた力は魔法とも技能とも根本的に違う。それらを凌駕するほどの魔人の力だ」
魔人。
戦魔大陸に存在するという魔物よりも上位の存在。
その魔人が持っている力がこの力なのか?
「……とは言っても、完全な本物の力ってわけじゃねえ。戦魔大陸からやってきた魔人の死体から抽出した力を基に造ったものだからな」
「つまり、紛い物ってことか?」
「おいおい、そんな風に言ってくれるな。これでも俺たちの組織が人間に適応するようあらゆる実験をして造ったものなんだ。はっきり言っておくが、新魔薬の純度が高すぎると人間の身体なんぞ塩の塊になって死んじまうんだ。それほど魔人の力は特別なんだよ」
「よく分からねえが、本来の魔人の力には劣るものの魔法や技能よりは強力な力だってことか?」
「それはお前さん自身が実感しているだろ?」
「まあな」
正直なところ、まだ力の使い方に関しては不可解なところも多い。
だが、それは実践を繰り返していくうちに分かってくるはずだ。
何より魔力を消費しないところが良い。
それに先ほどの看守長たちの闘いで実感したが、どうやら今の俺に〝打撃系〟の攻撃はまったく効かなくなっている。
これは打撃を専門とする武人に対して無敵の存在になったということだ。
要するに格闘家や空手家と闘えば、100パーセント勝てるということ。
俺は空手家であったケンシンの顔を思い出す。
「待っていろよ、クソ空手家が。この力でてめえを血祭りに上げてやる」
だが、ケンシンの前にまず復讐する人間たちがいる。
「あのクソ野郎どもが」
俺はケンシンとは別の3人の顔を脳裏に思い浮かべた。
【神竜ノ翼】のメンバー。
いや、元【神竜ノ翼】のメンバーたちだ。
カチョウ、アリーゼ、そして俺をコケにしたカガミ。
まずはこの3人から八つ裂きにしないと気が済まねえ。
「おい、ソドム。本当にお前らに協力したら俺の元仲間の足取りを探してくれるんだろうな?」
ソドムは「もちろんだ」と頷いた。
「これはれっきとした取引だ。お前さんはここから抜けて俺たちに元仲間の足取りを探してもらう、俺たちはお前さんに与えた新魔薬の経過データが欲しい。それぞれ互いに欲しいモノを互いに提供する。だったよな?」
そうだ。
俺はどうしてもこの牢獄から抜け出たかった。
あのまま裁判を待っていたら、確実に俺は処刑台送りになっていただろう。
そんなのはまっぴらご免だ。
何が悲しくて勇者にまで認定された俺が死刑にならないといけねえんだよ。
だから俺はソドムの提案を飲んだのだ。
新魔薬なんていう訳の分からねえ魔薬を飲むことには少し抵抗があったが、喉元過ぎれば何とやらだ。
結果的に俺はソドムの仲間たちから与えられた新魔薬によって、本物には及ばないものの魔人の力を手に入れることができた。
ならばあとすることは1つしかない。
復讐だ。
俺をとことんコケにした連中に復讐してやる。
と、俺が奥歯を軋ませたときだ。
「おっ、ここにいたのか?」
俺たちがいた部屋に、身体を屈ませながら大柄な男が入って来た。
いや、それは巨人と言っても差し支えないほどの背丈があった。
下手をすれば3メートルに届くかもしれないほどだ。
しかも縦だけではなく横にもデカい。
ヤマト国には「相撲」という格闘技があるらしいが、それをしている相撲取りという人間に似ている。
「もうそっちは片付いたのか? ゴモラ」
「おうよ。いつでも行けるぜ」
ゴモラと呼ばれた男の服には、あちこち血が飛び散っていた。
自分の血ではなく、看守たちを殺したときの返り血だろう。
「よし、じゃあアジトに戻るぞ」
そう言ったのはソドムだ。
「おい、待てよ。俺の復讐相手を探してくれる約束はどうした?」
「もちろん、探してやるよ。だが、まずはアジトに戻ることが先決だ。俺たちのためだけじゃない。キース・マクマホン。お前さんのためにもだ」
「俺の?」
「そうさ。新魔薬で魔人の力を得たお前さんだが、正直なところ適合率がどの程度なのかここでは分からねえ。高い適合率だと思っていたら、実は一時的なものだったというオチかもしれねえ」
「その適合率が低かったら俺はどうなる?」
「塩の塊になって死ぬ……ただし、本当に適合率が低かったらこの時点でお前さんの身体には異変が起こっているはず。まあ、どちらにせよアジトには抑制剤も用意されている。念のため飲んでおいたほうがいい」
などと言われたら俺は反論できなかった。
俗に言う副作用というやつだろう。
「分かった。お前たちのアジトに俺も連れて行ってくれ」
俺は復讐心を仕方なく腹の底へと一旦収めた。
「ところで、お前らのアジトってのはどこにあるんだ?」
ソドムとゴモラは同時に答えた。
「ヤマトタウンの罪人街だ」
キース・マクマホンこと俺は、小汚い囚人服を脱いで自分の装備を着る。
「へえ、囚人服よりは似合っているじゃねえか」
小馬鹿にするように笑うソドム。
俺はそんなソドムに「うるせえよ」と言う。
「まあ、それはさておいて……」
ソドムは部屋の中を見渡しながら、短く口笛を吹く。
「すげえな。これほど上手く新魔薬が適合した奴は過去にいねえぞ」
俺は「そうなのか?」と素っ気なく答える。
「ああ、嘘じゃねえよ」
ふ~ん、と俺はソドムから部屋全体を見回した。
現在、部屋の中で呼吸をしているのは俺とソドムのみだ。
屈強な体格をしていた看守長を始め、鉄棒などで武装していた看守たちは全員とも絶命している。
言わずもがな俺が殺したのだ。
その際に武器や魔法などは一切使っていない。
当然のことながら、新たに得た力を使って殺したのである。
最初こそ何だこの変な力はと思ったが、使ってみると案外よかった。
いや、かなりいい。
魔力を消費せずに使えるのなら、これほど使い勝手のいい能力はなかった。
「技能……とも違うんだよな?」
俺が何気なく尋ねると、ソドムは小さく首を縦に振った。
「ああ、技能だって気力っていう力を消費するからな……だが、お前さんが手に入れた力は魔法とも技能とも根本的に違う。それらを凌駕するほどの魔人の力だ」
魔人。
戦魔大陸に存在するという魔物よりも上位の存在。
その魔人が持っている力がこの力なのか?
「……とは言っても、完全な本物の力ってわけじゃねえ。戦魔大陸からやってきた魔人の死体から抽出した力を基に造ったものだからな」
「つまり、紛い物ってことか?」
「おいおい、そんな風に言ってくれるな。これでも俺たちの組織が人間に適応するようあらゆる実験をして造ったものなんだ。はっきり言っておくが、新魔薬の純度が高すぎると人間の身体なんぞ塩の塊になって死んじまうんだ。それほど魔人の力は特別なんだよ」
「よく分からねえが、本来の魔人の力には劣るものの魔法や技能よりは強力な力だってことか?」
「それはお前さん自身が実感しているだろ?」
「まあな」
正直なところ、まだ力の使い方に関しては不可解なところも多い。
だが、それは実践を繰り返していくうちに分かってくるはずだ。
何より魔力を消費しないところが良い。
それに先ほどの看守長たちの闘いで実感したが、どうやら今の俺に〝打撃系〟の攻撃はまったく効かなくなっている。
これは打撃を専門とする武人に対して無敵の存在になったということだ。
要するに格闘家や空手家と闘えば、100パーセント勝てるということ。
俺は空手家であったケンシンの顔を思い出す。
「待っていろよ、クソ空手家が。この力でてめえを血祭りに上げてやる」
だが、ケンシンの前にまず復讐する人間たちがいる。
「あのクソ野郎どもが」
俺はケンシンとは別の3人の顔を脳裏に思い浮かべた。
【神竜ノ翼】のメンバー。
いや、元【神竜ノ翼】のメンバーたちだ。
カチョウ、アリーゼ、そして俺をコケにしたカガミ。
まずはこの3人から八つ裂きにしないと気が済まねえ。
「おい、ソドム。本当にお前らに協力したら俺の元仲間の足取りを探してくれるんだろうな?」
ソドムは「もちろんだ」と頷いた。
「これはれっきとした取引だ。お前さんはここから抜けて俺たちに元仲間の足取りを探してもらう、俺たちはお前さんに与えた新魔薬の経過データが欲しい。それぞれ互いに欲しいモノを互いに提供する。だったよな?」
そうだ。
俺はどうしてもこの牢獄から抜け出たかった。
あのまま裁判を待っていたら、確実に俺は処刑台送りになっていただろう。
そんなのはまっぴらご免だ。
何が悲しくて勇者にまで認定された俺が死刑にならないといけねえんだよ。
だから俺はソドムの提案を飲んだのだ。
新魔薬なんていう訳の分からねえ魔薬を飲むことには少し抵抗があったが、喉元過ぎれば何とやらだ。
結果的に俺はソドムの仲間たちから与えられた新魔薬によって、本物には及ばないものの魔人の力を手に入れることができた。
ならばあとすることは1つしかない。
復讐だ。
俺をとことんコケにした連中に復讐してやる。
と、俺が奥歯を軋ませたときだ。
「おっ、ここにいたのか?」
俺たちがいた部屋に、身体を屈ませながら大柄な男が入って来た。
いや、それは巨人と言っても差し支えないほどの背丈があった。
下手をすれば3メートルに届くかもしれないほどだ。
しかも縦だけではなく横にもデカい。
ヤマト国には「相撲」という格闘技があるらしいが、それをしている相撲取りという人間に似ている。
「もうそっちは片付いたのか? ゴモラ」
「おうよ。いつでも行けるぜ」
ゴモラと呼ばれた男の服には、あちこち血が飛び散っていた。
自分の血ではなく、看守たちを殺したときの返り血だろう。
「よし、じゃあアジトに戻るぞ」
そう言ったのはソドムだ。
「おい、待てよ。俺の復讐相手を探してくれる約束はどうした?」
「もちろん、探してやるよ。だが、まずはアジトに戻ることが先決だ。俺たちのためだけじゃない。キース・マクマホン。お前さんのためにもだ」
「俺の?」
「そうさ。新魔薬で魔人の力を得たお前さんだが、正直なところ適合率がどの程度なのかここでは分からねえ。高い適合率だと思っていたら、実は一時的なものだったというオチかもしれねえ」
「その適合率が低かったら俺はどうなる?」
「塩の塊になって死ぬ……ただし、本当に適合率が低かったらこの時点でお前さんの身体には異変が起こっているはず。まあ、どちらにせよアジトには抑制剤も用意されている。念のため飲んでおいたほうがいい」
などと言われたら俺は反論できなかった。
俗に言う副作用というやつだろう。
「分かった。お前たちのアジトに俺も連れて行ってくれ」
俺は復讐心を仕方なく腹の底へと一旦収めた。
「ところで、お前らのアジトってのはどこにあるんだ?」
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