41 / 104
第五章 ~邂逅、いずれ世界に知れ渡る将来の三拳姫~
道場訓 四十一 師匠VS3人の弟子たち
しおりを挟む
「さあ、遠慮しなくてもいいぞ」
3人の視線を真っ向から受け止めながら、俺はぴたりと重ねた4本の右手の指をクイクイッと折り曲げる。
どこからでも掛かってこい、という俺的な意思表示だった。
しかし、いくら待てども3人が立ち向かってくる様子がない。
「どうした? 誰が最初に行くかで迷っているのか? だったら、そんなこと気にする必要はないぞ。1人ずつじゃなくて3人まとめてで構わない。いや、むしろそのほうが時間が省けていいぐらいだ」
挑発ではない。
嘘偽りのない、今の俺の本音だった。
これが3人とも闘神流空手を5段以上修めていたのなら話は別だったが、まだ【神の武道場】から恩恵技の一つも与えられていない今の状態なら3人まとめてでちょうど良いくらいだ。
などと俺が思っていると、「さすがにそれは……」とエミリアがおそるおそる口を開いた。
「ケンシン師匠相手に挑んでも私が勝つことは絶対に無理ですよ」
確かにエミリアの言うことも一理ある。
正直なところ、今の3人では逆立ちしても俺には絶対に勝てない。
だが、これはあくまでも純粋な試し合いで殺し合いではないのだ。
「大丈夫、手加減はするから安心しろ……だがその代わり、お前たちは手加減などするなよ。それこそ命懸けで掛かってこい。そうでないと俺も【神の武道場】もお前たちの実力を推し量れないからな」
エミリアが頭上に疑問符を浮かべたのも束の間、3人の中で全身から闘気を放出しながら一歩前に出た人物がいた。
キキョウだ。
「ならば拙者から参ります」
3人の中で一番の武術家気質だったからだろう。
キキョウはすぐに俺の意図を見抜いたのだろうが、それでも1人で挑んで来ようとするのは問題外だった。
「おい、キキョウ。さっきも言ったが、来るのなら1人じゃなくて3人同時に――」
来いよ、と俺が言葉を続けようとした直後だ。
「いざ、ご免!」
キキョウは流水のような滑らかな歩法で間合いを詰めてきた。
そして――。
「シッ!」
間合いに入るや否や、短い呼気とともに鋭い貫手を繰り出してくる。
狙いは喉か――良い判断だ。
俺は自分の喉に吸い込まれるように放たれた貫手を、当たる直線に身を翻すことで難なく躱した。
しかし、キキョウはそこまで読んでいたのだろう。
キキョウはすぐさま揃えた指先で突く貫手から、小指の外面で相手を攻撃する手刀に切り替えて追撃してくる。
それでも俺には通じない。
俺はキキョウの攻撃をすべて避け、その中で一瞬の隙をついて反撃した。
腹部を狙った正拳下突きだ。
手の甲を上にして突く正拳突きとは違い、正拳下突きの場合は手の甲が下になった状態で突く。
上手く決まれば正拳突きよりも体重が乗って人体に突き刺さる。
現に俺の正拳下突きを食らったキキョウは、苦悶の表情を浮かべながら腹部を押さえて両膝を床につけた。
当然ながら極限まで手加減はしている。
俺が本気で正拳下突きを放てば、人体など一発で貫通するからだ。
「何や、一番に名乗りを上げたのに情けないの」
次に一歩前に出たのはリゼッタだ。
「ケンシンさま、次はうちが行かせて貰いますわ。もちろんのこと手加減なんてしまへんで。全力で行かせて貰います」
いや、だから1人ずつじゃなくてだな……。
俺の思いとは関係なく、リゼッタは1人だけで間合いを詰めてくる。
しかし、その間合いの詰め方はキキョウとは対極だった。
疾風のように向かってきたキキョウとは違い、リゼッタはまるで近所を散歩するような緩やかな足取りで距離を縮めてくる。
顔もにっこりと笑みを浮かべ、全身のどこにも力が入っていない。
まさに理想的な脱力状態のまま歩を進めてきたのだ。
なので俺は自分の制空圏に、リゼッタの侵入を簡単に許してしまった。
「ケンシンさま。どうかお手を……」
俺の間合いに入った瞬間、リゼッタは右手を差し出してくる。
傍から見たら親愛の握手を求めたように見えただろう。
俺は条件反射的にリゼッタの握手に応じた。
そしてリゼッタの右手を同じ右手で握った瞬間――。
ズンッ!
突如、俺の肉体に凄まじい〝重み〟が圧し掛かってきた。
まるで巨大な岩を背中に乗せられたような感覚的な〝重み〟だ。
その突然の〝重み〟によって、俺の身体は瞬きを一つするかしないかの刹那だけ硬直してしまった。
クレスト流の合気か!
などと俺が思ったのも束の間、あれほど身体に感じていた〝重み〟が一瞬にして消え去り、今度は重力がなくなったような消失感が襲いかかってくる。
次の瞬間、俺の視界は反転して肉体が独りでに宙を舞った。
握手をした右手を支点に投げられたのだ。
そして投げられた際に身体の向きが上下逆になっていたため、もしも受け身を取らなかったら頭から床へと熱烈なキスをしたことだろう。
強引な〝力〟による投げではなく、理合が含まれた〝技〟による投げによって。
なるほどな。
俺は頭が床に激突する瞬間、瞬時に床に左手を突いて頭部への激突を回避する。
それだけではない。
そのまま身体を反転させて元の体勢に戻ると、今度は俺がリゼッタに対して見様見真似の〝合気〟を掛け返した。
先ほどの俺と同じく身体に感覚的な〝重み〟を感じたのだろう。
リゼッタは驚きの表情とともに、一瞬だけ身体を硬直させる。
それだけで十分だった。
俺はその一瞬の隙をついて、リゼッタの首筋に手刀を走らせた。
トンッ。
そして俺の極限まで手加減した手刀を食らったリゼッタは、全身の力が一気に抜けたように膝から崩れ落ちた。
さて、最後はあいつだな。
俺は呆然と立ち尽くすエミリアに顔を向けた。
全身を震わせてはいないものの、どうしたらいいのか迷っている感はありありと伝わってくる。
「エミリア、そんなに迷う必要なんてない。余計なことは考えず、今のお前が持てるすべての力を駆使して俺に向かってくるんだ。それこそ殺すつもりでな」
俺は俺なりに発破を掛けたつもりだったが、どうやらエミリアには逆効果だったらしい。
ビクッと身体を震わせるなり、明らかに目が泳ぎ始めた。
はあっ、と俺はこれ見よがしにため息を吐いた。
「失望したぞ、エミリア」
続いて俺はエミリアにはっきりと告げた。
「お前はあれか? 目の前で大切な人間が悪漢に殺されようとしているときでも、お前は自分よりも悪漢のほうが強かった場合、その大切な人間に対して「私よりも悪漢のほうが強いので、私はあなたを助けることができません」と言うのか?」
俺はハッとしたエミリアに言葉を続ける。
「違うだろ? それこそ俺と最初に会ったときのお前は、〈暗黒結社〉の悪漢どもに襲われながらも1人の少女を必死に守ろうとしていたじゃないか」
「あれは私も必死で……」
「そうだ。あのときのお前は必死だった。そして、その必死さがいつどこで出せるかが武人としての運命を決めるんだ」
エミリア、と俺は闘神流空手の構えを取りながら言った。
「迷うな……それは今だぞ!」
俺の言葉にエミリアは、落雷を浴びたように全身を震わせた。
直後、エミリアの態度が一変する。
全身から余計な力が抜けていき、下丹田にまで重心が落ちていく。
それだけではなく、俺を見つめる目にも変化があった。
動揺、迷い、恐怖などの負の濁りがなくなり、純粋な闘志だけの輝きに満ちていったのだ。
そして――エミリアは構えた。
緩く握った両拳を顔の高さまで持ち上げ、肩幅ほどに開いた両足のうち左足を一歩分だけ前に出す。
それだけではない。
リズムよく小刻みに身体を揺らしてステップを踏み始める。
拳を主体として闘う――〈拳術〉のスキルの持ち主らしい構えだ。
やがてエミリアは大きく目を見開き、
「エミリア・クランリー……参ります!」
堂々と名乗りを上げて突進してくる。
俺はにやりと笑い、「本気で来い!」と言い放つ。
キキョウとリゼッタが見守る中、俺とエミリアの試し合いが始まった――。
3人の視線を真っ向から受け止めながら、俺はぴたりと重ねた4本の右手の指をクイクイッと折り曲げる。
どこからでも掛かってこい、という俺的な意思表示だった。
しかし、いくら待てども3人が立ち向かってくる様子がない。
「どうした? 誰が最初に行くかで迷っているのか? だったら、そんなこと気にする必要はないぞ。1人ずつじゃなくて3人まとめてで構わない。いや、むしろそのほうが時間が省けていいぐらいだ」
挑発ではない。
嘘偽りのない、今の俺の本音だった。
これが3人とも闘神流空手を5段以上修めていたのなら話は別だったが、まだ【神の武道場】から恩恵技の一つも与えられていない今の状態なら3人まとめてでちょうど良いくらいだ。
などと俺が思っていると、「さすがにそれは……」とエミリアがおそるおそる口を開いた。
「ケンシン師匠相手に挑んでも私が勝つことは絶対に無理ですよ」
確かにエミリアの言うことも一理ある。
正直なところ、今の3人では逆立ちしても俺には絶対に勝てない。
だが、これはあくまでも純粋な試し合いで殺し合いではないのだ。
「大丈夫、手加減はするから安心しろ……だがその代わり、お前たちは手加減などするなよ。それこそ命懸けで掛かってこい。そうでないと俺も【神の武道場】もお前たちの実力を推し量れないからな」
エミリアが頭上に疑問符を浮かべたのも束の間、3人の中で全身から闘気を放出しながら一歩前に出た人物がいた。
キキョウだ。
「ならば拙者から参ります」
3人の中で一番の武術家気質だったからだろう。
キキョウはすぐに俺の意図を見抜いたのだろうが、それでも1人で挑んで来ようとするのは問題外だった。
「おい、キキョウ。さっきも言ったが、来るのなら1人じゃなくて3人同時に――」
来いよ、と俺が言葉を続けようとした直後だ。
「いざ、ご免!」
キキョウは流水のような滑らかな歩法で間合いを詰めてきた。
そして――。
「シッ!」
間合いに入るや否や、短い呼気とともに鋭い貫手を繰り出してくる。
狙いは喉か――良い判断だ。
俺は自分の喉に吸い込まれるように放たれた貫手を、当たる直線に身を翻すことで難なく躱した。
しかし、キキョウはそこまで読んでいたのだろう。
キキョウはすぐさま揃えた指先で突く貫手から、小指の外面で相手を攻撃する手刀に切り替えて追撃してくる。
それでも俺には通じない。
俺はキキョウの攻撃をすべて避け、その中で一瞬の隙をついて反撃した。
腹部を狙った正拳下突きだ。
手の甲を上にして突く正拳突きとは違い、正拳下突きの場合は手の甲が下になった状態で突く。
上手く決まれば正拳突きよりも体重が乗って人体に突き刺さる。
現に俺の正拳下突きを食らったキキョウは、苦悶の表情を浮かべながら腹部を押さえて両膝を床につけた。
当然ながら極限まで手加減はしている。
俺が本気で正拳下突きを放てば、人体など一発で貫通するからだ。
「何や、一番に名乗りを上げたのに情けないの」
次に一歩前に出たのはリゼッタだ。
「ケンシンさま、次はうちが行かせて貰いますわ。もちろんのこと手加減なんてしまへんで。全力で行かせて貰います」
いや、だから1人ずつじゃなくてだな……。
俺の思いとは関係なく、リゼッタは1人だけで間合いを詰めてくる。
しかし、その間合いの詰め方はキキョウとは対極だった。
疾風のように向かってきたキキョウとは違い、リゼッタはまるで近所を散歩するような緩やかな足取りで距離を縮めてくる。
顔もにっこりと笑みを浮かべ、全身のどこにも力が入っていない。
まさに理想的な脱力状態のまま歩を進めてきたのだ。
なので俺は自分の制空圏に、リゼッタの侵入を簡単に許してしまった。
「ケンシンさま。どうかお手を……」
俺の間合いに入った瞬間、リゼッタは右手を差し出してくる。
傍から見たら親愛の握手を求めたように見えただろう。
俺は条件反射的にリゼッタの握手に応じた。
そしてリゼッタの右手を同じ右手で握った瞬間――。
ズンッ!
突如、俺の肉体に凄まじい〝重み〟が圧し掛かってきた。
まるで巨大な岩を背中に乗せられたような感覚的な〝重み〟だ。
その突然の〝重み〟によって、俺の身体は瞬きを一つするかしないかの刹那だけ硬直してしまった。
クレスト流の合気か!
などと俺が思ったのも束の間、あれほど身体に感じていた〝重み〟が一瞬にして消え去り、今度は重力がなくなったような消失感が襲いかかってくる。
次の瞬間、俺の視界は反転して肉体が独りでに宙を舞った。
握手をした右手を支点に投げられたのだ。
そして投げられた際に身体の向きが上下逆になっていたため、もしも受け身を取らなかったら頭から床へと熱烈なキスをしたことだろう。
強引な〝力〟による投げではなく、理合が含まれた〝技〟による投げによって。
なるほどな。
俺は頭が床に激突する瞬間、瞬時に床に左手を突いて頭部への激突を回避する。
それだけではない。
そのまま身体を反転させて元の体勢に戻ると、今度は俺がリゼッタに対して見様見真似の〝合気〟を掛け返した。
先ほどの俺と同じく身体に感覚的な〝重み〟を感じたのだろう。
リゼッタは驚きの表情とともに、一瞬だけ身体を硬直させる。
それだけで十分だった。
俺はその一瞬の隙をついて、リゼッタの首筋に手刀を走らせた。
トンッ。
そして俺の極限まで手加減した手刀を食らったリゼッタは、全身の力が一気に抜けたように膝から崩れ落ちた。
さて、最後はあいつだな。
俺は呆然と立ち尽くすエミリアに顔を向けた。
全身を震わせてはいないものの、どうしたらいいのか迷っている感はありありと伝わってくる。
「エミリア、そんなに迷う必要なんてない。余計なことは考えず、今のお前が持てるすべての力を駆使して俺に向かってくるんだ。それこそ殺すつもりでな」
俺は俺なりに発破を掛けたつもりだったが、どうやらエミリアには逆効果だったらしい。
ビクッと身体を震わせるなり、明らかに目が泳ぎ始めた。
はあっ、と俺はこれ見よがしにため息を吐いた。
「失望したぞ、エミリア」
続いて俺はエミリアにはっきりと告げた。
「お前はあれか? 目の前で大切な人間が悪漢に殺されようとしているときでも、お前は自分よりも悪漢のほうが強かった場合、その大切な人間に対して「私よりも悪漢のほうが強いので、私はあなたを助けることができません」と言うのか?」
俺はハッとしたエミリアに言葉を続ける。
「違うだろ? それこそ俺と最初に会ったときのお前は、〈暗黒結社〉の悪漢どもに襲われながらも1人の少女を必死に守ろうとしていたじゃないか」
「あれは私も必死で……」
「そうだ。あのときのお前は必死だった。そして、その必死さがいつどこで出せるかが武人としての運命を決めるんだ」
エミリア、と俺は闘神流空手の構えを取りながら言った。
「迷うな……それは今だぞ!」
俺の言葉にエミリアは、落雷を浴びたように全身を震わせた。
直後、エミリアの態度が一変する。
全身から余計な力が抜けていき、下丹田にまで重心が落ちていく。
それだけではなく、俺を見つめる目にも変化があった。
動揺、迷い、恐怖などの負の濁りがなくなり、純粋な闘志だけの輝きに満ちていったのだ。
そして――エミリアは構えた。
緩く握った両拳を顔の高さまで持ち上げ、肩幅ほどに開いた両足のうち左足を一歩分だけ前に出す。
それだけではない。
リズムよく小刻みに身体を揺らしてステップを踏み始める。
拳を主体として闘う――〈拳術〉のスキルの持ち主らしい構えだ。
やがてエミリアは大きく目を見開き、
「エミリア・クランリー……参ります!」
堂々と名乗りを上げて突進してくる。
俺はにやりと笑い、「本気で来い!」と言い放つ。
キキョウとリゼッタが見守る中、俺とエミリアの試し合いが始まった――。
0
お気に入りに追加
418
あなたにおすすめの小説
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
【破天荒注意】陰キャの俺、異世界の女神の力を借り俺を裏切った幼なじみと寝取った陽キャ男子に復讐する
花町ぴろん
ファンタジー
陰キャの俺にはアヤネという大切な幼なじみがいた。
俺たち二人は高校入学と同時に恋人同士となった。
だがしかし、そんな幸福な時間は長くは続かなかった。
アヤネはあっさりと俺を捨て、イケメンの陽キャ男子に寝取られてしまったのだ。
絶望に打ちひしがれる俺。夢も希望も無い毎日。
そんな俺に一筋の光明が差し込む。
夢の中で出会った女神エリステア。俺は女神の加護を受け辛く険しい修行に耐え抜き、他人を自由自在に操る力を手に入れる。
今こそ復讐のときだ!俺は俺を裏切った幼なじみと俺の心を踏みにじった陽キャイケメン野郎を絶対に許さない!!
★寝取られ→ざまぁのカタルシスをお楽しみください。
※この小説は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜
ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。
その一員であるケイド。
スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。
戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。
それでも彼はこのパーティでやって来ていた。
彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。
ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。
途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。
だが、彼自身が気付いていない能力があった。
ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。
その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。
自分は戦闘もできる。
もう荷物持ちだけではないのだと。
見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。
むしろもう自分を卑下する必要もない。
我慢しなくていいのだ。
ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。
※小説家になろう様でも連載中
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる